社会人からでも十分に看護師になることができます。しかし、社会人のままで、ということになりますと結構大変な要素がたくさんあります。いくつかのルートがありますから、その点を踏まえてお知らせしましょう。
【看護師を目指したい人に】
看護師というのは非常に人気のある職種であり、子供の時に目指したいと思っていたという人も多いことでしょう。しかし夢やぶれたというような感じとまでは言わないにしてよ今は普通に他の仕事で働いているみたいな人も多く、看護師になることを諦めたという人もいることでしょう。しかし、そんなにすぐに諦める必要もなく働きながらでも看護師になる方法というのはなくはないです。
かなり大変なことであるというのは言うまでもないことです。一般的なルートとして考えられるのは高校を卒業して大学にいって、看護師資格を得るための国家試験に合格するということになります。これは看護師資格を得るための看護師試験を受ける権利、資格というのが大学から得られるということになるので特定の大学のカリキュラムをクリアしてそれらが得られるようになります。
つまりは、その勉強に注力してなお数年単位でかかる勉強であるということを前提にしているわけで働きながら看護師になるというのは一般的なルートと人たちと比べるとかなり大変なことはいうまでもないことになります。
ですから看護師を目指す場合において社会人からなる方法、というのは社会人でありつつも目指すということなのか、社会人であったが一旦は学習に注力出来るのか、ということによってだいぶ難易度が変わってくるということは理解しておきましょう。
【どんな状況で看護師を目指すのか】
看護師を目指す場合、どんな人でもほぼ例外なく、定められたカリキュラムがクリアすることができる認定されている学校に通う必要があります。
まず理解しておくべきことというのが看護師の資格そのものに関して言えば2種類存在しているということです。
准看護師と看護師であり、一般的に看護師としてイメージされるのは正看護師と呼ばれる人であり、これは通常の看護師免許と呼ばれるものです。
社会人の人が働きながら看護師を目指すという場合になりますとどうしても准看護師の資格を得た後に看護師の免許を得るということが一般的なルートになってしまいます。
もちろん、最初から看護師免許の取得を目指すこともできますが、この場合、かなり学習に注力しなければならないということになって働いている時間というのが殆どないといえます。
夜勤の仕事なんかと組み合わせるということができるのであれば問題はないかもしれませんが週5で看護師としての専門的な勉強をしつつ夜中は稼ぐために働くということになるとかなり単価のいい仕事をしていくというような形になるか、ものすごく体力がある人で睡眠時間も極めて少なくてもなんとかなるみたいな人じゃないと難しいのです。
【通信教育はないのか?】
働きながら勉強するということで最もイメージされやすいのは通信教育とか、定時制での学び、ということになりますが通信教育では、看護師国家資格を取得することはできないようになっています。そのルートが存在していないのです。結局のところを看護師になるためには看護師試験を受けるための資格というのをまずは教育機関でカリキュラムをクリアすることによりもらえるのですが、基準に適合する養成機関や大学の看護学科では、3年以上学びが必要になります。もちろん、それらは修了することが必須であり、そしてそのカリキュラムには実地での実習もあったりして通信教育や夜間コースではそれができない、ということもあり、正看護師になるためにはどうしても通信教育とか定時制の学校からのルートというのはないわけです。
つまりは、社会人から看護師になろうとする場合、正看護師であればはっきりいって社会人をやめる、という方法しかないといっても過言ではない状況になってしまうわけです。
昼間は勉強の為に学校にいって、夜中に働くというタイプもあることはあるでしょう。これを数年続ける、ということになりますと相当に苦労することになるでしょうし、これはやめておいたほうがよい、とはいえます。
【どうしても仕事をやめられない場合】
社会人として働きつつお金を稼いだ上で少しずつでも看護師に近づいていきたいというのであればやはり准看護師を目指してその資格を得てから准看護師として働きつつ看護師になるための条件というのをクリアして看護師になる、ということがよいでしょう。
実務経験によってそれができるようになるのです。もちろん、それはまた学校に通うことにもなりますが、この場合、准看護師として働きつつということができるのでよいわけです。
