働きながら看護師を目指すためにすべき方法

会員登録 ログイン
メニュー
#2397 2023/12/03UP
働きながら看護師を目指すためにすべき方法
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

地域包括ケア制度や医療職の働き方改革を国が進めるなかで、ケアに対応できる看護師の需要も高まっています。ただし、看護師資格を取得するには、一定期間養成施設で学んだうえで看護師国家試験に合格する必要があります。社会人として仕事をしながら看護師資格を取得したいと思っている方のなかには、通信教育で看護師資格を取得したい方もいるでしょう。

通信教育では、看護師国家資格を取得できません。看護師免許を取得するためには、受験要件を満たしたうえで、看護師国家試験に合格する必要があります。国家試験の受験要件は、文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合する養成機関や大学の看護学科で3年以上学び、修了することです。

看護師の養成にあたっては、実地での実習がカリキュラムとして定められており、実習が行えない通信教育や夜間コースは存在しません。実習は医療職として患者さんに触れるうえで、看護専門職にふさわしい思考力・問題解決能力・倫理観・自己省察能力を養成する、看護師に欠かせないものです。

社会人が看護職を目指して大学・専門学校に通う場合、学習に時間が必要なことにくわえ、授業料や生活費などの金銭的な課題も出てきます。看護師資格を取得する際は、時間もお金も余裕があり、家事や育児をサポートしてもらえる環境が整ったときにチャレンジするのがよいでしょう。

准看護師資格を保有しており、かつ7年以上の実務経験を持つ方であれば、通信教育課程を修了して国家試験に合格することで看護師の資格を取得できます。要件となる実務経験は、7年という期間を満たしているかどうかが問われ、就業場所や雇用形態は条件に含まれません。

看護師には、厚生労働大臣が発行する国家資格である看護師と、都道府県知事が発行する免許である准看護師の2種類があります。准看護師とは、看護師と同じように患者さんのケアを行う職業です。ただし、医師・歯科医師または看護師の指示を受けて業務を行う点で、看護師とは異なっています。

准看護師免許取得者は働きながら看護の実務経験を積めるため、社会人生活を送りつつ看護師資格を通信教育で取得可能です。准看護師は看護師に比べて資格取得に必要な期間が短く、前提となる学歴も中学校卒業となっています。

ただし、日本看護協会は医療福祉の高度化・専門化を理由として准看護師制度の廃止を進めており、准看護師の数が減少しているのも事実です。

准看護師になるためには、まずは准看護師学校養成所を受験して入学する必要があります。養成所の受験資格は「中学校卒業」とされており、入学試験の難易度も中学校までに習うレベルで設定されています。具体的な受験科目は養成所により異なりますが、「国語・作文・数学・社会・理科・英語」などの中から2科目?3科目が出題される場合がほとんどです。

准看護師学校養成所では、2年間かけて准看護師の受験資格を得るための勉強をします。1年目は座学がメインで、2年目は主に実習となるカリキュラムが一般的です。働きながら通える養成所も少なくありません。ただし、実習が必要となることから、看護師養成施設と同じく准看護師養成施設は一般的に全日制の形をとっています。

准看護師試験では専門的な知識が問われるものの、合格率は高い水準で推移しています。2022年度の准看護師試験の合格率は97.9%、うち看護師養成所を修了した方の合格率は99.1%です。

最短で看護師になりたい場合は、中学校、または高校卒業後に看護師養成施設へ入学しましょう(社会人も入学可能)。看護師養成施設から看護師になる場合に必要な期間は3~5年です。一方で准看護師になってから看護師になる場合、准看護師の資格取得後に看護師陽性施設への入学が必要なほか、准看護師としての実務経験年数が求められるケースがあるため4~11年が必要になります。

ただし、すぐに看護系の仕事に就きたい場合などは、准看護師資格を先に取得し、実務経験を積んでから看護師資格を取得する方法もあります。

准看護師から看護師になるためには、看護師学校養成所2年課程への入学が必要です。
年限は全日制と通信制が2年、定時制が3年です。准看護師資格を有することにくわえ、全日制と定時制では中学校卒業の場合は3年以上の実務経験が求められます。通信教育の場合は、臨地実習が免除される代わりに入学要件として7年の実務経験が求められます。

