一度看護師になったら、病院だけでなくいろいろな場所で働くことができます。その中で今人気のある応援ナースとしての働き方についてメリットを含めお伝えします。魅力のつまった新たな看護師としての働き方の一つです。
-応援ナースとは?
主に看護師の足りていない職場に期間限定で就職する看護師のことです。場所は全国で募集されており、沖縄のリゾート地、僻地や都市の大病院などでも募集があります。
場所にもよりますが、自分の住んでいる場所から離れたとろに行くと、休みの日には旅行気分で行ったことのない土地や、新たな人との出会いもあります。特に人気な場所は沖縄などの南国リゾート地などになります。
-転職方法
私の経験から、転職サイトに登録しそこで紹介してもらうのが1番簡単だと思います。転職サイトは数多くあり、応援ナースに特化したサイトもあるためそれを見極めて登録することをお勧めします。一度登録をしたら、担当の方が最初から最後まで変わらずサポートしてくださいます。最初は電話等で経験を聞かれたり転職先の希望等を相談します。応援ナースの場合、場所はどのあたりが良いか、期間はどのくらいか(短期で3ヶ月、長期で年単位で可能なところが多いです)、給料の希望、休みの多さ、診療科等含めて、希望を話すことができます。そこから担当の方がいろいろな可能な就職先をいくつか提示してくださり、希望にあった就職先をその中から選ぶことができます。転職サイトの担当者は病院側ともつながっているため、勤務開始日や引越しの必要がある場合、寮の手配等、全て病院側と協力してやっていただけます。
-私が経験した応援ナースとしての働き方
私は北海道の南部の小さな村の病院に就職しました。東京からの引っ越しだったので、必要最低限の荷物だけ持ち向かいました。
最寄りの駅に着くと、病院側の担当者がお迎えに来ていて、寮までの案内や簡単な説明をしていただけました。
勤務開始日は病棟の師長さんと共に病院全体のオリエンテーション等を行い翌日から本格的に勤務開始となりました。私がいた病棟は慢性期の腎臓病患者が全体の9割いる場所でほぼ全員が透析を行っているような場所でした。
朝夜勤者からの申し送り後、ルーティーンの処置をしたり、バイタルサインの測定、投薬を行います。
私のいた病院は介護士さんが看護師と同じくらいの人数いたので、清潔介助(主にシャワー浴)やおむつ交換等は介護士さんが主にやってくださいました。(もちろん看護師がやるときもありました)食事介助や透析後の状態観察、記録等行い、1日の勤務が終了します。
その後看護師のリーダーに申し送り、帰宅という流れでした。休みは週休2日で有休等はなかったです。
夜勤もあり、割と全体的みて休みは少ないように感じますが、残業がないのと、ストレスもほぼなかったのであまり苦痛には感じなかったのが本音です。
私は応援ナースとして全体で9ヶ月過ごしました。
初期の予定は6ヶ月でしたが、3ヶ月延長しました。延長の際も転職サイトの担当者の方と病院側で全て手続き等やってくださったため、何もこちら側がすることはありませんでした。また、勤務開始後も定期的に転職サイト側の担当者から連絡があり、勤務状態はどうか、何か要望などがあれば、対応してくださったりと、とても親身に関わってくださいます。
勤務期間満期に近づくと次の予定や、それにあった就職先の提案、そのサポートをしてくださります。私は同じ担当者の元で次の職場も決め、そのサポートをお願いしていました。
-応援ナースのメリット
まずはとても楽しい経験ができるということです。働きながら仕事のない時は旅行気分で毎日を過ごすことができるのは一つの魅力だと思います。私は北海道にいたので休みの日には同僚の看護師と車で出かけたり、温泉で癒されたり、美味しい食べ物を食べたり、楽しい毎日でした。職場の人間関係も、応援ナースという期間が決まっている立場なので、何か問題があったとしてもあまり気にすることはなく過ごすことができるのもメリットの一つです。
私の同僚は長い人で1ー2時間の残業を毎日していましたが、私には常勤でないということもあり、早く帰るようにと毎日言ってくれていました。給与も常勤で働いていた時を比べると、とてもよかったです。まず、応援ナースとしての手当が付きます。私の場合常勤の時と比べてほぼ2倍の給与を支給されていました。
残業も場所にもよると思いますが、私の場合はほとんどありませんでした。応援ナースの場合、上司が帰るまで帰れない、先輩の残業の手伝いをしなきゃいけない等の考えがないので、自分の仕事だけ終わったらすぐに帰ることができていました。寮も支給され、私の場合は月に1万円程度でしたが、場所によっては、無料の場合があります。
光熱費のみ実費になります。また引っ越し代(航空券も含め)も病院側が負担してくれますので、自分で負担するものはほとんどないです。
-転職のコツ、やっておいた方がいいこと
転職を考え始めたら、まずは、どんな職場環境で働きたいのか、看護師でも病棟看護師、美容看護師、産業看護師、訪問看護師等、たくさんの働き方があります。それを自分の中で明確にすることだ大切だと思います。その中で就職先に自分が1番求めることは何か考えることも必要です。
例えば、給与、休みの多さ、勤務地、福利厚生何が1番大切なのかということです。全て自分の思い通りになる勤務先はない場合が多いからです。また転職サイトにいくつか登録することで比較でき、その中で自分に1番あったサイトを使うことができます。その中で自分の転職をサポートしてきれる人としっかりと情報を共有することも大切です。
自分の希望を伝え、それにあった就職先を提示してくれることができるからです。また、自分の経歴や学歴をまとめることも履歴書作成、面接等に役立つと思います。
-最後に言いたいこと
私が看護師になって1番何が良かったかというと、いろいろな働き方ができるということです。これまでたくさんの看護師と出会ってきましたが、新卒で入社した病院で定年まで過ごすという人には一度もあったことがありません。
実際これまでに何度も転職をしてきたことがる人がほとんどだと思います。私自身も現在20代後半ですが、これまで、日本では3回の転職、途中で海外に留学に行ったり、海外に住んでみたりといろんな人生経験をしてきました。それも看護師であれば、割と簡単に新たな就職先が見つかるという事実があるからできることだと思います。看護師として働くことは簡単なことではありません。
実際に私の知り合いにも看護師になって数ヶ月で仕事がきつく辞めてしまい、その後一度も看護師として働いていない人が数人います。
4年間の大変な看護学生時代を経て、ようやく看護師として夢を持って働くことができたのに、最初の就職先が合わなかっただけであるのに、自分は看護師として向いていないと思い、諦めてしまう人をみてきてすごく残念に思いました。
転職ばかりしていたら周りからよくみられないという考えもあるかと思います。ですが、一度きりの人生、辛い環境でずっと頑張って過ごすより、少しでも楽しく自分の好きなことをできる方が私は良いのではないかと思います。
私は今、イギリスに住んでいてこちらで看護師になるための試験に受かり、こちらで看護師として働こうとしています。
そのようなことができるのも世界のどこでも働ける看護師としての経験があるからこそだと思います。転職は大きな決断になると思いますが、それをサポートしてくださる方は多くいます。自分の意思次第で夢は大きく広がると思います。
まとめ
以上が私の経験を含めた、転職のメリット、転職先の選び方、その内容となります。看護師はいろいろな働き方ができ、必ず自分にあった働き方があるはずです。いろいろな理由で今の職場に満足していない場合は、是非他の働き方、職場を経験していただきたいです。その中で自分が1番成長できる、楽しく働ける場を見つけることができるはずです。応援しています。
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