看護師として、患者さんの事故を防止することはとても大切なことです。その中でも、転倒してしまった患者さんの要因について振り返りアセスメントすることが望まれます。ここでは、転倒した患者さんをアセスメントする内容をお話します。
・入院患者さんの転倒確率は高い
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、入院患者さんの転倒率が高いことを理解しアセスメントします。入院している患者さんの場合は、疾患の治療のために入院をしているのです。そのことからも、通常の人よりも体力がありません。しかも、入院をすることにより、一日のほとんどを寝ることになり足腰がかなり弱ってしまいます。 転倒した時に、そのことに気づくよりも転倒するかもしれないとアセスメントしでも、入院をすることにより普段の生活に戻るためには多くの時間を要します。高齢者が入院をするとリスクが高まり、すぐに転倒してしまうかもしれないと思っておいたほうがいいかもしれません。
・手術後である
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、入院患者さんの手術後に多くなることを理解します。手術をするということは、意識がもうろうとなっているのです。その意識がもうろうとなっているときに,せん妄状態となり以前の患者さんでは考えられないような行動を起こすことがあります。 ドレーンを抜く、点滴を倒してしまう、ベッドから下に降りてしまうなどです。その時、転倒してしまったり転落してしまうことがあります。患者さんは、そのようなことを後から覚えていないこともあり、看護師が安全を確保することが大切です。 また手術後の場合は、傷の痛みがあり自分が思っている以上に歩きにくいことがあります。患者さんは、久しぶりに歩くことになりその時に必ずと言っていいほどふらつきがあります。その際、看護師は必ず付き添い歩行が安全に行われるようにサポートします。
・環境に慣れていない
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なアセスメントとして、患者さんは入院生活の環境に慣れていないので転倒を起こしやすいことがあります。入院をした時点で、患者さんが慣れない環境の中で生活をすることになり、そのことがストレスになってしまいます。そのストレスの中で生活をしていると、患者さんが思っている以上に緊張してしまい転倒してしまうことがあります。 一回転倒してしまうと、さらに落ち込むことになりますますストレスを深く受けることになります。転倒というのは、患者さんの身体的リスクがあると同時に、精神的にも落ち込む要素となることを理解して、サポートできるようにします。
・初めての入院
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、初めての入院の患者さんは特に注意をするようにします。 初めての入院患者さんの場合は、入院生活におけるリスクについて、しっかりと知らないし、初めての入院ということも在り、とても緊張しています。人が緊張すると、ミスを起こしてしまうことがありその結果、転倒をすることもあります。入院をしている患者さんの中でも、入院が初めてという患者さんが、転倒するケースが多いです。その中でも特にお年寄りの場合は、ほとんど転倒リスクがあると思って、間違いありません。 入院生活が不慣れは人には、たびたび訪室して様子を観察し、できれば声掛けを行い、リラックスさせられるようにケアを行いましょう。
・スリッパでの移動
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、患者さんがスリッパで移動していないか確認することが重要です。入院をした時点で、入院中の履物として持参しているものでスリッパであるのかそのほかのあるのか履物であるのか確認をします。もしも入院しているときの移動する履物がスリッパである場合は、すぐに別の履物にしてもらう必要があります。 スリッパの場合は、入院生活の中ではよく持参することがありますね。それは、なんといってもさっとはくことができるので、患者さんにとってはとても便だからです。以前の入院時の持ち物としてもスリッパを持参することについてOKとすることがありました。ところが最近では、そのスリッパでの移動はとても危険ということになり、ほとんどの病院では禁止をするところが多いです。 スリッパの場合は、かかとがないことから足から離れてしまいその際に、転倒してしまうことがあります。そのことから、必ずかかとのある履きやすい靴を準備してもらうほうが安全です。最近では、すぐに着脱しやすい靴が販売されているのでそれを推奨するようにしています。
・自分でしたい気持ちがある
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、患者さん自身が自分でしたい気持ちを常に持っていることを理解することが重要です。患者さんの場合は、入院をすることにより自分の体力が落ちてしまうことを気にすることになり、その結果、とても不安になり心配しています。そして入院中であっても出来れば、できるだけ自分の事は自分でして体力を入院中であっても維持したいと思っているのです。 また、自分でしたいと思うのはなんといってもほかの人たちに迷惑をかけたくない気持、できるだけちもあります。看護師やそのほかのスタッフに対しても、できるだけ迷惑をかけたくないので、自分ででき自分で考えて自己判断してできそうなことをしてしまうのです。そして迷惑をかけてしまうと思うのは、やっぱり看護師に対しての気持ちが強いです。看護師は、いつも忙しそうにしているので、そんな中自分のことを言いにくいと思ってしまい、看護師には声をかけにくいと思っています。その結果、少しならいいだろうと、足腰が弱っている段階でも歩いてしまうことがあります。その際に、転倒してしまいます。 看護師はそのような患者さんの気持ちを理解して、患者さんに気を遣わせることがないように配慮することが大切です。
・骨折しやすい
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、入院をしている患者さんの場合は骨折をしやすいことを理解しておきます。骨折をしやすいのは、入院する患者さんの年齢層が高いことにあります。骨粗しょう症と診断されている人も多く、その人たちの場合は転倒や転落してしまうと、骨折することが多いです。 また入院中の治療により、骨折しやすい体になっていることもあります。放射線治療、抗がん剤治療などは骨折しやすいです。
・自分は大丈夫と過信している
看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なこととして、患者さんの気持ちとして自分は転倒しないと思っていることを理解しておきます。 転倒しないと思っているのは、普段の生活の中で転倒することがないからです。その時の事が頭にあるので、入院生活においても過信してしまうところがあります。入院生活では、足腰がすぐに弱ってしまうことについて理解してもらうようにしたいですね。 弱っている体を理解できていない場合が多いので、そのことについても看護師からしっかりと説明をしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?看護師として、患者さんの転倒事故を防止するのに大切なことはたくさんあります。入院している患者さんの場合は、体力が弱り足腰も弱っているので少しのことでも骨折してしまいます。 転倒したり転落することにより、患者さんの心のバランスも崩れてしまいます。そのようなことのないように、看護師は事前にサポートして予防してあげたいですね。
こんな記事/動画も見られています
こちらの本が読まれています

