ママになっても看護師が続けられるかが不安になっていませんか。子育てをしながら看護師として働けるかは大きな悩みになりがちです。この記事ではママになってからも看護師を続けるための対策方法を5つの角度から紹介します。
#ママになって看護師を続けるための5つの方法
看護師がママになっても病院で仕事を続けるには苦労があるのは確かです。ママになっても看護師として働いていけるようにするための対応方法を5つ詳しく見ていきましょう。
・院内託児所・保育園・代行サービスを利用する
まずは子供を預けて育てることを考えましょう。ママになると看護師を続けるのが難しくなるのは、家事だけでなく子育ての負担も大きくなるからです。特に子供が幼いうちはほとんど24時間付きっきりでお世話をしなければならないでしょう。夕方にようやく寝かしつけたと思ったら、夜中に目が覚めることもあります。一日中、子供と一緒にいながら働くことは看護師にとっては不可能です。
院内託児所や保育園に子供を預けられると子育てをしなければならない時間を減らせます。病院の院内託児所では看護師などの医療スタッフの働く時間に応じて、24時間、土日も含めて対応していることもあるので便利です。保育園でも昼間には子供を預けられるので日勤のときには対応してもらえます。延長保育に対応していれば夜が遅くなっても対応してもらえますが、限度があるので夜勤のときには保育園だけでは十分ではありません。
家事代行サービスやベビーシッターを利用して子供の面倒を見てもらうのも解決策の一つです。仕事をしている間はずっと家政婦やベビーシッターに子供を見ていてもらえます。日中に保育園に通わせられるなら、送り迎えも任せることが可能です。
・親やパートナーの協力を得て子育てをする
子育ての間は親やパートナーの協力を得ることが重要です。子育ては一人でやるものではありません。まずはパートナーと協力して、いつでも子供の面倒を見られるように調整しましょう。パートナーが企業で一般的な定時の9時から18時のスケジュールで働けるなら、保育園に子供を預けて送り迎えをしてもらえれば問題ありません。フレックスタイム制や裁量労働制で働いていて、勤務スケジュールを柔軟に変えられる人もいるでしょう。自分のシフトの都合で送り迎えができないときに、代わりに保育園に行ってもらうようにすれば、うまく保育園を利用して子育てができます。
自分もパートナーも都合が悪い日には親に協力を求めるのも解決策です。近くに自分かパートナーの親が住んでいるなら、一時的に預かってもらいましょう。兄弟や姉妹、祖父母も頼りになります。親戚や友人も相談すれば対応してくれることもあるので、協力を得て子育てをすることが大切です。
・現場の理解を得てシフトを調整してもらう
パートナーと2人で協力して子育てできるのが理想的です。ママになるときには現場の看護師から理解を得るようにしましょう。シフトの調整のときに希望を優先させてもらえるように、上司や周囲に相談すれば受け入れてもらえる場合があります。例えば、朝は自分が保育園に子供を送っていき、夕方はパートナーが迎えに行く形にしたいとしましょう。事情を上司に伝えて、朝の何時から何時までのシフトは外して欲しいかを伝えます。通常は上司が周囲に事情を伝えてくれて、シフト調整のときに希望を優先してくれます。シフトに入れる人が少ないタイミングでは出勤して欲しいと相談されることもありますが、子育てをしている当面の間は希望のシフトで働けるようになる方法です。現場からの理解があって協力的になってもらえれば、残業で遅れることもないでしょう。
・育児休暇と短時間勤務制度を活用する
看護師は法律あるいは就業規則に則って育児休暇の取得をしたり、短時間勤務制度の適用を受けたりすることができます。勤め先の就業規則や関連規程を確認して、休暇の取得や精度の適用の申請をして子育てをしやすい状況を整えましょう。法律では育児休暇は産前産後休暇の後、1年間は取得できます。保育園に預けられなかったときには延長も可能です。勤め先によってはより長い育児休暇を取得できるようにしている場合もあるので、詳細を確認して申請することが大切です。短時間勤務制度についても同様で、詳細な内容は勤め先ごとに定めています。どのようなときに何時から何時までの勤務にできるのかを確認して申請をしましょう。短時間勤務制度は子育て中はしばらく適用できる制度で、ママとして家事と子育てを切り盛りしながら働くのに役に立ちます。
・勤務環境が厳しい職場は諦める
勤務環境が厳しくて子育てができないと感じたら、その職場で働くのは諦めた方が良いでしょう。ママになっても働ける環境が整っていない場合には、他の職場に転職して働くしかありません。看護師があまりにも足りていなくて、現場の圧力が強く、育児休暇を申請しづらいということもあります。子育てをしているからといって時短勤務をされてしまうと現場が回らないという場合もあるでしょう。制度上では育児休暇や時短勤務が認められていても、実際には取得できないこともないわけではありません。
また、院内託児所があってもサービスが十分ではない、保育の質が良くないといったケースもあります。保育園に預けるにはシフトの調整が必要で相談しても、院内託児所の利用を優先して調整を拒否されることもあるでしょう。このような対応をする職場では、看護師はママになってからも働き続けるのは困難です。子育て中でも働きやすい環境の職場を探しましょう。
#ママになる前に看護師がやっておきたい準備
ママになってからも看護師が働き続けるには、ママになる前に準備を進めておくことが大切です。以下の相談をできるだけ早めに始めておきましょう。
・パートナーとの子育ての相談
パートナーとの相談は結婚する前から始めておいた方が良いでしょう。妊活をしようとした時点ですぐに妊娠後の親としての役割分担を相談して決めておくことが大切です。子供が産まれるとどちらにとっても負担があります。仕事の調整も必要になるのは同じです。どのような形で子育ての役割分担をすれば、自分もパートナーも働き続けられるかを相談して導き出しましょう。
・子育て経験のある看護師への相談
職場で子育てをしながら働いてきた経験のある看護師に相談して、どのようにママとして働いてきたのかを聞いてみましょう。家庭の事情はそれぞれ違いますが、勤め先や上司の対応などについて様子がわかります。何が大変だったか、どんなサポートが役に立ったかといったことも聞いてみると具体的な対策を考えられます。
・上司への妊娠前の相談
上司には妊活を始める時点で相談を始めておきましょう。妊娠してから相談するのでも遅くはありませんが、早めに伝えておいた方が上司が対応を進めやすくなります。産前産後休暇や育児休暇を取得する期間は1年以上も看護師が1人減ることになります。あらかじめ派遣看護師を依頼して補えるようにするといった対応が必要な場合もあるでしょう。時短勤務の希望が強い場合には、パートの看護師を雇って補うといった方法もあります。看護師の獲得は苦労することが多いので、早めに相談して現場に迷惑がかからないようにしましょう。
・転職エージェントへの相談
今の職場ではママになってからも働き続けるのが難しそうだという印象があるなら、転職エージェントに相談しましょう。ママになってからも希望する条件で働ける職場を探して紹介してもらえます。待遇面も考慮して納得の職場が見つかったら、転職して少し働いてから妊活を始めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。看護師がママになってからも働き続けるには子育てをしやすい環境を自分から手に入れることが大切です。看護師にとっては職場の制度の理解や、現場との相談が必要になります。パートナーや親の協力のあり方によってもベストな方法は違うので、よく相談してより良い方法で子育てを進められるようにしましょう。
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