社会人から看護師になるために必要な3つの準備

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#2333 2023/10/02UP
社会人から看護師になるために必要な3つの準備
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看護師はいつでも自由に転職でき、食いっぱぐれない資格として有名だと思います。そのため、社会人から看護師を目指す方もたくさんいます。私もその1人です。しかし社会人から看護師を目指すには、準備やリサーチが必要です。社会人から看護師を目指す方へ、私が経験したことをお伝えします。

私は2015年25歳の時に看護学校に入学しました。
入学前は介護士をしており、お金もなく疲労困憊でした。
そのため、安定して仕事がある看護師の資格を取りたい、と思ったのが看護師を目指した一番の理由です。

看護師は国家試験自体は合格率が高く、さほど難易度の高い資格ではありません。
それでいて就職先は山のようにあり、余裕を持って暮らせるくらいのお給料を貰えるため、コスパの良い資格といえます。
しかし、入学する前にどんな資格であるか、自分に向いてそうか、通学できそうか、などリサーチしておく必要があります。

私が入学する前にやったことは、
・学校のリサーチ
・受験勉強
・資金準備
の大きく分けて3つです。

この3つについて私が調べてわかった、社会人から看護師になるための方法を以下でお伝えします。

まず一つ目の学校のリサーチでは、退学率の低い学校選びから始めました。

看護学校の中には、異様に退学率の高い学校が存在します。
いわゆるアカハラなどが横行している学校もあるため、注意が必要です。

ドラマのような話ですが、先生の独断と偏見で気に入らない子を実習で落第させるということが、本当にある世界なのです。
先生と相性が悪ければ、その実習は最悪なものになります。
実際に私が通学中も、先生との相性が合わずに留年、退学を余儀なくされた生徒が数名おりました。
そうなるとメンタルはボロボロ、その後の人生も大きく変わってきます。

学費と3年間という期間を費やすため、途中で退学となることは避けたいですよね。
そういった事態を避けるためにも、最初からそういった学校を調べておくことが大切です。
ネットで検索するとそういった学校名が大体わかりますので、一度検索してみることをお勧めします。

私は退学率の高い学校を避け、自分が通いたいと思った学校を3-5校ほどに絞りました。
選んだ基準としては、社会人の割合や通える範囲かどうか、校舎は綺麗かどうか、卒後の主な就職先はどこかなどです。
これはご自身の価値基準で選んで良いと思います。

そしてその学校の説明会に参加しました。
説明会に参加すると、その学校の特徴はもちろん、学校側がどういう人を入学させたいと思っているか、少しずつ分かってきます。
中には生徒のほとんどが社会人、というありがたい学校も存在しますのでぜひ調べてみてください。

説明会では、社会人の割合や退学率、どういった人を求めているかなどを聞いてみてください。
退学率などネガティブなことを聞くことは勇気が必要ですが、こういった質問をすることで、学校の資質がわかります。
ネガティブな質問をして、嫌そうな顔をして答えるような教員がいる学校はお勧めしません。
よい学校は、そういった質問に対しても真剣に答えてくれますよ。

中には生徒との交流ができる説明会もあり、そういった説明会では生徒の本音を聞くことができます。
学校についてのたくさんの情報を得られるのはもちろん、入学後のイメージもつきやすくなります。

また、説明会に参加することで、看護師という仕事についてもなんとなく理解できると思います。
看護師を漠然と捉えるのではなく、いい点大変な点を知っておくことも大切です。
こういった情報は、説明会に参加しなければなかなかわかりません。
学校の雰囲気を知るためにも、ぜひ説明会には参加してみてください。
そこで知り得た情報を、入学試験に活かすこともできます。

受験する学校が決まったら、次は受験勉強です。

試験は学科試験と論文、面接などありますが、学力にそこそこ自信がある人は学科試験をおすすめします。
社会人入試は論文と面接のみの学校が多いですが、枠が少なく一般試験よりもやや難易度が上がります。