あなたに最適な施設
※記事に関連した施設です。
府中恵仁会病院

ふじの温泉病院

行田総合病院
バックナンバー
- #2613リハビリテーションの看護アセスメント:患者に適したケアの実践
2025/03/12UP - #2611循環器の看護アセスメント:評価のポイントと適切なケア<
2025/03/11UP - #2612訪問看護師になるには?未経験からのステップと東京の求人情報
2025/03/11UP - #2610看護師になるには?東京で訪問看護の魅力と求人情報
2025/03/10UP - #2609血圧の看護アセスメント:正確な評価と適切なケアのポイント
2025/03/09UP - #2608がん患者への看護アセスメント:訪問看護で活かせる具体的な視点とケア
2025/03/08UP - #2607看護アセスメントとは?訪問看護の現場で活かせるスキルと実践ポイント
2025/03/07UP - #2605訪問看護師の求人情報と東京で働く魅力
2025/03/06UP - #2606訪問看護師の求人探し!未経験者から経験者まで、理想の職場を見つける方法
2025/03/06UP - #2603心不全患者の看護アセスメントと訪問看護の実践ポイント
2025/03/05UP - #2604帯状疱疹患者の看護アセスメントと訪問看護の実践ポイント
2025/03/05UP - #2602看護アセスメントの基本と訪問看護における実践的なポイント
2025/03/04UP - #2601看護師のアセスメントについて必要なこと
2024/06/23UP - #2600就職、転職にて目に留まりやすい簡単な自己PRの書き方
2024/06/22UP - #2599転職先の人間関係について!こんな人は失敗する!
2024/06/21UP - #2598子どものコミュニケーションを読み取ってアセスメントにつなげよう
2024/06/20UP - #2597看護師の就職や転職時の自己PRについて
2024/06/19UP - #2596看護師の転職先として人気の就職先の利点と注意点
2024/06/18UP - #2595生成AIは看護アセスメントに使うべき?
2024/06/17UP
【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