精神科看護師になるには?向いている人は? 

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#2283 2023/08/15UP
精神科看護師になるには?向いている人は? 
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看護師として病院に就職する時に、精神科の看護師を目指したいと思うこともありますね。その精神科看護師とは、どんな看護師なのでしょうか。ここでは、精神科看護師になるために必要な内容についてお話します。

・精神科看護師になれる?

精神科看護師になる方法としては、准看護師、看護師国家試験に合格するとその資格を得ることができます。精神科看護師として、病院で働くためにその他に特別な資格がいることはありません。
精神科看護師として働いていて、その後にキャリアアップを目指すことができます。そのひとつの方法として、公認心理士や臨床心理士、精神科認定看護師などがあります。それらの資格を取得することにより、病院内で精神科専任看護師としての位置づけで働くこともあります。

・給与面では変わるのか?

精神科看護師の場合は、ほかの診療科の看護師と違うのかと思うことがありますね。給与面に関しては、ほかの診療科の看護師との違いはありません。夜勤をする回数により、その給与面では違いが出てくることと、残業により違いがあります。
しかし精神科看護師の場合は、急変することが少ないことで残業もあまりないのでほかの診療科のように残業が多くないことを思うと、給与面は若干少なめであるでしょう。

・患者さんの心のケアとは?

精神科看護師の場合は、観察や処置のほかにこころのケアを行うことが大切なケアとなります。看護師は時にその心のケアを行うにあたり、とまどうことも多いです。自分が思っていることと、患者さんが思っていることに対しておおきなズレがあるからです。そのことから、ケアを行う時には患者さんのペースに合わせることが大切です。
そして患者さんとの信頼関係を築くことにより、ケアがしやすくなります。そのことはとてもむつかしく、新人看護師を嫌う患者さんもいます。その嫌われるのは、その看護師を嫌いということではありません。新人看護師であり、ケアに慣れていないことと、その患者さんとの信頼関係が築けていないので、患者さん自身が戸惑うことが多くなるからです。
信頼関係を築くためには、時間がかかることもあります。焦らずにじっくりとコミュニケーションをとり少しづつ築いていきましょう。

・自分のケアも必要

精神科看護師の場合は、患者さんの気持ちに寄り添い話をしたり意見を求められたりすることがあります。そしてその時、困ってしまうこともあるのです。どうしても答えられないようなことを聞かれてしまうこともあり、戸惑うことも多々あります。そんな時、直ぐに返事をしないといけないと思って自己嫌悪になることもあり、自分はまだまだだと看護師として不安になります。
しかし精神科看護師として、そのような気持ちになること自体、患者さんをしっかりケアできていることになります。処置をしたり、配薬をしたりする中で立ち止まり患者さんの気持ちを聴くことは,とても大切なことなのです。そして悩み、どうしたらいいのだろうと考え込んでしまうこともあります。
その時、患者さんの気持ちに寄り添いながら自分の気持ちも大切にするようにします。それは、患者さんの気持ちを聞いてその中にどっぷりと浸かるのではなく、看護師として時にはそのまま流すことも必要となります。患者さんの気持ちに理解を示しながら、看護師として自分もケアしながら仕事をすることが大切です。

・体力的にはどうなのか

精神科看護師の場合は、一般的な看護師と比べると体力的に大変なのでしょうか。そのことについて、処置は少ないし緊急の対応も少ないので何もない場合は、比較的とても疲れることがありません。
しかし患者さんの気持ちが不安定になり、暴れる、歩き回るなどが見られる場合は、その対処をすることになります。自分では力が足りず対処しきれないと思った場合、神科看護師では男性看護師が働いていることも多いので、サポートを依頼するようにします。

・処置はある?

精神科看護師の場合は、どのような処置があるのでしょうか。処置としては、一般的に実施する採血やその患者さんの疾患についての処置となります。しかし一般の診療科と比較すると、圧倒的にその数は少ないです。
精神科病棟の場合は、ほとんど内服管理が主になります。患者さんが自宅に帰ったときに、一番大切なこととして薬をしっかりと飲むことなのです。そのことから、薬に対する指導などが主となります。処置が少ないので、精神科看護しは楽と思うこともありますが、処置から離れてしまうので看護師として少し不安と思うこともあります。

・観察について

精神科看護師の場合は、患者さんについて患者さんの状態をしっかりつかむ観察力が大切です。それは、なんといっても患者さん自身が自分のことについて話すことができないこともあるからです。その結果、話をして状態の把握をすると言うよりも看護師の観察の視点を持つことに重点を置きます。
患者さんは、具合が悪くてもそのことについて言葉で表現しないこともあります。その時、言葉以外での患者さんの変化を見ることが大切なのです。ちょっとした変化について見逃さずに観察するようにします。

・薬の管理について

精神科看護師の場合は、その患者さんがどのような薬を飲んでいるのか、その薬の副作用についてよく調べておくことが大切です。患者さんの薬については、大体同じような効果を期待するものが処方されていることも多く、その情報について把握しやすくなっています。そしてその副作用についても、しっかりと把握することになります。
薬については、患者さんがしっかりと内服したのか確認するようにします。できれば、飲み込んでいるところまで確認することをおすすめします。患者さんの治療として、薬の管理というのはとても大切です。患者さんのなかには、薬を飲むことを拒否して飲まないこともあります。その場合は、医師に報告をして対処することになります。
また輸液を行うこともあり、その管理もたいせつです。精神科の患者さんの場合は、輸液を抜いてしまったりその時に理解できていても後から理解できなくなり、輸液を拒否することもあります。命に関わることもあり、患者さんの命を守るために拘束を行うこともあります。
その場合は、家族に対して、拘束が必要となることも説明して同意書を取ることも医療者として大切と言えるでしょう。

・カルテの情報内容について

精神科看護師の場合は、カルテの情報についてしっかり読み込むことが大切です。申し送りもありますが、その中で全ての内容について話すことは限界があるからです。
患者さんの話した言葉やその時の様子について、詳細に記載されているのでその内容を確認します。そのことからも、精神科看護師の場合は記録もしっかりと記載することが望まれます。医師も確認することになるので、誰が見てもわかりやすく専門的な視点からの記録をすることになります。

・傾聴すること

精神科看護師の場合は、ほかの診療科に患者さんよりもコミュニケーションを取ることが多くなります。それは、患者さんと話すことによりその患者さんの気持ちを知ることができるからです。
そのことからも、患者さんから話かけられた時にはそのときに傾聴することになります。忙しいと思った場合は、そのことを伝えて後からしっかりと話を聞くようにします。話を聞くことにより、穏やかになる患者さんもいます。
時には、不機嫌であったり暴言をはく患者さんと話すこともあります。そんな時には、その患者さんと話すことが辛くなることもあるのです。しかし看護師として、信頼関係を築くためには、そのような患者さんともコミュニケーションを取る努力を積み重ねて行くことが重要と言えます。

まとめ

いかがでしたか?精神科看護師の場合は、患者さんとの信頼関係を築くためにほかの診療科よりもしっかりとコミュニケーションととり、患者さんの気持ちを理解することが大切です。
その一方で、自分のサポートもするようにします。精神科の患者さんと話をしていると、精神的に疲れてしまうことが多いです。そのことからも、自分のサポートも行い、仕事にのぞむようにしましょう。

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