クリニックの看護師から大学病院の看護師になるには?

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#2506 2024/03/20UP
クリニックの看護師から大学病院の看護師になるには?
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クリニックで働いてきた看護師が大学病院の看護師になりたいと思うことはよくあります。高度医療に携われる大学病院は看護師の間で人気です。大学病院の看護師になるには何が必要なのでしょうか。この記事ではクリニックの看護師から大学病院の看護師になる方法を解説します。

#看護師がクリニックから大学病院への転職を考える理由

クリニックで働いている看護師が大学病院に転職したいと思うのはなぜなのでしょうか。大学病院の看護師になるには何が必要なのかを理解する前に、まずは前提として転職の理由を確認しておきましょう。

・転院した患者が気になるから

クリニックで働いていると患者を病院に紹介することがよくあります。しばらく通院していた患者が病院に行くようになってどうなったのかを知ることはできません。患者と親しくしてきた看護師にとっては、転院した患者の様子が気になるでしょう。クリニックで働いているとよくある悩みです。しかし、大学病院であれば最終の医療施設のことがほとんどで、最後までずっと患者の看護を続けられます。寄り添う看護をしていきたい看護師にとって大学病院は魅力的な職場です。

・福利厚生を充実させたいから

福利厚生について不満や不安があって大学病院への転職を目指したいと思う看護師もたくさんいます。クリニックでは一般的に看護師のキャリアアップやスキルアップになる福利厚生があまり充実していません。看護師の仕事も基本的なものばかりで、業務を通してスキルアップすることも難しい現場がほとんどです。将来性の高い看護師になりたいという気持ちを持っている看護師にとってはもどかしい状況です。大学病院は優秀な看護師を育て上げて高度医療や先進医療に取り組む体制を整えています。キャリアアップやスキルアップの支援にかかわる福利厚生が豊富です。この違いに気づくとクリニックから大学病院への転職を考えるでしょう。

#【前提】大学病院の公開求人は少ないので難しい

クリニックから大学病院への転職をする上で前提として押さえておきたいのが公開求人の少なさです。大学病院からは看護師の公開求人がほとんど出ていません。求人が出たら転職しようと思っていても機会が見つからない可能性があるので注意しましょう。

#大学病院の看護師の求人が少ない理由

大学病院から看護師の求人がほとんど出ていないのには理由があります。理由を踏まえるとクリニックの看護師から転職する道筋も見えてくるでしょう。

・新卒採用で看護師が充足しているから

大学病院では新卒で看護師を採用するだけで人材が充足している場合が多いため、看護師の公開求人があまりありません。大学病院はキャリアアップにもスキルアップにも適していて、やりがいのある仕事に従事できることから人気があります。想定通りの新卒看護師を獲得できるのが一般的です。大学病院では教育システムが整えられていて、新卒看護師を採用して着実に戦力になる人材を育て上げられるインフラがあります。そのため、中途採用で看護師を広く募集するメリットがあまりありません。

・大学病院の内部で育てた看護師が定着しやすいから

辞める看護師が少ないのも大学病院の看護師募集があまりない理由です。大学病院では福利厚生が整っていてきちんと運用されています。産前産後休業や育児休業も取得しやすく、短時間勤務制度も設けられていることが多くなっています。さらに院内託児所も完備されていて、育休から復帰しやすい環境もあるのが一般的です。そのため、生涯働き続けたいという看護師が集まっていて、結婚や出産などを契機に退職する人があまりいません。看護師の定着率が高いので、中途採用の募集しなければならない状況になりにくいのが大学病院の特徴です。

・公開求人よりも人材紹介を利用しているから

大学病院でも重要な役割を果たしてきた看護師が突然辞めてしまって困ることはもちろんあります。新しい先進技術を取り入れて医療を始める際には関連する経験が豊富な看護師を採用したいと考えることもあります。ただ、このような際に公開求人を出して募集するよりも、人材紹介会社を使用して適材を採用する方針を立てるのが一般的です。一般募集をして採用に時間や労力をかけるよりも、専門性のある人材紹介会社にふるいを賭けてもらった方がスムーズに適材の看護師を採用できます。公開求人を出すと全然適性がない人まで応募することが多く、書類選考をするだけでも多大な苦労があるのは事実です。

#クリニックで働いていた人が大学病院の看護師になるには?

大学病院の看護師事情に基づいて、クリニックの看護師が大学病院の看護師になるにはどうしたら良いのでしょうか。険しい道のりですが、以下のような方法で転職できる可能性を切り開けます。

・転職エージェントに登録する

まずは大学病院からの求人を見つけられるようにするために転職エージェントに登録しましょう。人材紹介会社の運営している転職エージェントサービスを利用すれば非公開の求人情報を手に入れられます。大学病院が求めているスキルを揃えられれば紹介や推薦をしてもらえます。

・スキルアップの機会を自分で作る

勤めていたクリニックによって看護師が職歴としてアピールできる経験は異なります。ただ、大学病院が人材紹介を依頼するようなスキルを持っていることはあまり多くありません。自分のやりたい仕事を明確にしてスキルアップに自分から取り組みましょう。公開講座や講習会などに参加してスキルアップをするのが効果的です。

・専門分野を絞り込む

大学病院に転職するときには専門分野を絞り込みましょう。一つの分野に特化して経験を積み、スキルアップをすれば大学病院から選ばれる看護師になれる可能性が高くなります。高度先進医療に携われる看護師を求めているというイメージを持ち、専門に特化したスキルや知識を身に付けることが大切です。

・認定看護師や専門看護師になる

スキルアップのあり方として認定看護師や専門看護師になるのは効果的です。一度仕事を辞めて学校に通う必要がありますが、認定看護師も専門看護師も卒業できれば高い確率で資格を手に入れられます。学んだ分野ではリーダークラスとして働けるスキルがある看護師として認められるため、大学病院も積極的に採用を検討してくれるでしょう。

・病院への転職を挟む

クリニックの看護師は病院に一度転職してから大学病院を目指すのがおすすめです。クリニックで働いてきた看護師にとって厳しいのが、病院とクリニックの違いです。病院の方が一般的にシステマティックになっていて業務フローに忠実に働くことを要求されます。外来だけでなく病棟での業務もあるため、クリニックでしか働いたことがない看護師は経験不足と見なされがちです。病院経験を積むだけで採用の可能性を広げられます。

・複数のクリニックで経験を積む

複数のクリニックでスキルの幅を広げるのも選択肢の一つです。大手の有床クリニックで経験を積むと、病院とクリニックのギャップもある程度は埋められます。大学病院では多様な症例経験がある看護師を求めていることも多いので、一つのクリニックにこだわらずにあちこちのクリニックで数年間ずつ経験を積むのは効果的な対策方法です。

・学会活動に参加して研究に取り組む

学会活動に参加するのは大学病院を目指す上で有効です。大学病院では臨床と研究を並行しておこなっています。研究に携われるスキルと経験がある看護師は高く評価されています。研究活動に取り組んで結果を出し、学会で発表して知名度を上げましょう。懇親会などを通してネットワーキングをすることも大切です。有望な人材と認めてもらえれば直接オファーをもらえる可能性もあります。

まとめ

看護師がクリニックから大学病院に転職するのは狭き門を通らなければなりません。ただ、高度先進医療に携われるくらいのスキルと経験があれば転職エージェントに推薦してもらえる可能性があります。また、研究活動と学会参加を通して研究に熱心な看護師としてアピールするのも大学病院への転職では効果的なので積極的に取り組んでみましょう。

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