准看護して働いた場合、実務経験の年数によってそこから看護師になるための学校に通うことができる種類というのが変わってくることになります。
3年の実務経験であれば、定時制の看護師専門学校で3年か全日制の看護師専門学校で2年、とかになります。経験が7年以上であれば通信制の看護師育成学校で2年でよかったりします。
社会人から看護師になろうというルートで准看護師になるということは働きながら准看護師もそれなりに目指せるのでそこで資格を得た上で次は准看護師として働きつつ、正看護師になることができるような経験年数を積んだ上でまた学校に通う、ということになります。
ちなみに准看護師から看護師になろうということ自体はとても良いことではあるのですがその経験年数というのは極端に重ねすぎることによって実はトラブルになりうることもあったりします。
全てが全てで必ずしも配慮されないというわけでもないのですが例えば准看護師で同じところでかなりの年数の経験を積んでいて賃金ベースなどが年功序列で上げられている場合に正看護師として働けるようになったとしてもまた賃金ベースが1からやり直し、ということもあったりします。
准看護師と正看護師では給料形態のベースが違ったりするという考え方になっているので、特にその場所で多くの年数を重ねてきた准看護師が正看護師になった場合にはそうしたことが起こりうることになりますから、注意しましょう。
【時間とお金】
社会人から看護師になろうとする場合に、備えておくべきことは何かあるのかと言うとやはりお金でしょう。学ぶことにもお金はどうしてもそれなりにかかってしまうわけであって、学習のためのコストもそうですし、もし学習に注力したい場合、どうしてもそれなりのお金を事前に準備していてお金に困って途中で諦めなければならなくなってしまうというようなことだけは避けるべきです。
結局のところ看護師になる方法というのは学校に通う、そこでのカリキュラムをクリアした上で看護師の国家試験に合格するという流れになること自体は特に誰がやろうと変わることはないのです。
その際にほぼ大半の人にハードルとして存在してくるのが学費であり、そして学習のための時間、ということになります。稼ぎつつ、勉強するということ自体はかなり難しいことになるのです。
こればっかりは、不可能と言えるほどのことではないにせよ、どうしてもそういうことをしながら難しい看護師の知識を身につけていくというのは厳しいと言わざるを得ないです。
ですから社会人から看護師になりたいという人にとっては社会人をやりつつというのがかなり難しいと自覚した上でその方法としてあるのがまず准看護師を目指すというのが最も無難なルートであると理解しておきましょう。
そのため時間とお金がとにかくかかるということを理解しておいた上で目指すというのが必要になってくることになります。
【社会人の不安要素の一つであるお金】
社会人から看護師資格を目指す場合において、金銭的負担を軽減するということを目的にした奨学金制度などがあったりします。もちろん、これは別に社会人じゃなくても利用できるものもありますし社会人からしか利用できないというようなタイプのものもあったりするのでとにかく情報を集めてみて自分自身が利用できるものにしましょう。
基本的に貸与する奨学金ということになるのですが、やっているところによっては返還無用、ということもあったりします。
それは自治体なんかがやっているタイプの助成金であり、特定の条件下において貸付ではなく、給付というような形でやっていることもあります。ただしかなり条件が厳しかったりすることも多いのであんまり期待するようなタイプのものでもないです。
しかし、金銭的なことでいえば借りる、学資ローンという手もあるわけですし、何より看護師を目指すということにおいてはかなり優遇されているといえるので、借りることを厭わないのであれば意外と資金的なことは確保できることもあります。
返済する必要性はあるわけですが、看護師になることができるのであれば返済自体はそこまで難しいというレベルの金額の借金をしなければならないわけでもないので問題はそこまでないでしょう。
まとめ
社会人から看護師になる方法は基本的に普通にやるのと同じですが社会人をやりつつということになるとかなり難しく、まず准看護師を目指して准看護師になってから看護師になるための実務経験を積んでいくというルートが一番良いでしょう。
器用と時間というのが社会人からなるためのハードルの一つであることを理解しておきましょう。
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