看護師は医療・介護の企業にしか転職できないのは本当?

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#2585 2024/06/07UP
看護師は医療・介護の企業にしか転職できないのは本当?
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看護師が企業に転職するときには医療や介護の関連企業にしか転職できないと聞いたことがある人もいるでしょう。製薬メーカーや介護機器メーカーなどが代表的ですが、本当にこのような企業にしか転職できないのでしょうか。看護師の企業転職にどんな選択肢があるのかを見ていきましょう。。

#看護師の資格・経験を生かすには業種は限られる

看護師が企業に転職するときに、資格や経験を生かそうとすると業種が限られるのは確かです。看護師は看護を専門とする職種なので、主に関連する業界は医療と福祉、特に福祉の中でも介護になります。医療と介護の関連企業であれば看護師の資格や経験を生かしやすいでしょう。ただ、他の業種ではなかなか資格も経験も生かせません。診療科によっては関連する業種を探して転職できます。例えば、美容皮膚科で働いていた看護師なら、美容機器のメーカーに転職できるでしょう。今までの経験を棚卸して、関連性のある業種を見つけられれば転職しやすい企業の範囲を広げることができます。

#医療・介護以外で看護師が活躍できる業種とは?

医療や介護以外では看護師が活躍できる業種があるのでしょうか。障がい者にかかわる福祉にもかかわることができますが、企業としては少数派です。ここでは看護師の資格や経験を生かして活躍できる業種を医療と介護以外から7つに厳選して紹介します。

・保育

保育業界は看護師がスキルを発揮して活躍できる業種です。特に小児科で経験を積んできていて、子供が好きな人には魅力的な候補です。保育園で保育補助のスタッフになったり、保育園の専属看護師になったりする道があります。また、保育用品のメーカーで商品企画や営業などの仕事をすることもできるでしょう。子供や親が病気にならないようにする、病気になったときに役に立つ商品の開発や提案をするといった形で活躍できます。

・教育

教育の業界では看護師にはさまざまな働き方があります。看護学校の講師やスタッフになって働くのは直接的に看護師の資格を生かせる方法です。また、学校では看護師を養護教諭とは別に雇用し、病気の生徒や児童のケアをしたり、保健などの教育に携わったりすることができる場合があります。生徒や児童のメンタルケアを担う仕事もあるので候補として考えてみると良いでしょう。

・美容

美容では美容皮膚科や美容外科でキャリアを積んできた看護師なら直接的に経験を生かして活躍できる可能性があります。特に美容関連の経験がない看護師でも、看護師資格を生かして美容に関連する業種で働けます。看護師は医療に詳しい専門職として認識されているため、美容器具メーカーのコンサルタントやコールセンタースタッフとして活躍できるでしょう。美容系のサービスのプロモーションや営業でも資格を生かして働けるチャンスがあります。

・カウンセリング

カウンセリングは心理カウンセラーを代表として、心身の悩みがある人の相談に対応するサービスです。カウンセリング専門の企業に勤めることもできますが、一般企業の社員相談室やカウンセリングルームで働く選択肢もあります。カウンセリングは看護師として患者にヒアリングをしてアドバイスをしてきた経験を生かせます。メンタルケアに携わってきた看護師は、ノウハウも生かすことができるでしょう。

・メディア

メディアではテレビやラジオ、雑誌などで活躍できます。医療問題について看護師の資格を持つコメンテーターとしてテレビやラジオに出演したり、看護師監修の記事を書いたりする仕事があります。記者として医療や福祉にかかわる取材をして雑誌や新聞記事などを書くことも可能です。看護や医療、福祉の知識と、今まで培ってきたネットワークを生かせる業種です。

・IT

IT業界では看護、医療、介護、福祉などに関連するシステムの開発や提供、コンサルティングなどをしている企業で看護師の需要があります。エンジニアやプログラマーという位置付けではスキルがなければ活躍できません。看護師は営業や企画、広報などの仕事で資格や経験を生かしています。看護師の視点で使いやすいインターフェースを提案したり、既存のネットワークを生かして営業活動をしたりすることで活躍できる業種です。

・保険

保険の業界では営業としてもコールセンターでも看護師が活躍できます。保険会社ではさまざまな種類の医療保険を取り使っています。がん保険や生活習慣病保険などの疾患にかかわる保険も少なくありません。看護師は保険に加入すべきか、どのような保険内容にしたら良いかと悩んでいる人のアドバイザーになれます。医療現場や介護現場での経験や、医療・介護にかかわる知識を生かしてアドバイスすることが可能です。問診を通して培ってきたカウンセリングのスキルも使って活躍できるでしょう。

#他の業種に転職するのが難しい理由とは?

看護師は医療・介護の業種以外にも転職できます。ただ、医療・介護の業種に比べると転職が難しいのは確かです。なぜ転職が難しいのかを理解しておきましょう。

・企業では年齢に応じた経験が求められるから

企業では採用する人の年齢に応じた経験を求めます。例えば、30代くらいになったらリーダーや管理職として働ける能力を要求されるのが一般的です。40代になって管理職経験がないとなると即戦力にならないと見なされてしまいます。企業にとっては採用してから、退職するまでにどれだけ企業に貢献してくれるかが重要です。年齢に応じた経験があって、速やかに戦力として利益をもたらすことを求めます。看護師は医療・介護以外では即戦力になる経験がないことが多いため、他の業種への転職が難しくなっています。

・ビジネススキルが低いから

企業に転職すると多かれ少なかれビジネススキルが求められます。特に看護師の場合には営業、企画、コールセンターといったビジネスのセンスが必要な職種が転職のときに有力候補になります。企業で働いてきた人に比べてビジネスの考え方を理解できていない、ビジネスの交渉スキルがないといった点がマイナス評価になりがちです。転職する職種もよく考えて、ビジネススキルの要求が小さい研究職などを選ぶのも賢い方法でしょう。

#看護師が企業に転職できないときの対策

看護師は企業に転職するのが難しいのは確かです。医療・介護の業種だったとしても、年齢が高くなると不利になります。企業に転職できなくて困ったときにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは企業への転職で苦労している看護師にできる対策を紹介します。

・転職エージェントに登録する

企業への転職のサポートとして転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントは企業から依頼を受けて人材紹介をしています。転職志望者の希望を聞いて、適切な企業の求人を見つけてくれるのがメリットです。看護師として現場で積んできた経験や、自分の人柄などを加味して採用される確率の高い企業を厳選してもらうことができます。看護師専門の転職エージェントを利用すると、医療や介護の業種が中心になります。ただ、エージェントによっては他の業種もカバーしていて、まったく異なる業種への転職も実現できる可能性があります。

・派遣から働き始める

企業に転職するときに正社員として直接採用してもらうのではなく、派遣社員から始めるのも解決策です。派遣社員の場合には未経験の仕事でも採用してもらえることがあります。特に事務職のように、すぐに学んで対応できる仕事の場合には派遣社員から始めると有利です。派遣社員として働いているときに、派遣先企業から認められれば正社員として転属できることもあります。派遣社員になるとさまざまな種類の業種で働く経験ができるので、働きたい業種を探すときにも便利です。

まとめ

看護師は医療・介護の企業の方が転職しやすいのは確かですが、他の業種でも転職できることがわかったでしょうか。看護師の資格や仕事にかかわっている業種なら転職できる可能性があります。難しい場合でも転職エージェントに登録したり、派遣社員として働き始めたりする方法もあります。あきらめずに希望業種の企業への転職を目指しましょう。

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