内科の中でも呼吸器内科という診療科は、とても人気があります。その呼吸器内科の看護師になるには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、呼吸器内科の看護師になるにはどうしたらいいかについてお話します。
・呼吸器内科の患者さんとは?
内科の中でも、呼吸器内科の患者さんとはどんな症状などがあるのでしょうか。基本的には、喉から器官や肺に疾患を持つ患者さんとなります。
足や腕が痛いという場合は、整形外科を受診したりします。呼吸器の患者さんの場合は、風邪が長引いている、喉がおかしい、咳がよく出る等の症状がある患者さんとなります。
呼吸器の場合は、呼吸と直接関係することからとても苦しい思いをされる患者さんも多いです。呼吸が苦しいというのは、とてもつらい事ですね。そのため、起きていても寝ていても苦しいと思う事もあります。
・感染症に強い看護師
呼吸器内科の看護師になるには、その呼吸器のことについてよく知っていることが大切です。呼吸器の患者さんの中には、マイコプラズマやコロナ感染症などの感染している患者さんの看護をすることがあります。
その方法としては、ガウンテクニックや手洗いなど自ら感染しないようにしっかりと防御することが大切なのです。看護師になるためには、その方法を熟知していると思い、当たり前と思う事もあるでしょう。しかし十分にできていないと、たちまち感染してしまうことがあるので要注意です。
また、感染防御を十分に行っていても感染してしまう事もあります。それは、なんといっても抵抗力が弱っている時です。看護師の場合は、ほかの職種の人と違い夜勤があったりして体調を崩す事も多いです。
しかしそのことで、感染症になってしまうとその後に仕事をすることができなくなるので、困ります。ほかの看護師にも迷惑をかけることになり、そんなことにはなりたくありません。
感染しないように、防御をする事はとても重要と言えます。
・自己管理をしっかり行う
呼吸器内科の看護師になるには、自己管理をしっかり行うことが大切です。自己管理というのは、健康管理です。しっかりと食事を食べる、よく寝る等当たり前のことと、プラス疲れている時には風邪等の感染症にかかりやすくなることから、感染に関してほかの看護師よりも、より関心を持ち管理するように求められます。
・レントゲン検査について
呼吸器内科の看護師として、検査の一つにレントゲン撮影があることはだれでも理解できますね。
レントゲンというのは、放射線技師もしくは医師が操作をするので看護師が行うことはありません。しかし、レントゲンを撮影する時に、患者さんの介助をうことがあります。それは、患者さんの体位を整えたりドレーンなどを安全に設置できるように介助を行うことがあります。
その際、自分もレントゲンの照射を受ける事になるのではないかと心配することもありますが、防御することができるので心配することはありません。しかし妊娠している場合は、できるだけほかの看護師に依頼をするなど、交代してもらうようにしましょう。
・採血検査
呼吸器内科の看護師として、採血についてもよくある処置となります。呼吸器内科の患者さんの場合は、定期的に採血を行うことが多いです。どの疾患でもそうですが、採血を行う事により、その状態を知ることが出来るからです。
しかし患者さんにとっては、たびたび行われる採血検査についてうんざりすることもあるでしょう。特に採血を行いにくい患者さんの場合は、特にその辛さを感じることになります。その際は、看護師の採血の技術が試される時になりますね。採血を繰り返して行うことにより、上手になるので心配する事はありません。採血上手の看護師は、患者さんに人気があります。
・酸素の扱い方
呼吸器内科の看護師として、個人病院で働く場合と総合病院などで働く場合があります。総合病院で働く看護師の場合は、中央パイピングがあるので、それを使って酸素を患者さんに投与する事ができます。準備をするのは、酸素容器とチューブになります。それぞれ使う時には、患者さんが使うごとに使い捨てで扱います。
個人病院の場合は、酸素ボンベを使うことになります。酸素ボンベの場合は、かなり重たいので移動させる時に注意が必要となります。患者さんの元で固定をして、酸素ボンベから酸素を投与します。
いずれの場合も、火を使う事は厳禁です。使うことにより、爆発をしてしまうことがあります。そのことについて、充分に患者さんに指導を行います。
特にタバコを吸う患者さんがいる場合は、タバコ禁止であることをしっかり指導します。
・吸引の扱い方
呼吸器内科の看護師として、吸引の扱い方も知ることが大切です。看護師として、患者さんの喀痰などを吸引することは、よくある事ですね。
呼吸器内科の患者さんの場合は、人工呼吸器を装着していることがあります。個人病院では、そんなに多くありませんが総合病院ではよくあります。その時、頻回に吸引をすることになります。
まず吸引を行うのは、口腔内です。口腔内に分泌物が溜まっている場合に速やかに吸引を行います。また挿管をしている患者さんの場合は、気管内吸引を実施します。その時には、素早く実施する事が大切です。吸引を行っている時には、患者さんの息が出来なくなります。そのことから、苦しくなるので患者さんにとってはとてもつらい処置なのです。
吸引を行う際には、自分の息もとめて苦しくなる前に実施し終了させることを心がけましょう。
・内服治療について
呼吸器内科の看護師として、患者さんの内服についても理解することが大切です。外科的な治療を行うことがない場合は、治療として内服が主な内容となります。患者さんは、その治療を長く続けることになり、その後に多くの人が副作用に苦しむこともあります。ステロイドを使う際には、ステロイドによる強い副作用を体験することになります。その時、少しでも副作用が楽になるようにサポートを行います。
また、抗がん剤の内服薬もあるのでその内服薬についても理解しておきます。
・手術になる事もある
呼吸器内科の看護師として、呼吸器内科の患者さんの場合は外科的な治療はなく内科的治療ばかりであると思うことがありますね。ところが、治療をしている途中で別の疾患が見つかる場合もあり、その場合は優先順位を考えて手術が優先という時には手術になる事もあります。
特にガンである患者さんの場合は、ほかの臓器への転移等があります。その時に、内科的治療だけではなく、その原因部位を排除する意味でも外科的治療となる事もあるのです。そのように、外科的治療を行う患者さんもいることを理解しておきましょう。
・患者さんの精神的なフォロー
呼吸器内科の看護師として、患者さんの精神的なフォローも忘れてはいけません。呼吸器内科の患者さんの場合は、呼吸が苦しくなることでとても人にはわからない辛さを感じることになります。その辛さというのは、本当に死んでしまうのではないかという恐怖の辛さなのです。その恐怖と戦いながら、治療を続けることになります。その時には、自暴自棄になってしまう事もあります。そして、その気持ちを一番身近でケアをしている看護師にぶつけてしまう事もあるのです。
しかしそのような患者さんの態度について、当たり前のことだと思うようにします。その苦しさが楽になると、だんだんとその気持ちも安定して改善してくるのです。
そのほかにも、治療を続ける患者さんの不安は常にあることを理解して、看護師はそばに寄り添い精神的なフォローを行う事も大切な看護であると思っておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?呼吸器内科の看護師として、いろいろなケアが必要となることを理解しておきます。
特に、呼吸器内科の患者さんの場合は、不安が常に有りその不安とも戦っていることになります。看護師は、忙しい毎日の中でそのことを忘れがちになる事もありますが、時間がある時にはじっくりと患者さんと向き合い、その不安をきいてあげる姿勢を持ちたいですね。
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