スキルアップのための看護師の転職活動について

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#2560 2024/05/13UP
スキルアップのための看護師の転職活動について
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私は看護師になって今年で11年目の男性看護師です。これまで私が実際に、スキルアップを目的に転職活動した時のポイントをまとめました。
①スキルアップのために転職活動を始めたきっかけ
② 現在の自分の看護師として長所と短所
③今後、どのように看護師としてのキャリア形成・看護師像を作っていきたいか
これらのポイントを軸に、ご自身の看護師としてのキャリアを振り返ることで、転職活動に活かすことができると思います。

それではひとつずつ解説していきたいと思います。

①スキルアップのために転職活動を始めたきっかけ

私はこれまで自分のスキルアップのために、転職を2回行なったことがあります。1回目は、総合病院の内科病棟から循環器内科・心臓血管外科だけの、循環器疾患専門の病院に転職しました。
この時の転職の理由としては、内科病棟で勤務している期間中に心不全の急性増悪・頻脈性の心不全・急性心筋梗塞など、循環器疾患に関連した急変対応ができず、患者さんが亡くなり後悔した経験があったからです。急変時に対応できない自分自身が悔しく、もっと循環器疾患に詳しくなり、急変対応ができるようなって、患者さんを救えるようになりたい!
という思いが強くなり、当時勤務していた総合病院に異動願いを出しましたが、病棟都合で2年間は異動は厳しいという返答でした。
「これじゃあ、自分のなりたい看護師になれない!」という思いから、総合病院を退職し、循環器疾患専門の病院に転職することになりました。私の場合は、「急変対応できて、患者さんを救える看護師になりたい!」という目的があったため、スムーズに転職活動が進めることができたのだと思います。
きっとスキルアップを目指している看護師のみなさんであれば、具体的な目的を持って転職活動を進めていると思うので、ご自身が持つ、
「透析患者さんの看護がしたい。」
「抗がん剤治療を行なっている患者さんの看護をしたい」
「スポーツ外傷の患者さんの看護したい。」
などご自身が思う気持ちに耳を傾け・心に耳を傾けていくのが良いかと思います。
きっとその思いは、転職先で辛い時・辞めたくなった時に気持ちをつなぎ留め、奮い立たせることがきっとできると思います。

2回目の転職は、夜勤専従に働き方を変えたときです。夜勤は急変・日勤とは違うイレギュラーなことが起きやすい勤務で、転職する前は正直怖い部分が多かったです。ですが、急変やイレギュラーなことに冷静に対処できるようになれば、
「看護師として成長できるだろう!」と思い、夜勤専従の働き方を始めてみることしました。
実際、夜勤専従になってみると、少ない看護師配置で業務をこなす必要があり、
・周りのスタッフを見渡す能力
・患者さんの体調の変化に敏感に気づく
・自分の担当患者さんだけではなく、状態の悪い患者さん・要注意な患者さんにも注意を払う
ことが出来るようになったと思います。
2回目の転職だったので、自分の転職をしたい理由を明確に転職活動をスムーズに運ぶことができ、不安に思うことや迷うこともほとんどなく転職することができました。

②現在の自分の看護師として長所と短所

これはご自身の看護師経験で培った知識・経験と、個人の性格を意味しています。
具体的な例を挙げると、
【長所①】
・リーダー業務ができる
・プリセプター経験がある
・師長・主任など管理職経験がある
・採血・点滴ルートの技術が高い
・心電図がしっかり読める
・CT・MRI画像で疾患の予想や障害部位が読み取れる
→これらは、看護師経験で培った知識・経験の一例になります。

【長所②】
・後輩が困った時に頼りにされる
・職員だれとでも平等に接することができる
・分からない、経験が少なく自信がないことをはっきりと表現できる
・ホウ・レン・ソウが適切に行える
・患者さん・ご家族への対応が丁寧
・丁寧な言葉使い、接遇と行うことができる
・提出物の期限は守ることができる
・遅刻・欠勤がない
→これらは、社会人として大切なことであり、どの職場であっても必要であり長所と言うことができるでしょう

