看護アセスメントはきちんと学ばないとできないと思って焦っていませんか?職場で看護アセスメントをしなければならなくなって困っている人もいるでしょう。ただ、看護アセスメントは学ぶものではなく、実践して身に付けるものです。この記事では実践が必要な理由と、実践するまでに看護師に必要な最低限の知識を説明します。
#看護アセスメントは学ぶよりも実践が重要
看護アセスメントは学んだらできるようになるものではありません。最低限の知識が必要なのは確かですが、知識がたくさんあったからとって的確な看護アセスメントができるようになるわけではありません。アセスメントは日本語では評価という意味で、情報に基づいて良し悪しを考えるプロセスです。看護では患者の情報を整理して考えます。患者の情報は無数のパターンがあるので、一つの回答しかないということはあまりありません。実践を通して評価する訓練を日々おこなっていくことで、より良い看護を提供できるようになります。学ぼうとするよりも実践して身に付けることを重視していきましょう。
#実践する上で必要最低限の知識は付けよう
看護アセスメントを実践するには最低限の知識があれば大丈夫です。以下の4つのポイントを理解して、実践できるようになりましょう。
・看護アセスメントの準備
看護アセスメントをするには評価対象となる患者の情報が必要です。患者の情報は検査結果などの客観的情報と、患者自身の訴えの主観的情報に分けられます。それぞれを整理してまとめるのが看護アセスメントを始めるのに必要な準備です。
・看護アセスメントの目的
患者の情報を用意できたら看護アセスメントを始めます。アセスメントでは患者の容態について全体像を把握するのが主な目的です。最終的には看護師がどのような看護介入をすれば良いかを具体的に考えることが目標です。そのため、看護アセスメントをするときには目的意識を持って情報を整理してエッセンスを導き出すのが重要になります。看護アセスメントの後には看護診断、看護計画、看護介入というプロセスがあります。看護診断を通して患者に起きている問題を特定し、計画を立てて介入するという流れです。この流れを念頭に置いて、アセスメントをします。
・アセスメントでやること
看護アセスメントでやることは情報の整理と分析です。患者の主訴とバイタルチェックなどの基本的な測定データ、最近行った検査結果などを整理してまとめます。そして、全体像を見て患者がどのような状況なのかを客観的に見るのがアセスメントです。血圧が130mmHg/90mmHgだったのが145mmHg/95mmHgになっている、体重が65kgだったのが70kgに増えているといった情報があったとしましょう。肥満によって高血圧になっている可能性が高いと考えることができます。肥満や高血圧の原因は何なのかをさらに深く掘り下げて考えるのは診断の段階です。まずは観測されたデータから明らかな事実をリストアップしましょう。
・アセスメントをしてから起こすべきアクション
アセスメントをしたら診断に入り、計画を立てて看護介入を始めます。アセスメントの結果から体重の上昇、血圧の上昇、中性脂肪の上昇が見られたとします。さらに患者は腰が痛くて動くのがつらいと訴えていて、入院してからベッドから起き上がることがほとんどなかったとしましょう。このような状況から看護診断をすると、入院してから動かなくなったにもかかわらず、食事を今までと同じように取っているのでエネルギー過多になり、肥満になったと考えられます。体重の増加によって立ったときに腰にかかる負担が大きくなり、痛みが改善していないという考察ができるでしょう。このようなステップを経て、看護による肥満対策について考えて計画を進めていき、介入を始めます。
#看護アセスメントでは実践が必要な理由
看護アセスメントの基本がわかったところで実践が必要な理由を詳しく見ていきましょう。学ぶよりも実践と言えるのはなぜなのでしょうか。
・理論通りに対応しても患者にとってベストとは限らないから
看護アセスメントは理論や知識に基づいておこなっても患者にとってベストになるとは限りません。実践を通して患者の期待に応えられる看護をできるようになるのが重要です。患者が肥満になっているときには、食事療法と運動療法を始めようと考えるかもしれません。しかし、腰が痛い患者に軽い運動をさせるのは酷です。しかし、運動をせずに食事を減らしてしまうと筋肉が減ってますます腰の痛みが問題になるリスクがあります。患者の話を聞いてどうするのが良いかを個別に考えることが欠かせません。教科書通りの看護では患者は満足しないので、実践を通して対応の仕方を身に付けていく必要があります。
・実際にやってみるとイメージがつかめるから
看護アセスメントは実際にやってみると看護介入まで考えて情報整理を進められるようになります。看護介入を経て評価するところまで一連の流れを何度か経験すると、アセスメントのやり方も自然に身についてきます。慣れるにつれてすぐに要点をつかめるようになるので、短時間で効率的に看護アセスメントをおこなえるようになります。実践を通して体得するのが結局は効率が良いので、まずは挑戦するのが大切です。実際にやってみて知識が不足していると感じたら、その都度調べたり、同僚に聞いたりするのが効率的な方法です。
・現場に合わせたやり方を身に付けなければならないから
看護アセスメントは現場に合わせてやる必要があるので、本に書いてあることをそのままやれば良いわけではありません。職場によってはフォーマットが用意されていて、看護アセスメントをするときにきちんと内容を書き留めることが求められます。大きな病院では誰が看護アセスメントをしても同じような結果に行きつくようにするために、最低限の記入事項が設けられたフォーマットが用意されていることがよくあります。日本全国で共通フォーマットがあるわけではなく、それぞれの施設が用意しているものです。その現場では当然ながら、同じフォーマットで看護アセスメントをしている人たちが集まっています。違う形で看護アセスメントをすると、他の看護師とは違う役割を果たせる可能性もありますが、意思疎通や連携が難しくなりがちです。郷に入っては郷に従うのが基本と考えて、実践を通して現場の流儀を身につけましょう。
#看護アセスメントを初めて実践するときのポイント
看護アセスメントを初めて実践するときには人に聞くのがポイントです。最初から完璧な看護アセスメントができるわけがありません。
看護師になりたてのうちや、新しい職場に入ったばかりのうちに先輩に聞きましょう。試しにフォーマットに書いてみて評価してもらうのが理想的です。どうにもやり方がよくわからないときには、最初だけ先輩に付き添ってもらったり、先輩が看護アセスメントをしている様子を見せてもらったりするのも良い方法でしょう。
看護アセスメントの書類がきちんと整理して管理されている職場なら、過去の看護アセスメントを見て参考にする方法もあります。
看護師になりたての場合には先輩と同じ患者を一緒に受け持つことも多いでしょう。看護アセスメントをした結果を先輩と照らし合わせて違いを確認していくのも効率的です。同じ患者を見てきた先輩とアセスメントの内容を比較すると、着眼点がまるで違うのに気づくでしょう。
次回はどのようにアセスメントをすれば良いかがはっきりするので効果的な学び方です。このようなやり方で実践的に学んでいくのが本を読むよりも実力が付きます。先輩は実践的に学ぶ機会を作ってくれるとは限らないので、自分から聞いてチャンスを作っていきましょう。
まとめ
看護アセスメントは実践を通して身につけるのが効率的だとわかったでしょうか。看護師として実践力のある実力の持ち主になるには、とにかくやってみて自分自身の看護アセスメントの結果もアセスメントしていくのがおすすめです。先輩は看護アセスメントをする上でとても大切なサポートになります。新人看護師のうちに質問や相談をしていきましょう。
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