企業に就職した看護師が働きながら臨床看護師になるには?失敗しないコツを解説

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#2508 2024/03/22UP
企業に就職した看護師が働きながら臨床看護師になるには?失敗しないコツを解説
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看護師資格を取ってすぐに企業に就職して働いている人もいるでしょう。働きながら臨床看護師に転職したいと思っていませんか。この記事では企業に就職する道を選んだ看護師のために、臨床の看護師になる方法と、転職をする上で失敗しないためのコツを紹介します。

#企業から臨床への転職は比較的簡単にできる

看護師は企業から臨床への転職がそれほど難しいわけではありません。臨床看護師が企業に転職するのに比べると比較的簡単です。働きながら臨床の看護師になることも可能です。臨床看護師になるには何をしておくと失敗しないかを考えるために、全体的な事情を把握しておきましょう。

・臨床看護師の需要が高い

臨床看護師は看護師の仕事の中でも需要が高く、人材が不足している状況があります。コロナ禍の影響で臨床を離れた看護師も現場に戻ってくる様子が出てきました。しかし、コロナ以前から看護師は不足していて、各地で積極的に支援をして復職を促してきた事情があります。病院でも診療報酬制度による加算を得られるようにする目的もあって、看護師数を増やすために積極的な募集をしてきました。このような背景があるため、臨床看護師は需要が高く、求人が豊富に出されています。

・未経験者の採用がある

求人が多くても未経験者の募集がなければ応募できないと思うかもしれません。企業の転職では経験者のキャリア採用が中心的で、3年間くらいの職務経験か、専門的な技術の実務経験、特定の職種での実績などがなければ転職が難しい傾向があります。しかし、看護師の場合には資格を持っていれば未経験者でも採用が進められています。資格がなければ働けない職種で、人材の補充が必要な現場が多いのが主な理由です。特に年齢を問わずに募集している未経験者枠もあるので、企業で10年以上働いてきて臨床看護師に転職したいと思った人も機会に恵まれています。

・医療も介護も求人がある

医療での看護師だけでなく、介護でも現場で働く看護師の人材が不足しています。近年では介護の需要が高騰している影響で、医療よりも介護の方が看護師の募集が目立ちます。介護の場合にも未経験の看護師の募集があるので、企業で働いてきた人も転職可能です。医療現場に比べると介護施設では看護師の研修が難しく、経験者を募集する傾向がありました。しかし、近年では訪問介護事業所を中心として、現場に出る前に研修を受けられる制度を設けている施設が増えています。未経験でも介護現場で働きたい人は直接転職先として選べる状況があります。

・雇用形態と勤務条件の選択肢が広い

臨床看護師になると雇用形態や勤務条件が多岐にわたります。正職員、契約社員、派遣社員、アルバイト・パートの人が現場で働いています。勤務条件も夜勤や土日祝日の出勤が必要な契約をしていることが多いですが、日勤のみ、平日のみといった働き方にしている看護師もいます。企業に比べると雇用形態や勤務条件の選択肢が広いので、転職活動をするときには念頭に置いておいた方が良いでしょう。

・土日祝日や夜の面接を選べる

企業で働きながら臨床看護師になるには、転職活動の日程調整が必要です。病院や介護施設では土日祝日や夜も営業している施設が多いため、面接の日程は調整しやすいメリットがあります。企業への転職では平日の昼間に時間を取らなければならず、有給休暇を使って面接を受けなければならないこともよくあります。しかし、病院や老人ホームなどの施設では平日夕方の遅い時間や土日祝日でも面接対応をしてくれることが多いので転職活動を進めやすいでしょう。

#働きながら臨床看護師になるには?失敗しないコツ

企業で働きながら臨床看護師になるには留意しておくべき点が5つあります。実際に転職活動をする上で十分な事前準備ができているかどうかが成功の可否を分けるポイントです。ここでは具体的な方法を挙げて失敗しないコツを解説します。

