アセスメントに強くなるためのポイント

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#2490 2024/03/05UP
アセスメントに強くなるためのポイント
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看護過程の段階でまず行う重要なものとなっているのがアセスメントですが、重要性はわかっていても苦手と感じている人も多かったり必要性に疑問を感じる人も中にはいます。アセスメントに強くなるためのコツをおさえておくことが大切です。

アセスメントというと聴診や視診などをイメージしがちですが、そういぅた観察を行う前にまずは問診により十分に情報を集めることが大切です。
問診の進め方やコツを理解することにより、アセスメントにも強くなっていくことにつながるのではないでしょうか。
問診を行う際に自分でも何を質問したいのかうまくまとまっていない状態となれば、患者さんに質問しても質問の意味がうまく伝わらなかったり、患者さんもうまく答えることができないのは当然のことと言えます。

まずは聞きたいことをしっかりと考えまとめた上で、問診することがポイントの一つです。
痛みがある場合には発症状況をまず聞き、痛みの部位や範囲、そしてどのような種類の痛みなのか質問するようにしましょう。
痛みのレベルはどの程度かという質問は、痛みを1から10段階まで分けるとしたらどのくらいかという数値で聞くようにすると患者さんが伝えやすくなります。
いつから痛みが発生しているのかや、痛みの強さが変化するタイミングはあるのかだったりその痛みか原因となり他の痛みにつながったり異変を感じていないかという点もチェックしておくべきです。

看護師はコミュニケーションを取ることが上手いというイメージを持ってしまいがちですが、看護師といっても様々な性格の人がおり患者さんとのコミュニケーションを取ることがあまり上手くない人も勿論います。
しかしコミュニケーションを取ることに対して苦手意識を持ったままでは、問診でも聞かなくてはならないことをきちんと聞けずに困ってしまったり、アセスメントが上手くいかないことに対して焦ってしまいがちです。
その際に意識してみるべきなのが、開かれた質問と閉じられた質問です。開かれた質問は、患者さんが自分の言葉で自由に回答を伝えることができるような質問の内容にするものであり、閉じられた質問は患者さんがイエスかノーのみで答えることができる簡単な質問を意味しています。
どちらにもそれぞれメリットもあればデメリットもあり、開かれた質問の利点は患者さんが自由に回答できるので、より細かく詳しい情報を得ることや思いもよらない情報を得ることができるという点です。
しかし患者さん側も話をすることが苦手な場合には、開かれた質問をしても返答に困らせてしまい、かえって情報収集に時間がかかってしまう場合があるというデメリットもあります。患者さんやシーンに合わせて、開かれた質問と閉じられた質問を使い分けることがポイントとなってきます。
具体的であり知りたい項目の回答をすぐに得られるというのが、閉じられた質問の利点であり時間があまりない時にも適しています。
しかし患者さん自身が自由に話せないことにより、痛みの経過や性質などの詳細な情報収集が難しくなるという点はデメリットです。

それぞれの質問のメリットとデメリットを理解した上で、看護師はシーンや得たい情報に応じて質問を使い分けていくことが大切になっています。
問診を行うことにより患者さん本人からアセスメントに役立ちそうな情報を収集できるのは勿論のこと、患者さんとの信頼関係を築いていけるというのが利点となっています。
患者さんとの会話でコミュニケーションを取ることにより、患者さんと交流を持つことができるので必要な情報を収集するだけではなく患者さんから信頼してもらえたり、頼ってもらえるようになります。
患者さんとより良い信頼関係を築くことにより、アセスメントもよりスムーズに行えるようになりますが、だからこそ心がけておかなくてはならないのが出来る限り専門用語を使用しないという点です。

日々当たり前のように看護師同士で使用している用語は、患者さんとの会話の中でも使ってしまいがちですが、そういった専門用語は患者さんには馴染みがない言葉なので意味が理解できなかったり、難しい言葉に対して不安に感じてしまい精神的にあまり良い影響を与えなかったりと、その後のコミュニケーションにも影響を与えてしまいかねません。
そうならないためにも、できるかかがり専門的な言葉は使わないようにし、患者さんにも理解できる言葉で質問をすることがポイントになってきます。
患者さんとのコミュニケーションを深めようと考えていると、病気や怪我といった症状の内容とは全く関係ない雑談になってしまうというケースも珍しくありません。
しかしそういった雑談も意味がないわけではなく、病に関係のない話だからこそ、患者さんも身構えずに話せたり看護師のことを身近に感じて話しやすくなることにもつながるのではないでしょうか。

忙しい中では、本当に必要なことだけを聞き出したいと考えて焦ってしまいがちですが、焦っているとそれが患者さんにも伝わってしまいスムーズにコミュニケーションを取ることができず、結局アセスメントにも悪影響を与えることになってしまいかねません。
そうならないためにも、気持ちに余裕を持って接することが大切になってきます。
自分一人でアセスメントを行うことに対して、本当に正しいのか自信がないという看護師は多く、特に経験が乏しいと不安になってしまいがちです。
もちろん経験の豊富さも影響を与えますが、アセスメントは経験が少なくてもうまく行うことはできます。それが先輩やアセスメントが上手い母との話を聞くということです。
他人の話を聞いて疑似経験することにより、まるで自分が経験したかのように感じることができれば、その後自分が似たような状況になった時にアセスメントをスムーズに行う手助けにすることができるのではないでしょうか。

アセスメントに対して自信が持てない場合には、周りの人に見てもらい意見をもらうのも一つの手段です。いくら自分自身の書いたものを見直していても、結局は自分の考えになってしまうので良し悪しを冷静に判断することができなかったり、より良いものにする方法もわからないのは仕方がないことと言えます。
アセスメント経験豊富な先輩や得意としている同僚にチェックしてもらい、アドバイスをもらうことがアセスメント上達の手っ取り早い方法の一つです。アセスメントには自分のクセが出てしまいがちなので、それを改善するだけでもかなり内容も良くなるケースは珍しくありません。

アセスメントを行う上で原因の特定を行うことになりますが、その際に原因を一つに決めつけないことも重要です。一つに決めつけてしまうと、それが違った時にまた一から考えていかなくてはならなくなるので余計に時間もかかってしまいます。
最も優先的なものを考えてアセスメントを行っていき、それ以外の可能性もいくつか考えておくことにより優先して考えたものが違った時にすぐに他の方向に舵を切ることができるので、余計な時間をかけることなくアセスメントをスムーズに行なっていくことができるのではないでしょうか。
アセスメントに対して苦手意識を持っている人ほど、学ぶ意識を持つことで上達もしやすいです。

まとめ

アセスメントをスムーズに行うためには、問診で開かれた質問と閉じた質問を意識して行うようにしたり、状況や患者さんに合わせながらコミュニケーションをしっかり取って行うことが大切です。いかに患者さんに信頼してもらえるかにより、アセスメントがスムーズに進むかにも違いがあったり今後の治療がスムーズにつながるかにも影響を与えます。さい。 看護師は、人間的にも成長できる素晴らしい職業ですよ。

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