患者さんが安全に服薬できるためのアセスメントは?

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#2423 2023/12/29UP
患者さんが安全に服薬できるためのアセスメントは?
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患者さんが入院をすると、ほとんどの人が治療として医師から処方された内服薬を飲むことになります。しかしその経過の中で、トラブルが発生することもあります。ここでは、患者さんが安全に服薬できるためのアセスメントについてお話します。

・医師の指示を確認

患者さんが安全に服薬できるためには、なんといっても最初の医師に指示をしっかり確認する事が大切です。医師の指示というのは、大体リーダー看護師が受けることになっていますが、緊急性のある場合などはリーダー看護師以外の看護師も受ける事があるので注意をします。
指示内容がその患者さんのものであるのかアセスメントし、指示の内容に不明な点はないのかなどを確認します。それは、内服薬をセットする時も同様に確認します。

・患者さんの理解度の確認

患者さんが安全に服薬できるためには、内服する患者さんの理解度をアセスメントすることも大事です。その患者さんが自分で飲む事が出来るのか、できない場合は看護師がサポートすることになります。
また内服薬について、説明をするもののその副作用などを理解することができるのかなども確認します。ほとんどの患者さんは、看護師が理解している程、理解していることはありません。医師の指示だから、飲まないといけないと思って、服用している事があります。しかしそれは、とても危険な事なのです。
患者さん自身が自分の薬についてしっかりと理解していると、その後のトラブルが少なくなります。自分の薬について、言われるまま飲んでいる患者さんの場合は、副作用に気づかずに悩むこともあるし、具合が悪くなることもあります。患者さんにたびたび薬について話を行い、その重要性を理解してもらう事が大切です。

・内服薬指導の必要性

患者さんが安全に服薬できるためには、患者さん自身が薬について知りたいと思う気持ちが大切です。しかしその気持ちがない患者さんも、もちろんいます。その様な患者さんの場合は、看護師が少しの時間で説明をすることはむつかしくなります。指導を行うということは、時間がかかります。そこで、看護師の指導に限界を感じる事がある場合は、薬剤師に指導を依頼することがあります。そうすれば、薬の専門家であるので、患者さんが理解しやすい方法で指導を行うことができます。

自己管理ができるかどうか

患者さんが安全に服薬できるためには、患者さん自身がその薬について自宅に帰った後も飲み続けることが必要となるため、自分で管理をすることができるのか判定するようにします。
まずは、入院中に患者さんが自己管理をすることができるのかアセスメントします。認知症と診断されている患者さんの場合は、自己管理をさせることができません。その場合は、家族に依頼をしたりそのほかの方法で管理をすることになります。
自己管理の中には、インスリンなどの注射も含まれています。注射を自分で実施することができるようになるには、かなりの時間がかかると思っておきましょう。
内服薬に関しては、患者さんの受け持ち看護師を中心として、どのように進めていくのかを話し合い決めることになります。

・内服薬の準備

患者さんが安全に服薬できるためには、間違いがないように内服薬を準備することになります。入院中の患者さんの内服薬の準備は、かなり大変です。しかもそのことを毎日行うことになるので、看護師は神経を集中してその準備を行います。
薬を飲むタイミングとしては、朝食後、昼食後、夕食後、眠前、食前、食間などがあります。その時刻に内服を行うと言う指示もあります。例えば、午前10時と22時に行う、8時間ごとに行うなどもありとても複雑なタイミングで服薬をさせることになります。
しかも、内服薬を準備する場合は、その都度指示書を確認して準備をします。リーダー看護師が行うことが多いですが、メンバー看護師が行うこともあります。またそれぞれのその日の受け持ち患者さんの内服薬はそれぞれの受け持ち看護師が行う場合もあります。

・内服薬の投与時の確認

患者さんが安全に服薬できるためには、内服薬を投与するときの確認も重要です。そこまでしっかり確認をしていても、その時点で間違うと全て無駄になってしまうのです。
まず一番大切なことは、なんといってもその患者さんに投与することです。違う患者さんに投与することがあるの?と思うかもしれませんがインシデントトして報告されているので、間違うこともあるのです。
その間違う理由としては、やっぱり同性であることが多いです。フルネームで確認を行うことになっているのですが、ついそのまま苗字だけの確認をして投与することがあります。その時、患者さんも看護師が配役しているものなので間違うことがないと思ってしまいます。ここでは、患者さんを頼りにすることはできないのです。従って,自分の確認しか確かなものはないと思って投与するようにします。
現在では、薬包に患者氏名がフルネームで記載されているものがほとんどです。
投与する直前に、その氏名をフルネームで確認するようにします。また患者さんがしっかりしている人なら、一緒に確認することをおすすめします。
そうすることにより、フルネームで間違いはなく安心と思うことがありますが、たまに同姓同名の患者さんが入院をしている場合もあります。できるだけそのような事がないように入院期間をずらすとか必要となりますが、たまに同じ時期に入院をしていることもあります。その場合は、注意喚起をしてわかるように示すことが大切です。

副作用の確認

患者さんが安全に服薬できるためには、その薬の副作用について看護師と患者さんが理解しておくことが大切です。看護師は、薬の副作用についてある程度理解しています。新しい薬もあるので、その場合は直ぐに調べてカンファレンスなどにより副作用について情報共有をします。
ところは患者さんの場合は、自分の飲んでいる薬のことについて十分に理解しているかと言うとそうではないこともあります。長く服用している患者さんの場合は、ある程度は理解していることもありますが、初めて飲む薬についてはそんなに理解していないこともあります。
重要な副作用については、しっかり理解してもらえるように指導をします。

・患者さんから飲みたくないと言われた時

患者さんが安全に服薬できるためには、患者さん自身が治す気持ちがありそのためには決められた治療を理解して受けることが大切となります。その治療の一つに、内服薬があるのです。
しかし患者さんの中には、いつもは薬を理解して飲む場合でもふとした時に飲みたくないと言われる事もあります。その場合は、その背後に心理的要因が隠されています。看護師は、単にのみたくないと思っていると思わずにその背後にある気持ちを知るようにしましょう。
その一つに、病気に対する気持ちとして不安になっていることがあります。その薬を飲んで、自分の病気を治すことが出来るのだろうかと不安になるのです。ソのことは、副作用が強い時も気持ちの変化として現れることがあります。薬を飲むことがつらい場合は、まずじっくりと患者さんの寄り添い話を聞くようにします。

・薬の保管方法は?

患者さんが安全に服薬できるためには、薬の保管についてもしっかり行うようにします。ナースステーションの中の、患者さんの目の届かない場所で準備をします。
また麻薬等は、規則どおり鍵のついた保管庫で管理をします。

まとめ

いかがでしたか?
患者さんが安全に服薬できるためには、看護師が患者さんに指導を行ったり、医師への橋渡しなどとても大切な役目を持っています。そして、患者さんが薬を安心して飲めるようになるには、薬の管理やその他のたくさんの確認内容があります。その内容について、決して省くことがないようにしっかり行うことも看護師の役割となります。

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