【短所】
・臨床経験が少ない(1年未満)
・採血・点滴ルートなど看護基礎技術の習得度が低い
・CT・MRI画像の読み込みや、採血データの見るポイント分からない
・適切な言葉使いや苦手、接遇が良くない
・ホウ・レン・ソウが苦手
→これらは、看護師の知識・技術的な部分であったり、個人の性格によって様々なパターンが挙がると思います。

ご自身の長所・短所それぞれを自己分析し、面接時などで、
「長所は(こういった部分があるので)きっと新しい職場に貢献することができる思います。」
また、「短所は(こういった部分がありますが)それらを改善し、自分の長所になるように精一杯努力したいと思います。」という内容を伝えることで、
長所はさらに伸ばす・短所は改善して、長所になるような努力する意思表示をすることが、
面接担当者に良い印象を与え、転職活動が順調に進んでいくと思います。

③今後、どのように看護師としてのキャリア形成・看護師像を作っていきたいか

スキルアップのための転職として、ここが一番重要なポイントだと私は考えます。
具体的な看護師のキャリアとして、
循環器領域のプロフェッショナルとして、慢性心不全認定看護師
脳外科領域のプロフェッショナルとして、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
がん治療のプロフェッショナルとして、がん化学療法看護認定看護師
など専門領域に特化した、看護師としてのキャリア形成に合った病院・職場選びが重要になってきます。
また、高齢者やストーマ患者さんなどのスキントラブルの専門である、皮膚・排泄ケア認定看護師や
施設の状況に合った効果的な感染対策を考える感染管理認定看護師
などは病院・介護施設どちらの職場であっても重宝される能力であり、看護師としてのキャリア形成を考える上で、目指しやすいキャリアであると思います。
また、経験年数の短い看護師の方であれば、看護学生時代に思った看護師像・現場を経験して描く理想の看護師像を伝えるのが良いと思います。経験年数が短いからと消極的にならず、自分が経験したことを精一杯表現することで、経験年数の差を埋めることはきっとできると思います。

一方で、具体的な看護師としてのキャリア形成・看護師像を作っていきたいという目標がない場合でも、
看護師としてのキャリア形成・看護師像を作るためのキッカケとして、
転職活動を行うということも良いと思います。
実際の現場では、自分が想像していたことと違う場面に遭遇することが多くあると多います。
そのような場面であっても、
「これは想像していたのと違うな。」
「このやり方は間違っている。」
とすぐに決めつけるのではなく、一定期間はその職場で経験を積み、自分の看護師としての成長につなげることができれば良いのではないかと思います。

ここまでは、看護師としての専門領域に特化したキャリア形成に関する内容を書いてきましたが、
少し看護師としての働き方に関してもお伝えしたいと思います。
一般的に私たち看護師は、日勤+夜勤の両方の業務を行うのが主流だと思います。しかし、看護師が様々な働き方ができる職業であります。実際、この記事を書いている私自身、日勤+夜勤の働き方をしている時期もありましたが、現在は夜勤専従看護師として、夜勤だけの生活を送っています。

夜勤だけの働き方になると、
・生活リズムがおかしくなる
・夜勤は看護師配置が少ないから不安
・スキルが上達しなそう
などの印象を持たれることが多いと思います。

これまで私が夜勤専従として経験した上でのご説明になりますが、
・夜勤だけの方が生活リズムが一定になるため体の調子は整いやすい
・夜勤は看護師配置が少ないからこそ、スタッフ間の連携を意識した看護師になれる
・夜勤は看護師が少ないからこそ、自分でこなす必要がある場面が多いため、知識・技術が上達しやすい
という利点があると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
実際、私は看護師の転職活動を行う時に上記の内容を自分自身で振り返り、
常勤の病院だけではなく、非常勤の病院や介護施設の面接でも同様に自分を振り返り、今後の自分の看護師像・看護師としてのキャリア形成を意識した転職対策・面接対策を行なってきました。
転職活動は、看護学生時代に思い描いていた看護師像?現場で経験したリアルな看護師経験を振り返るとても良い時間になると思います。
自問自答をしつつ、皆さんの転職活動が有意義で、かつ充実した転職活動になっていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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