寝たきりの高齢者のアセスメントは? 

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#2441 2024/01/16UP
寝たきりの高齢者のアセスメントは? 
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病院や介護施設において、寝たきりの高齢者が入院や入所などをしていることがあります。その時、看護師はいつどんな時にどのようなアセスメントをしたらいいのでしょうか。ここでは、寝たきりの高齢者のアセスメントについてお話します。

・言葉を発することができるか

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、その高齢者が言葉を発することが出来るのか観察することが挙げられます。言葉を発する事が出来ると、自分の周りの事について変化を伝える事ができます。 しかし言葉を発することができない場合は、痛い、苦しい等と言う事を周りのスタッフに伝えることができないのです。 その場合は、とても危険であると認識しておきます。そのことから、高齢者が言葉を発することができない場合は、特に観察をみつにします。

・体位変換が大事

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、体位変換が大事と言う事です。体位変換というのは、ベッドで寝ている患者さんが自分で行う場合は問題ありません。しかし自分で行うことができない場合は、スタッフを実施する事になります。 それは、時間を決めて大体2時間ごとに実施します。定期的に実施することにより、褥瘡などを予防することができます。高齢者の場合は、皮膚が弱いので少しのことでも褥瘡を起こしてしまうことがあります。そのため、しっかり体位変換を行う必要があります。 シーツのシワを伸ばし、少しの刺激もなくすことができるように寝衣やシーツなどにも注意を払います。そして体位変換を行うときには、高齢者が辛くないようにシーネなどを使う事もあります。シーネを使う事により、無理な体制になる事を防ぐ事ができます。楽に寝ていられるように、アセスメントします。

・良肢位を維持する

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、良肢位を維持することが挙げられます。 寝ている時はもちろんのこと、車椅子に座っているときなども良肢位を維持することを心がけます。もしも良肢位がとれていない場合は、皮膚障害を起こしたりひどい場合は骨折をしてしまう事もあります。そのまま手がブランと下がっている事も有り、その時に周りの刺激により当たってしまう事もあるのです。自分で手を動かせない、足を動かすことができないので特に注意をして良肢位を維持することができるようにしたいですね。 良肢位を維持するためには、専門的な知識も必要です。何かトラブルがあったときにはもちろんのこと、疑問に思う場合はリハビリテーション部に相談をします。または、理学療法士に相談をして、どのような体位がいいのか検討するようにします。理学療法士により、その人にあった体の角度や車椅子の選択等が行われます。

・ベッド環境を整える

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、ベッド周囲の環境を整えることがあります。 患者さんもしくは利用者さんが寝たきりであると言う事は、その人の身の回りの事について看護師等が行う事になります。ベッド周囲の環境整備はとても重要な内容なのです。 高齢者をケアする時に、介助者が安全にケアを行うことができるようにベッド周囲の不要な物を排除します。特に足元について、介助者が転倒をしてしまう事もあるので、足元に不要な物を置かないようにします。そうすることにより、介助者の安全を守ることができます。 また高齢者が寝ている場所について、シーツのシワがないことも確認します。ちょっとしたシワでも、高齢者の皮膚が傷ついてしまうことになるのでケアをするたびに確認をする事をおすすめします。

・リハビリテーションを考える

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、寝たきりであっても、リハビリを行うことが大切であるということです。しかしリハビリといっても何を行えばいいのか、悩むことがありますね。 その場合は、医師からリハビリの依頼をすることになります。その結果、理学療法士によりリハビリを行ってもらえることになるのです。理学療法士により行われたリハビリにより、機能回復を望めることもたくさんあります。 ずっと寝たままでいる人の場合は、機能回復を無理と思うこともあると思いますが、少しでも毎日リハビリを行うことにより、そのことが刺激になり話をするようになる、手がしっかりうごくようになるなど、看護師がびっくりする回復されることもあります。

・車椅子での注意事項

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、車椅子に移動するとき、注意を要することがあります。ベッドから車いすに移る場合は、看護師一人で行っていると腰を痛めてしまうことがあります。ベッドのまま移動することもありますが、車いすに移ることにより患者さんや入所者さんに対して散歩を促すことができたり、老人ホームの場合は食事をさせたりすることができます。 ベッドの上で食事をするよりも、車いすに移動して食事をさせてあげるほうがずっといいのです。しかし車いすに移動させる時が大変という思いもあり、なかなか移動させる頻度が少なくなっています。 車いすに移動させる場合は、無理をしないで自分の体を守りながら行える方法で実施することをお勧めします。

・骨折の危険性

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、骨折をしやすいということがあります。寝たきりになる人の場合は、お年寄りが多いです。お年寄りの場合は骨がもろくなっているので、歩くことにより足腰を強くすることができるのですが、寝たままではそのことができません。その結果、足や腰が弱くなりすぐに骨折をしてしまうことがあります。 その人の体位変換をした時や、おむつ交換をした時などに起こすこともあるので要注意です。しかしどんなに注意をしてケアをしたとしても、疲労骨折にように起こしてしまうこともあります。

・誤嚥の危険性

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、誤嚥の危険性があるということです。それは寝たきりになることにより、様々な機能が衰えていくことがあるからです。そのことからも、毎日食事の時に嚥下の状態を確認してアセスメントするようにします。アセスメントにより、食事の仕方を変えることもあります。 また嚥下に問題があると判断した場合は、食事形態を変更することもあります。患者さんや利用者さんが飲み込みやすい食事形態に変更します。

・家族への説明

寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいこととして、家族への説明があります。家族というのは、寝たきりになってからそれ以前の状態を想像して面会をすることになります。面会に毎日訪れている家族の場合の変化に気づくことができますね。しかし、面会回数が少ない家族の場合はその変化にびっくりすることがあります。まずなんといってもびっくりするのは、顔貌です。顔つきが変わったことについて、想像していた以上にショックを受けるのです。 その結果、入院や入所をさせていることに問題があるのではないだろうかと疑問を持つことも少なくありません。そのことからも、そのような疑問を持たれないようにするためには、少しの変化に対してもインフォームドコンセントを行うことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?寝たきりの高齢者のアセスメントする時におさえておきたいことはたくさんあります。大事なことは、看護師のケアの時など、毎日の少しの変化も見逃さないことです。その結果、体の機能回復を目指すことができます。給食やリハビリテーションなどと連携をして患者さんや入所者さんの安全を確保し、ケアを行うようにしましょう。

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