全日制では、准看護師資格取得後に最短で看護師資格を取得可能です。定時制は3年の教育年限が必要で、入学者は昼間コースと夜間コースのどちらかに通います。平日に授業がない曜日を設けているところも存在するため、社会人も通いやすい課程といえるでしょう。

ただし、全日制・定時制のどちらも一定期間の臨地実習を行うことから、その期間は実習に専念する必要があります。また、通信制でも、完全に通信のみで免許を取得できるわけではなく、対面授業や病院見学実習などには出席が必要です。
社会人がフルタイムで仕事をしながら看護師資格を取得するのは、全日制の養成施設への入学が必要となることから高難易度です。すでに准看護師資格を取得している方であれば、働きながら看護師を目指す難易度は下がります。准看護師が仕事をしながら看護師資格を取得する方法を解説します。

看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金は、日本看護協会が貸与する奨学金です。准看護師から看護師を目指して、通信制の養成所へ進学する方を対象としています。奨学金の金額は、年間36万円または48万円です。

病院によっては、国家試験合格後に働くという条件で、奨学金を貸与しているところも少なくありません。奨学金の貸与期間と同じ分だけ働くことで、返済が免除されるケースも多くあります。ただし返済途中で退職すると、残りの金額を一括返済しなければならなくなる場合も多いため、借りる際は注意しましょう。
看護師等修学資金の貸与制度とは、都道府県が実施する奨学金制度です。一部通信制の養成所を除外する自治体もありますが、教育課程によらず奨学金を貸与している場合がほとんどです。自治体が指定する施設で一定期間働くことで返済が免除される場合も多いため、活用を検討してみるとよいでしょう。
日中に仕事をしている方は、通信制・定時制の看護師養成施設に通うというのも選択肢の1つです。看護師学校養成所2年課程には通信制・夜間定時制があり、働きながら看護師資格を取得しやすい環境にあります。対面授業や臨地実習のために昼間の登校が必要となる場合もありますが、基本的な講義は自宅でも受講可能です。

准看護師の免許と一定以上の実務経験があれば自分のペースで通えるため、働いて収入を確保しながら資格取得を目指せます。

通信教育では看護師資格を取得できません。ただし例外として、准看護師資格を保有しており、7年以上の実務経験がある方は通信教育で看護師を目指せます。働きながら看護の実務経験を積めるため、社会人生活を送りつつ看護師資格を通信教育で取得可能です。ただし、准看護師を経由して看護師になる場合、4年~11年の期間が必要になります。
看護師は女性の仕事のなかでは比較的高い給与水準の職業です。

厚生労働省のデータによると看護師の平均年収は508.1万円で、日本人女性の平均年収304.3万円とくらべると1.5倍以上と平均より高い結果が出ています。

また、看護師は女性の職場として長い歴史があるため、育児や出産に対する理解や福利厚生も充実している職場が多いのもメリットです。

保育園を併設している病院も多く、小さい子どもを持つ方も職場復帰しやすいでしょう。

看護師を求めている職場は多く、「資格はあるのに働けない」といったケースはほぼありません。

少々ブランクがあってもすぐに仕事が見つかるでしょう。

女性は男性に比べると結婚や出産、育児などでどうしてもキャリアが中断しがちです。

また、長年働けるのもメリットで、近年は定年を超えても働き続ける看護師も増えています。

まとめ

看護師は、病棟勤務のほかに入院施設がないクリニック、介護施設、訪問看護、学校、企業の看護師などさまざまな場所で需要があります。
また、働き方も日勤のみ、夜勤のみ、パートなど複数の方法が選べます。
女性は家事や育児でライフスタイルが変化しやすく、柔軟な働き方ができる仕事はキャリアを中断せずに働けるメリットが大きいです。
転職がしやすいのも看護師のメリットです。ライフスタイルの変化に合わせて自分に合う職場を見つけて転職できれば、仕事と家庭の両立もしやすいので、働きながら、きちんと学校や通信教育に通えば、年齢を問わず、手に職ついた看護師の仕事を目指せれます。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop