看護過程シミュレーションアプリでアセスメントを練習しよう!

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#2455 2024/01/30UP
看護過程シミュレーションアプリでアセスメントを練習しよう!
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看護アセスメントの練習にアプリを使えると知っていますか。看護過程シミュレーションアプリを利用すれば簡単にアセスメントのスキルアップができます。この記事では看護過程の学習ツールとして利用できるアプリについて簡単に紹介するので、興味を持った人はぜひ試してみてください。

#看護過程シミュレーションアプリとは

看護過程シミュレーションアプリとは看護過程の5ステップを自学自習できるアプリです。2016年にリリースされた製品が皮切りになっています。看護アセスメントは看護過程の中で重要なステップです。看護過程シミュレーションアプリを使えば、誰でも気軽にスキルアップができます。

・看護過程の5ステップとは

看護過程シミュレーションアプリを使う際には看護過程の5ステップについて理解しておくことが大切です。看護過程は以下の5つのステップに分けて考えるのが一般的になっています。
1. 看護アセスメント
2. 看護診断
3. 看護計画
4. 看護介入
5. 看護評価
看護過程では看護評価をして、看護師が実施した内容について理解を深めます。そして、同じように看護を続けていくのか、見直しをする必要があるのかを考えます。看護過程は患者にとって最適な看護を提供するための基本プロセスです。評価結果によっては改善を考えて、再度看護アセスメントをして診断・計画をおこないます。このようなPDCAサイクルを通して看護の質を向上させることが重要です。

・アセスメントの位置付け

看護過程の5ステップの中で看護アセスメントはスタート地点になります。患者についての情報収集をして整理し、分析して看護診断のステップに進める状況を作ります。患者から聞き取りをしたり、検査結果を集めたりして、患者がどういう状態なのかを診断できるようにすることがアセスメントです。患者が求めている理想の状態についても看護アセスメントの段階で判断します。現状と理想のギャップを埋める看護をするために、看護診断をして問題を抽出していき、看護計画を立てて問題解決を介入によって進めるという流れになっています。つまり、看護診断以降の看護過程の基盤になっているのが看護アセスメントです。

#看護過程シミュレーションアプリのメリット

看護アセスメントの実力を伸ばす上で看護過程シミュレーションアプリはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは看護過程シミュレーションアプリで学ぶ魅力を紹介します。

・看護師になる前から看護過程を学べる

看護過程シミュレーションアプリは看護師ももちろんですが、看護師以外でも看護過程をシミュレーションするのに使えるのがメリットです。看護学生のうちにアセスメントや看護過程の流れを学ぶツールとして活用できます。臨床現場を想定した事例がたくさん盛り込まれているので、看護師として現場に立ったときにどのような知識が必要なのかを理解できるでしょう。看護師になりたいと思っている人は、実際に看護師になるとどんなことを考えながら働くのかをイメージしやすくなります。看護過程を学ぶことを通して、看護師になる適性があるかどうかを考えることも可能です。

・アセスメントでの情報の整理と分析に強くなれる

看護過程シミュレーションアプリを使うとアセスメントを通して看護診断に進むために必要な情報の整理と分析のスキルアップができます。多様な症例で情報が集まってきたときに情報を整理して分析するトレーニングを積むことができるからです。アセスメントに必要な情報を集めることができても、うまく整理して分析できずに悩んでいることはよくあります。情報の活用をするスキルアップをしたい看護師にとって、看護過程シミュレーションアプリは有用なツールです。

・多数の看護事例が含まれていて知識も付けられる

看護過程シミュレーションアプリは看護アセスメントだけでなく、看護師として働く上で重要な事例についての知識を付けられるメリットがあります。アプリには実際にあった看護事例に基づいて、さまざまな症例の患者の看護をするシーンが取り入れられています。患者がどのようなことを要求する可能性があるのか、要求に対してどのような対応をするのが適切なのかを体験できるのが魅力です。希少なケースも含めてアプリ内でシミュレーションできるので、実際に現場で想定しなかった状況に陥ったときにも落ち着いて考える力が身に付きます。

・病態生理などの基礎知識が身につく

看護過程シミュレーションアプリでは病態生理についても基礎知識を習得可能です。病態生理などのデータは看護アセスメントをするための基礎情報になります。検査値や薬の服用状況などについても加味して、総合的なアセスメントをする力を身に付けることが可能です。医学用語なども豊富に出てくるので、転属して仕事を始めたばかりで専門用語がわからないといったときにも着実に知識を付けることができます。

・ゲーム感覚で楽しく自己学習を進められる

看護過程シミュレーションアプリは患者とのコミュニケーションを通してゲーム感覚で学習できる仕様になっています。自分が担当する病室が用意されていて、患者と毎日会話をしながら看護をしていくことで疑似的に経験を積むことができるのが特徴です。キャラクターが個性豊かに設計されているので、さまざまな患者への対応力を身に付けられます。ゲームとして楽しめるようにクイズなども盛り込まれているため、継続して気軽に学べるのがメリットです。

#看護過程シミュレーションアプリのデメリット

看護過程シミュレーションアプリを使えばアセスメントに強い看護師になれるとは限りません。アプリの利用がマイナスになることはありませんが、デメリットもあるので注意しましょう。ここでは看護過程シミュレーションアプリの注意点を解説します。

・ゲーム感覚なので現実とは乖離がある

看護過程シミュレーションアプリはあくまでゲームアプリなので、現実とのギャップがあるのがデメリットです。ゲーム感覚で安易な判断をしてもやり直せると思ってしまうと、現場でリアルの患者に対応するときに判断に困ってしまいがちです。自分のアセスメントのミスが患者の一生に影響する可能性があると考えると緊張するでしょう。ゲーム感覚で看護過程シミュレーションアプリを利用していると緊張感が伴いません。厳しい現場で冷静かつ最良な判断を下せるようになるには、現実との乖離があることに留意して活用する必要があります。

・情報収集スキルを磨くのは難しい

看護過程シミュレーションアプリではアセスメントに必要な情報はほとんどがわかりやすく与えられます。あくまで情報を整理して適切な看護方針を立てるためのトレーニングとして役に立つツールであって、情報収集スキルを磨くのには適していません。看護師は実際には情報収集から始めて看護アセスメントをする必要があります。情報収集の部分はアプリでは体験することが難しいため、実践を通して身に付けなければなりません。

・アセスメント記録のまとめ方を別に学ぶ必要がある

看護過程シミュレーションアプリはアセスメント記録の作成までは盛り込まれていないのが一般的です。アセスメントの書き方、まとめ方は別に学ぶことが必要なので気を付けましょう。

まとめ

看護過程シミュレーションアプリは看護アセスメントのスキルアップに使えるツールだとわかったでしょうか。看護過程の中で看護師のスキルに大きく依存するのがアセスメントです。情報を整理して分析するスキルを育むためにアプリを活用してみましょう。ゲーム感覚で簡単にできるメリットを生かして、学ぶモチベーションを上げるのがおすすめです。

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