ただし学力に自信のない方は、論文だけでクリアできる社会人入試がおすすめです。
学科試験を一から勉強するのは大変ですし、時間もかかります。
初めから論文だけに絞って勉強した方が、コストパフォーマンスが良いです。
論文は色々と本が出てますので、そういった本で繰り返し練習すると良いと思います。

私は独学のみでは不安だったので、看護学校を専門にしている予備校に頼りました。
予備校は有名なところではなく、個人がやっているオンラインで添削をしてくれるところを利用しました。
その方が安いですし、通わなくていいので働きながら勉強できます。
もちろん大手の予備校の方が模試など手厚い対策をしており、よりよいことは確かです。
お金と時間に余裕のある方は、そういったところを利用しても良いと思います。

予備校では5つの論文添削と、面接対策をお願いしました。
どちらも受けて本当に良かったです。
論文では、毎週学校別の過去問から出題され、提出した論文を添削してもらうという学習スタイルでした。
論文の基礎はもちろん、看護学校ならではの考え方も分かり大変参考になりました。
面接も同様、NGな回答を教えてもらうことで、学校側が求めている人がどんな人なのかもなんとなく分かるようになりました。
遠回りせず最短で志望校に受かりたい方にはおすすめです。

また、予備校に通うと、学校別の傾向と対策を教えてもらえます。
これは独学では得られない情報です。
こういった情報を得られる点からも、少しでもいいので通うことをおすすめします。

次に資金準備の方法です。

社会人はこれが一番ネックですよね。
私も実際、相当に悩みました。

私は本当にお金がなく、貯金もほぼありませんでした。
でも奨学金は借りたくありませんでした。
そこで、厚生労働省がやっている、専門実践教育訓練給付金というものを利用しました。

これは、1年以上雇用保険に入ってる方なら誰でも利用できる制度です。
私のときは、学費の6割と、2ヶ月に1回給与の数割が通学中に貰えました。
給付金を貰いつつ、夏休みなどの長期休暇はアルバイトし、奨学金を借りずに卒業しました。
興味のある方はぜひ、ハローワークで聞いてみてください。

他の手段としては、やはりお礼奉公でしょうか。

お礼奉公とは、病院からお金を借り、卒業後その病院に就職して3年ほど勤務してくれたら、借金は返済しなくていいよという制度です。
ただ、この制度はお金を借りた病院に必ず就職できると約束されたものではありませんし、何より卒後3年ほどその病院で勤務をするというのが想像以上にギャンブルです。

なぜなら、3年以内に新卒の人は結構な人数が辞めてしまう病院が多いためです。
どこの病棟に配属されるかは運次第ですが、その運によって人間関係や環境が大きく異なり、3年以上勤務できるかが分かれます。
もちろん適性もありますが、配属先の環境が良いか悪いかはほぼ運です。

もし決められた期間を待たずして退職してしまった場合、残りの借金を一括返済することが基本です。
それができず、うつ病になりながらも勤務を続けた人を何人も知っています。
言い方はあまりよくありませんが、最初から病院側に弱味を握られたような状態で就職するため、やはりおすすめはできません。

ただ、絶対に3年勤務するという自信がある方や、今まで人間関係で苦労したことがなく人当たりの良い方に限っては、学費が実質免除される制度ですのでメリットが大きいです。
よく調べて考えた上で利用してください。

以上が、私が看護学校入学前に大まかに準備、リサーチしたものです。
この3点について調べていくと、自ずと他の情報にも触れられ、看護師や看護学校について詳しくなっていくと思います。

まとめ

看護は少し独特な世界で、社会人経験のある人からはやや馴染みにくい世界かもしれません。
しかし、資格を取れば就職先には困らない、一生使える資格です。
実際に私も、今は病院を退職し小さなクリニックでのんびり仕事ができています。
空いた時間で単発バイトをしたりと、自由な働き方が出来るためとても満足しています。
大変なこともありますが、やりがいのある楽しい仕事です。
看護師になるまで、なった後も苦労が多いとは思います。
しかしその場その場で助けてくれる人がきっといます。
ぜひ、看護師を目指して頑張ってください。

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