・志望する診療科目の候補を決める

臨床看護師は専門分野を持って働く方法が一般的です。最初はジョブローテーションがあって複数の診療科目を経験できる病院もありますが、中途採用では診療科目ごとに募集されていることが多くなっています。まずはどの診療科目を専門にしたいかを決めましょう。経験を積んでいない段階なので最終決定でなくても構いません。志望しない診療科目を除外して候補をいくつかに絞り込むだけでも十分です。子供が好きだから小児科が良い、外科手術の対応は不安だから内科が良いといった形で絞り込みをしていきましょう。看護師が働く臨床現場の個々の状況を勉強する機会になるので重要なステップです。

・希望の勤務条件を考える

勤務条件は企業から臨床に転職するときに慎重に考えましょう。臨床現場では厳しい労働時間になっていることがよくあります。二交代制や三交代制の勤務スケジュールで不規則な生活を送っている看護師も多いので注意が必要です。企業で少し残業をするくらいで働いていた人は、勤務時間の厳しさに驚いてしまうことがあります。希望の勤務条件を考えて、募集要項で内容を照らし合わせたり、採用の時点で交渉したりするのがおすすめです。納得して働ける就業環境を手に入れることはとても大切です。実際には理想通りの就職先を最初から見つけられるとは限りません。理想条件と納得できる条件を二段構えで用意しておくと良い施設に出会えるチャンスが広がります。

・未経験者の募集枠を探す

希望条件が決まったら具体的な求人を探す段階に入ります。企業で働きながら転職活動をするときにはハローワークは利用できません。退職して無職になっている人の支援をする施設だからです。働きながら臨床看護師になるには求人サイトや転職エージェントを利用しましょう。
求人サイトを見るとたくさんの募集があります。「未経験歓迎」、「未経験可」などといったこだわり条件で絞り込み検索をして募集枠を探すと効率的です。地域や勤務形態などの条件も追加して検索すると候補がだいぶ絞り込まれるでしょう。求人の詳細ページを確認して、希望の求人が見つかったら応募します。
なお求人に応募するときには履歴書と職務経歴書の提出を求められます。この時点で看護師免許の免許番号や写真の提出を要求されることもあるので準備しておきましょう。もし書き方や準備の仕方に不安があるなら、転職エージェントに相談してサポートしてもらうのがおすすめです。

・地域の復職支援・就職支援を活用する

看護師になってから一回も臨床経験がないと不安が大きいでしょう。地域によっては復職支援や就職支援の活動がおこなわれています。講義や実習によって臨床現場で最低限必要とされる知識や看護技術を学べる講習会です。地方自治体と地元の病院が協力して実施していることが多いので探してみましょう。地元の看護学会に所属しているなら、問い合わせると紹介してもらえることもあります。講習会に参加すると臨床で働く自信を手に入れられるだけでなく、面接でアピールできるポイントにもなります。

・早めに退職の相談を始める

企業から臨床に転職するときには退職の相談をできるだけ早めに始めましょう。医療や介護の現場で未経験の看護師を募集しているときには、現場で人手が不足していて一日でも早く入職できる人を探している場合が多いからです。働きながら転職活動をする場合には、内定が出てから正式に退職手続きを始めるのが一般的です。多くの企業では退職希望日の30日前までに退職届を提出することが求められています。業務の引き継ぎが必要な場合には30日では不足してしまう場合もあります。できるだけ早めに上司に相談し、関係者間で引き継ぎをあらかじめ進めておくといった対応をして円滑に退職できるようにしましょう。

まとめ

最初に企業に就職した看護師も臨床現場で働けることがわかったでしょうか。未経験者の採用が活発におこなわれているので、臨床看護師に転職になるのはそれほど難しくありません。企業で働きながら臨床看護師になるには苦労があるのは確かですが、きっと乗り越えることができます。求人はたくさんあるので魅力的な施設を探して応募してみましょう。

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