看護アセスメントができないのはなぜ?原因と対策を紹介

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#2451 2024/01/26UP
看護アセスメントができないのはなぜ?原因と対策を紹介
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看護アセスメントがどうしてもうまくできずに困っていませんか。他の看護師がなぜきちんとできているのかがわからず、質問もできなくて悩んでいる人もいるでしょう。この記事では看護アセスメントができない10個の原因と5つの対策をまとめました。うまくできないという自覚がある人は原因を考えて対策すればきっとできるようになるので頑張ってみてください。

#看護アセスメントができない10個の原因

看護師が看護アセスメントに苦手意識を持つことはよくあります。看護アセスメントがうまくできないときの原因として以下の10個があります。自分の状況を考えてどれに該当するか考えてみましょう。

・情報収集ができていない

看護アセスメントに必要な情報を集められていないのが原因のことがよくあります。検査データだけ集めてアセスメントをして失敗する人もいます。患者に話しかけて気分を聞き、患者の主観的情報も合わせて考えることが大切です。また、自分がわかる検査データだけ集めてアセスメントをしている人もいます。解釈の仕方がわからないデータは医師や同僚の看護師に聞いて理解することが重要です。

・限られた情報で決めつける

手に入った情報で十分だと考えてしまったことが原因で看護アセスメントがうまくいかないことがあります。患者の訴えている症状と超音波検査などの機器検査の結果だけを見て、血圧などの基礎データをないがしろにしてしまうと適切な看護計画を立てられません。全体を俯瞰して首尾一貫する看護を考える必要があります。

・客観的に分析できていない

主観的に考えてしまっているのが原因で看護アセスメントが失敗することがあります。看護アセスメントではガイドラインなどに基づく客観的な分析が必要です。自分の印象だけで判断してしまうとうまくいかないでしょう。主観を取り除くのは難しいかもしれませんが、情報をベースにして論理的に考えることで客観的な分析ができます。

・看護で解決できる課題を見ていない

看護アセスメントでは看護師が解決できる課題に着目して情報を分析することが必要です。看護では対応できない課題にばかり目を向けてしまうと看護アセスメントはうまくいきません。医師や薬剤師が対応すべきことは、別途担当のスタッフに伝えるようにしましょう。看護師としては患者の看護を通して何ができるのかを理解してアセスメントをすることが最も重要です。

・根本原因を無視している

看護アセスメントはデータを通して患者の状況について原因を考えて対処する方法を考えることが大切です。根本原因が何なのかを考えず、対症療法的に看護計画を立ててもなかなかうまくいきません。根本原因を理解して看護診断の段階に進みましょう。

・リスクの拡大ばかり意識している

リスクばかり意識してしまって失敗している看護師もたくさんいます。リスク因子の考慮は重要ですが、悪くなる方向で考えてしまうと看護による改善策を見出すことができません。リスクの拡大は念頭に置く程度にとどめて、今の患者に目を向けて看護計画を立てることが大切です。

・アセスメントがそもそもわかっていない

看護アセスメントの目的を理解していないのが根本原因のこともあります。看護アセスメントの基本は患者援助のために理想的な看護介入の方法を考えることです。患者を支えるという視点でアセスメントをしましょう。

・患者や家族の意向を理解していない

看護アセスメントで失敗する原因として、患者や家族が何を求めているかを理解していないケースもあります。看護師は看護を通して患者自身のQOLを上げつつ、家族のサポートもすることが重要な役割です。一般的に求められている看護ではなく、患者や家族の視点で看護計画を立てる必要があります。

・看護アセスメントを書くことにこだわっている

看護アセスメントでは書類にまとめて記録として残すことが求められます。看護アセスメントを書くという表現はよく用いられていますが、書いて書類を作ることにこだわると失敗しがちです。書きやすくするという視点が入ってしまうため、本質を逃してしまうリスクが高くなります。

・時間がない

看護アセスメントをする時間がなくてできないというのは看護師にとって切実な問題です。忙しすぎて看護アセスメントをするのは残業時間だけになっていることもよくあります。このようなときには転職して、落ち着いてアセスメントをおこなえる施設で働くのも賢い方法でしょう。

#看護アセスメントができない自覚があるときの5つの対策

今は看護アセスメントができなくても対策をすればだんだんとできるようになるので問題ありません。ここでは自信をもって看護アセスメントをできる看護師になるための5つの対策を紹介します。

・看護アセスメントの時間を確保する

まずは看護アセスメントにかける時間を十分に確保しましょう。アセスメントが苦手で不安がある段階で、時間に追われながらアセスメントをしてもなかなか結果につながりません。落ち着いて情報を収集して全体像を理解し、何をするのが看護師としてベストなのかを考えましょう。周りの看護師がスピーディーに看護アセスメントをしていたとしても気にする必要はありません。自分のペースで納得できるアセスメントをすることが重要です。もし看護アセスメントの結果が良いかどうかわからないなら、看護師長やプリセプターにチェックしてもらって指摘を受けましょう。

・看護過程の流れを一から理解し直す

看護アセスメントは看護過程の一部です。看護過程の全体像を見直すと看護アセスメントでやるべきことがわかります。看護過程はアセスメントから始まり、看護診断をして看護計画を立てます。そして、看護介入をして結果を評価するというのが基本プロセスです。看護アセスメントの結果が診断につながるという視点で情報を集めて分析するようにしましょう。看護診断に必要な情報を網羅的に集められれば、自信を持って診断をして看護計画を立てられます。

・患者や家族にヒアリングをする

看護師は仕事が忙しいと患者や家族へのヒアリングを怠ってしまいがちです。患者のケアをするときにも「今日もおかわりありませんか」と問いかけてしまうことがよくあります。患者としては不調や不安があったとしても、このような聞き方をされてしまうと「はい」と答えてしまう傾向があります。「昨日から何か変わったことがありましたか」といった問いかけをして、患者の主観的状況を引き出すことが大切です。家族に対しても同じで、「何か気になっていることはありますか」と聞くこともできますが、家族が気にしていそうなポイントを選んで「退院後のケアについて気にされていますか」などといった質問をして情報を引き出しましょう。

・主観を捨ててアセスメントをする

看護アセスメントでは患者以外の主観をなくすことが大切です。過去の看護事例に当てはめて考える、ガイドラインに基づくといった形で、根拠のある分析をしましょう。自分だったらこうして欲しいと思うという主観を入れてしまうと看護アセスメントは失敗します。患者はこれを期待しているという患者の主観は看護アセスメントに含めて構いません。看護師本人の主観を排除することが重要です。

・時間確保ができる職場に転職する

看護アセスメントは慣れるまでは時間がかかります。時間がなくて追われている職場ではなかなか看護アセスメントのスキルが伸びません。看護アセスメントに時間を取ることができない職場環境なら、転職して余裕を持てるようにしましょう。長期的に見れば看護師としてのスキルアップにつながります。今の職場に強いこだわりがないなら、転職活動を始めてアセスメントスキルを磨ける職場を見つけましょう。

まとめ

看護アセスメントができない原因と対策を解説してきました。原因は人それぞれで、原因によってやるべき対策は違います。自分にとって何が問題なのかをよく考えて次のステップに進みましょう。看護アセスメントのスキルを磨くには時間の確保が必要です。落ち着いて看護アセスメントに取り組める職場環境を選ぶことも検討してみてください。

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