輸液を安全に行うためのアセスメント

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#2419 2023/12/25UP
輸液を安全に行うためのアセスメント
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看護師の仕事の一つとして、輸液管理があります。輸液については入院をしている患者さんの治療の一つなので、よくある処置となり安心安全に行われることが必須です。ここでは、輸液を安全に行うためのアセスメントについてお話します。

・輸液が必要な患者さんとは

入院患者さんの場合は、輸液を実施することが多くなります。まずは、なんといっても治療として行うことがあります。疾患の治療として行うのです。また入院中に脱水になる等の場合も実施します。
そして急変したときの血管確保として、実施することがあります。急変をする患者さんや、急変するかも知れない患者さんの場合は、いざという時に血管確保を実施できないこともあるからです。
また検査を実施するために、輸液を行うことがあります。レントゲン撮影で輸液を行いながら撮影を行うことがあります。
このように、入院をしている患者さんの場合は、輸液を行う頻度がかなり高いと言えます。

・血管確保を実施時の注意点

輸液を安全に行うためには、針を刺すときにも注意が必要です。まずは感染防止のために、清潔動作を徹底します。針を刺して血管の中に輸液を入れると言う過程の中で、細菌感染を起こしてしまうと大変な事になるからです。そうならないように、実施する看護師はしっかり手洗いをしてから実施します。
また患者さんの血管により、針の大きさを選択します。かなり血管が小さい、細い患者さんの場合は針を刺した時に、そのまま血管を突き破ってしまうこともあります。その際に、アセスメントをして針を選択するようにします。
小児の場合は、翼状針を使うことがありますがほとんどサーフローなどで実施することが多いです。

・血管確保の部位

輸液を安全に行うためには、血管確保を行う部位について考慮する事が大切です。特に治療になる場合は、その治療の薬液が漏れるとその部位が副作用として炎症を起こしてしまう事があるので、注意が必要となります。
輸液をしている間も、手を動かしたり歩いたりすることがあります。従って、その生活の上において支障をきたすことがない部位に行うようにします。一般的には、曲がらない部位を選ぶことが多いです。足に血管確保を行うよりも、手に行うようにします。手に行う場合は、曲げない部位にします。そして血管確保を行った後には、その部位の固定も重要です。小児の場合は、その部位に対してシーネを当てるようにします。シーネをあてることにより、しっかりと固定をする事ができます。

・輸液速度の注意点

輸液を安全に行うためには、輸液速度についても注意をする事が大切です。まずなんといっても、医師の指示による速度を設定します。輸液ポンプで設定を行う場合は、看護師2名で行うこともあります。
輸液ポンプを使用していな場合は、輸液を行っている時にその部位の角度により速度が変わる事があります。血管確保をした時に、調節した時にしっかり落ちていると確認できても、角度により落なくなることもあります。またその反対に、速度が角度により早まることも有り、想像していた時刻よりもはるかに早い時間に輸液が終了してしまうこともあるのです。その時、心臓への負担が心配されます。
血管確保を行った際には、いろいろな角度を試して見て必要な速度であるのか確認するようにしましょう。

・輸液はほとんど輸液ポンプを使用する

輸液を安全に行うためには、輸液ポンプを管理することが大切です。輸液を行う場合は、ほとんどの患者さんに使用することになるからです。日々の点検はもちろんのこと、故障したと思ったときにはできるだけ速やかに修理を依頼します。
輸液ポンプを扱うときには、ポンプを固定する点滴棒を使用します。その点滴棒に安全に、輸液ポンプを設置するようにします。
患者さんは、その点滴棒を持ちながら移動することになるので、その角度やつける位置が重要となるのです。輸液ポンプが一台の場合と2台の場合などそのつける位置に注意をします。点滴棒が傾くことがないように、その設置場所をバランスよく行い、安全に運べるように配慮をしましょう。
また輸液ポンプの場合は、かなり汚れることもあります。そしてその汚れについては、使わなくなった時点で拭き取るようにします。患者さんに投与する輸液というのは、糖などもたくさん入っている事が有り、その汚れを放置するとその場所が感染源となることもあるからです。輸液は患者さんの血管内に入ることを強く認識して、それに関わる機器については清潔に扱えるようにします。

・患者さんへの説明

輸液を安全に行うためには、患者さんへの説明も大切です。それは、なんといっても患者さんが輸液をすることを理解することにより、患者さん自身にも協力を得ることが出来るからです。
輸液ポンプを使用している場合は、移動時の注意内容などを説明します。まずは、輸液ポンプがついている点滴棒の扱い方を話します。それをゆっくり移動させて、転倒を予防するのです。
また、輸液ルートが絡まってしまうことも想像できます。輸液ルートが絡まってしまうと、その時に輸液ルートがその刺激により外れてしまうこともあります。接続している部位から外れることもあるし、ひどい場合は患者さんに針入している部位から針が抜針してしまうこともあります。看護師は患者さんが移動するときには、付き添いこともありますが慣れている患者さんの場合はつきそうことなく、患者さんが移動することになるのでそのことに注意してもらう必要があります。
また移動している時に、ポンプアラームが鳴る等の時も速やかに近くにいる医療従事者に声をかけてもらうようにしています。

・患者さんがつらい事は?

輸液を安全に行うためには、患者さんがつらいことについても理解しておくことが大切です。輸液を行っている患者さんの場合は、つらいことがたくさんあります。そのことについて、いくつかアセスメントします。
まず、輸液に繋がれているということで、行動制限があることが辛いのです。移動する範囲がかぎれているので、自由に行動することができません。また、輸液の針入部位の違和感なども感じることになります。そこが痛い、かゆみがある、 匂いがあるなどです。患者さんから訴えがある場合は、そのことをアセスメントして対処するようにしましょう。

・輸液を患者さんが抜針?

輸液を安全に行うためには、患者さん自身の理解度についてもアセスメントを行うことが大切です。それは、患者さんの理解度が乏しいと輸液ルートを引き治具ってしまったり、抜針してしまうことがあるからです。
看護師が見回りをしたときや訪室した時に、抜針されているなどのこともあります。その時、患者さんの理解度についてアセスメント不足であったと感じます。
認知症の患者さんや手術後の患者さんはせん妄状態になることもあるので、その前にアセスメント知って予防するようにします。

・輸液が落ちなくなった時

輸液を安全に行うためには、輸液の管理を行うことがもちろんですが、その際に輸液が落なくなることがあります。その輸液が落なくなる理由としては、やっぱりルート内で詰まってしまうことが原因となります。詰まるというのは、血液がルート内で固まってしまい落なくなることがあるのです。
また完全に輸液の針入部位から入らなくなり、そこで血液が固まった結果、詰まることがあります。その様な場合は、抜針し再度血管確保を行うことになります。
そして輸液が落なくなる理由の一つに、手に入れている場合は手の動きにより止まってしまうことがあります。その場合は、手の向きを変えて患者さんにその向きでいてもらうように話をし、改善することがあります。

まとめ

いかがでしたか?輸液を安全に行うためには、それを実施するにあたりいろいろな機器を使うので、その機材等を安全に扱うことが求められます。その際には看護師の管理のほかに、患者さんの協力を得ることが必須です。
看護師は安全であるのかアセスメントをして、危険であると判断した場合は直ぐに対処するようにしましょう。

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