膀胱留置カテーテル!感染から守るアセスメント 

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#2579 2024/06/01UP
膀胱留置カテーテル!感染から守るアセスメント 
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看護師が患者さんを把握し処置などの観察の一つとして、膀胱留置カテーテルがあります。それは、長く留置している場合もあり感染リスクが高いです。ここでは、膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防についてお話します。

・患者さんの話をよく聞く

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、患者さんの話をよく聞くことがあります。それはどういうことかというと、患者さん自身が一番自分の体の変化について知っているからです。なんとなく体がだるい、熱っぽい、食欲がないなどちょっとした変化がある時には何かのサインと思うようにします。
特に感染している場合は、早期に治療を行うことが重要となります。少しでも治療が遅れてしまうと、見る見るうちに悪化することもあるからです。感染症はとても怖い病気です。患者さんの自分の変化につい手、少しのことでも見逃すことが内容に話をよく聞くようにしましょう。

・感染兆候の身体の変化

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、患者さんの感染兆候としての体の変化があります。まずなんといってもわかりやすいのは、発熱です。発熱するということは、何らかの感染を考えることがあります。発熱が見られたら、膀胱留置カテーテルからの感染かもしれないと疑うようにします。
そしてまた、わかりやすい症状として部位の発赤があります。尿道が発赤している場合は、感染していることもあります。そのほかの皮膚状態の変化がある場合も、感染を疑います。尿量や尿の正常にも注目します。尿量が減少している場合は、脱水によるものかもしれません。脱水であるのか、そのほかの原因があるのか探るようにします。
尿が濁っている場合は、医師に報告して尿の検査を依頼します。それにより、感染しているのか知ることができます。

・検査データのアセスメント

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、検査データのアセスメントがあります。膀胱留置カテーテルを留置している患者さんの場合は、尿検査を定期的に行います。
また血液検査として、CRPやCBC などの検査も実施します。それらの検査データに異常がある場合は、感染兆候について再度確認します。感染がある場合は、予防的に抗生剤などの内服治療を行うことがあります。医師から患者さんに説明が行われ、予防的に治療を行います。

・感染リスクが高い部位とは

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、感染しやすい部位について確認するようにします。感染しやすい部位というのは、いくつかあります。その一つとして、最も注意をしたいのはカテーテルを挿入している尿道口です。その部位が赤くなっている、ただれている、熱感があるなどは感染しています。
また膀胱留置カテーテルの接続部位も注意をします。それらの部位を外すことがある場合は、清潔操作で実施します。

・陰部を清潔に保つ

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、陰部を清潔に保つことがあります。陰部というのは、絶えず不潔な部位となるのでそのことを意識して清潔を保てるようにしたいですね。
一日一回は陰部の清拭や洗浄を行い、清潔を保てるようにケアを行います。しかし患者さんにとっては、陰部を見られることに抵抗を持つのは当たり前のことです。毎日のケアに対して、嫌がる患者さんも少なくありませんン。その場合は、ケアの必要性をきちんと説明して納得してもらったうえで実施するようにします。

・皮膚の状態を観察

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、皮膚の状態の観察があります。膀胱留置カテーテルを挿入している場合は、カテーテルを固定するためにテープを使うことがあります。テープで固定することにより、外れることを防ぐことができたり抜去を防止することができます。
しかしそのテープなどによる固定により、皮膚が発赤や熱感、剥離してしまうこともあります。その事から、発熱することもあるので注意が必要です。テープを皮膚にはる場合は、同じ部位にはらない、その都度皮膚の状態を観察して固定することをお勧めします。

・INOUTの観察

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、INOUTの観察があります。患者さんの状態を観察する上に置いて、このことは外すことができません。尿量が少ない場合は、脱水を疑うことがあります。INと照らし合わせて脱水がある場合は、医師に報告をします。
脱水になると、免疫力が低下してしまうのでその結果で感染してしまう確率も高くなります。脱水になっていないか、バランスはいいのか確認を行います。また脱水になっているかもしれないと思うほかの症状もあります。患者さんの元気がない、倦怠感がある、発熱するなどもその兆候となります。

・尿の観察

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、尿の観察があります。尿を観察することは、患者さんの状態を確認する上においてとても重要です。患者さんの尿については、定期的に検査を行うのでそれによりある程度は把握することができます。しかし感染に関しては、毎日の観察により気づくことが多いのです。そこで、看護師の観察とアセスメントにより、感染を予防することができます。
尿が濁っている、カテーテル内がとても汚いなども感染を起こす危険性があります。その場合は、カテーテ交換を行うことも視野に入れて観察を行います。

・カテーテル交換の重要性

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、膀胱留置カテーテルの交換があります。膀胱留置カテーテルを長期に留置することにより、それだけ感染のリスクが高くなるのです。そのことから、カテーテルを定期的に交換するようになっています。一般的には、1か月に一回交換を行います。その交換では、尿道の観察、カテーテルの色などを確認します。
カテーテルの交換については、医師が行うことが多く看護師はその介助を行います。必要物品を確認して、速やかに実施できるようにします。

・感染が見られた時の対処

膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、感染が疑わしい場合の対処があります。感染しているかもしれないと思うのは、看護師のアセスメントにかかっています。
毎日の観察と、患者さんのバイタルサインなどを照らし合わせて感染の疑いをアセスメントします。その際、発熱などを含めて医師に報告を行います。感染しているかもしれないと思った時、別の内容として感染を疑うこともありますが、留置カテーテルを挿入している患者さんの場合は、カテーテルなどからの感染リスクが高いことからその内容も合わせて医師に報告します。

・感染は要注意

患者さんが感染したとわかった場合は、その後に急変するかもしれないとアセスメントします。一番怖いのは、なんといっても敗血症です。敗血症は命の危険があるので、速やかな処置が必要です。そのためには、看護師の素早い気づきが大事です。

まとめ

いかがでしたか?膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの感染予防で大切なこととして、患者さんの観察を行い、それによるアセスメントが重要なかぎとなります。感染を起こしやすいと思い、少しの変化でも見逃すことがないように気をつけておきましょう。変化については、リーダー看護師に報告してともにアセスメントすることもお勧めします。

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