アセスメントが苦手という看護師も多いですが、その中でも小児へのアセスメントとなればさらに難しいと考えてしまいがちです。ですがコツを掴むことで小児へのアセスメントもスムーズに行うことができるようになり、必要なケアや治療もスムーズになります。ている人などを総合的に解説。内科に転職する方法についても紹介します。
アセスメントは簡単なようで複雑な心理状態も読み取らなくてはならず、行う看護師によって結果には大きな差が生まれることもあります。
苦手意識を持っている人は勿論、そうではない人でも小児へのアセスメントとなれば上手くいかず頭を悩ませることが増えるのではないでしょうか。子供ならではのアセスメントの難しさはありますが、コツを掴むことができれば従来の苦労が嘘のようにスムーズに行えることもあります。
子供へのアセスメントが難し理由は多々ありますが、その一つとして自分の症状を正確に伝える能力が未熟だからという点があげられ、だからこそアセスメントを行う側である看護師が導いてあげなくてはなりません。それ以外にも小物は症状を全身で表現する傾向にあるので、本来の原因以外に注意がいってしまいどこに本来の問題点があるのか把握することが困難という点もあげられます。
そして生理的な予備能力や代償機能が未熟な子供だからこそ、症状の変化の速度が速いケースが多いというのもアセスメントが難しくなりがちな理由の一つです。現在の症状だけではなく急に変化することも考えた上でアセスメントをしていかなくてはならず、先を見越す力も求められます。
発達のレベルや年齢により正常の範囲も異なるので、大人と同じように考えてはいけないのは勿論、それぞれの成長スピードに合わせて考える必要があるのも小児のアセスメントが難しいと言われる理由の一つです。
視診や触診、聴診はもちろんのこと重要になってくるのが問診ですが、子供に対しては問診はおろそかになってしまいがちではないでしょうか。しかし子供が伝えようとしている情報がかなり重要なキーになることも珍しくないので、しっかりと話を聞いてあげる必要があります。
ですが子供は人見知りをするケースが多く、大人のようにスムーズに受け答えできなかったり緊張から口を閉ざしてしまうことも珍しくありません。まずはコミュニケーションを取り子供との距離を縮めていくことが大切です。
そのためにも最初の印象は重要になるので、笑顔で声もワントーン明るくし威圧感を子供に感じさせないようにしましょう。
いきなり痛みに関する内容など本題に入るのではなく、子供の好きなものの話から入って行ったりと子供が自分から話したくなるように仕向けることが大切になっています。ぬいぐるみやおもちゃを使ったり、動画を使用するのも子供へのアセスメントの際には有効な手段になるので、事前に準備しておくとよりスムーズです。
ある程度大きな子供で思春期などの場合には、よりデリケートでなかなか本来の原因などを話してもらえないこともあります。
まずは子供の味方ということを印象付ける必要があるので、マンツーマンでゆっくり寄り添うように話を聞くところから始めてみたり、親から先に話を聞くのではなく先に子供から話を聞くようにするのもポイントです。
先に親から話を聞いてしまうと、子供からすると看護師も親目線で子供の意見はあまり聞かないと感じてしまうことがあるので気をつけましょう。
子供扱いするのではなく、一個人として大人と同じように扱うことも思春期の子供には必要になってきます。
患者に関する情報は本人が痛みや違和感を訴えているといった主観的情報、バイタルサインや検査結果の数値化や視覚化できる客観的情報の2種類があり、そういった情報を分析していくことで解決する必要がある課題を把握して、客観的に評価することにより、感染症や感染症といった初期症状の発見につながり症状の進行を防ぐことにもつながっていきます。
しかし子供の場合には主観的情報を伝えることが苦手だったりと、なかなかうまくいかないことは数多く存在しているからこそ頭を悩ませるのではないでしょうか。一般的なアセスメントでは現状を判断して原因を特定し、今後の予想をしていくことになります。
ですが子供となれば現状が急変することがあるので、原因を一つに絞り込んで考えてしまわないことが、大人へのアセスメントよりもさらに重要です。現金を絞り込んで考えてしまっていると、いざそれ以外が原因だった時や目まぐるしいスピードで変わってしまう現状についていけず、再び一から原因を考えなくてはならなくなったり対応が追いつかなくなってしまいかねません。
複数の候補を挙げて考えておくことにより、第一候補が異なった時にはすぐに軌道修正させることができるようになります。
アセスメントを適切に行うためには必要不可欠になるのが情報収集であり、その際に欠かせないのがそれぞれの患者にとっての正常な状態を理解しておくという点です。
どうしても異常を見つけることに力を注いでしまいがちですが、異常にいち早く気がつくためにも患者にとっての正常な状態を把握しておくことは重要になってきます。
正常な数値や状態というのは個人差もあり、特に子供の場合には年齢や成長のスピードによる違いも大きいので、その患者にとっての正常を知っておくことが大切であり、その患者にとっての異常になっていないかを意識しておくべきです。
態度や血圧といった数値的な結果は判断しやすく参考にもなりますが、それのみで判断するのではなく顔色や食欲はあるのかなど様々な視点から観察することが大切であり、日頃からしっかり患者を見ておき把握しておくことが大切になってきます。
当たり前のことですが判断するための材料は多いほど良く、患者にとって病院で一番身近な存在となるのは医師ではなく看護師です。異常の早期発見のためにはアセスメントはかなり重要であり、異常をいち早く気がつくためにも日頃から患者としっかりコミュニケーションをとっておくなど情報収集に力を注いでおくことがポイントになっています。
アセスメントに関して自信がない人の中には、経験不足が原因だと感じている人も多いのではないでしょうか。勿論経験も大切ですが、計算値を上げるためにも人のアセスメントの話を聞いてみることも大切です。
アセスメントの話を聞くことにより疑似体験するような感覚になり、自分のことのように考えられればアセスメントの経験が少なくても、いざという時に他人の話から知識を絞り出すことができるようになるのではないでしょうか。
先輩看護師やアセスメントが得意な看護師から患者の症状に関してどうやってアセスメントしてどのように対応したのか聞くことも、スキルアップに役立ちます。それでもアセスメントに対して自信が持てないのであれば、自分の書いたアセスメントを先輩など他の信頼できる看護師に見てもらいアドバイスしてもらいましょう。
アセスメントには自分の考え方のクセが出てくるものであり、他人から意見をもらうことにより全く異なる角度から問題となるポイントを見つけられるケースもあります。特に子供相手のアセスメントの場合には、小児科など子供とのコミュニケーションに慣れている人に聞いてみるべきです。
まとめ
アセスメントの中でも子供に対するアセスメントは難しい経過兄ありますが、子供ならではの現状が変わるスピードの速さやそれぞれの成長による差や年齢などによる正常値の違いといった特徴を理解しておいたり、子供が治療に対する不安を和らげるテクニックやコツを知っておくことで、アセスメントもスムーズにいきその後の治療もスムーズになっていきます。
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