認定看護師とは?認定看護師になるにはどうすればいい?など認定看護師についての情報

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#2279 2023/08/11UP
認定看護師とは?認定看護師になるにはどうすればいい?など認定看護師についての情報
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認定看護師は、特定の専門分野において高度な知識と技術を持つ看護師のことです。看護師のなかでも、特定の領域や分野に特化した看護師で、認定されています。看護師は、専門的なスキルや知識を習得し、厚生労働省や関連する専門団体によって認定を受けた看護師として、専門性の高い仕事を担います。

認定看護師とは

認定看護師とは、日本看護協会により認可された特定分野に特化した看護師です。
この制度は、2017年度から、医療提供体制の変化や将来のニーズへ対応し、検討されています。認定看護師は、水準の高い看護実践ができる認定看護師を社会に送り出すために設置されました。
認定看護師となるには、一般的な看護師の資格を取得したうえで、特定の分野での知識や技術を深めるための研修や経験を積む必要があります。
認定看護師の認定を受けるには、認定機関が設定する要件を満たす必要があります。これには、専門的な研修や実務経験、試験の受験などが含まれます。認定機関は、特定の専門分野におけるスキルや知識のレベルを評価し、合格した者に認定されます。
認定看護師は、自身の専門分野で高度なケアを提供することができます。
例えば、救急看護、精神看護、小児看護、手術看護など、さまざまな分野で認定が行われています。認定看護師は、より高度な知識や技術を持つことによって、患者のケアの質を向上させる役割を果たします。また、認定看護師の資格は、キャリアの発展や専門分野での求人へのアピールにも役立つ場合があります。

認定看護師の役割

認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践、看護実践を通して看護職に対し指導、看護者に対するコンサルテーションを行うことができます。このように一般の看護師を統括し、指導する立場にあり、たんなるケアにとどまらず、相談やコンサルティングができるのが認定看護師の特徴です。そのため、ケアや看護の方法を一般看護師に指導するようなリーダーやマネージャーのようなポジションについたり、患者の相談業務を行うカウンセリングなどの責任者として活躍することができるようになります。

認定看護師になるには

このような認定看護師になるには特定の方法があります。認定看護師審査を受けるためには通算5年以上の経験が必要で、そのうちの3年以上は取得を希望する認定看護分野で経験を積む必要があります。
その後、認定看護師教育機関で6カ月、615時間以上の教育課程をクリアしなければなりません。
授業は平日の昼間に行われることがほとんどのため、看護師の多くは一度仕事を休職するほか、長期出張扱いにしてもらうなどしながら学んでいます。
また、認定看護教育機関は全国に約100ヵ所ありますが、全ての学校で全ての分野が開講されているとは限りません。極端なケースだと全国で1ヵ所しか開講していないという分野もあり、多くの方は一時的に学校の近くに引っ越しをして通うことになります。資格取得までには経験を積むことと、同時に広い分野の知識が必要とされます。かなりハードルが高く、長い期間を要します。

受験の条件と資格取得までの流れ

受験には次のような要件があります。一つ目は日本国の看護師免許を有すること。二つ目は、実務研修が通算5年以上あり、うち3年以上が認定看護分野の実務研修であること。三つ目は、認定看護師教育機関で6カ月、615時間以上の教育課程を終了していることです。
そしてこの3つの要件を満たした場合、いよいよ試験を受けることができます。試験の流れとしては、毎年5月に認定審査があるのでまずはそれを受けます。そして審査より2か月後に合格者発表があります。認定看護師認定証が交付され、正式に認定看護師として登録されます。その後5年ごとに更新が必要となります。きちんと要件さえ満たせば、それほど難易度はむずかしくなく、合格率は90%以上となっています。

認定看護師に求められる条件

認定看護師教育機関に入学するためには、「看護師免許の取得」と「通算5年以上の実務研修(特定看護分野の実務研修3年以上を含む)」の2点を満たす必要があります。特定看護分野の実務研修は、各分野によって内容が異なりますが、全般的に以下のような内容が求められます。特定看護分野における通算3年以上の看護経験がないといけません。特定看護分野での患者さんを5例以上担当した実績があることも必須です。たとえば、がん化学療法看護では「がん化学療法を受ける患者さんの多い病棟などで、通算3年以上の看護ケア実績を持つこと」などが挙げられます。また、緩和ケアでは、「緩和ケアを受ける患者さんを5例以上担当した実績があること」などが求められます。希望する看護分野で求められる実務研修内容を確認しておきましょう。

認定看護師の審査

認定看護師教育課程修了後には、日本看護協会による「認定看護師認定審査」を受ける必要があります。Web申請を行い審査料を振り込んだうえで、必要書類を提出します。
認定審査は、筆記試験(四肢択一のマークシート方式)によって行われます。審査結果はWeb上で個別に発表されます。合格者は認定料の振り込みやWeb上での認定登録情報の登録といった手続きを行うことで、認定看護師として活躍できるようになります。

認定看護師の分野

認定看護師の特定分野は21項目、専門看護師の特定分野は13項目あります。認定看護師の21の特定分野として、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、緊急看護、皮膚や排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、訪問看護、小児緊急看護、認知症看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、慢性心不全看護、脳卒中リハビリテーション看護、慢性呼吸器疾患看護、がん放射線療法看護です。
専門看護師の13の特定分野としては、がん看護、精神看護、在宅看護、地域看護、小児看護、老人看護、母性看護、感染症看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、家族支援、遺伝看護、災害看護があります。

認定看護師のメリット

一般の看護師は自分の配属された部署で看護を行いますが、認定看護師の資格を取得すると、自らの判断で他部署にて看護を提供することが可能になります。 そのため、ほかの看護師や他部署に専門分野のノウハウを指導するなど、“リーダー役”として頼られる場面も増えるでしょう。

専門看護師と認定看護師

似ている看護師として専門看護師があります。専門看護師と認定看護師の資格の違いは、専門看護師は認定看護師より資格の難易度が高いとされています。所定の教育機関で教育を受け、認定試験に合格しなければなりません。 認定看護師の教育機関は6カ月、専門看護師は看護系大学大学院にて2年間で38単位の取得が認定試験を受けられる条件です。 以上のことから、専門看護師の方が認定看護師より資格取得の難易度は高いといえます。もし不合格の場合でも再度研修を受ける必要はなく、同じ分野の試験であれば翌年に再度受験することができます。
専門看護師とは、特定の分野における深い専門知識や卓越したスキルを活かして、高品質なケアを患者さんや家族に提供できる看護師を指します。認定看護師が看護現場のスペシャリスト的な存在であるのに対し、専門看護師は看護分野全体のスペシャリストであり、求められる役割・仕事内容も認定看護師より多くなります。
また、認定看護師と専門看護師では、資格の難易度や特定分野の項目数などにも違いが見られます。看護師として将来どのような働き方をしたいか考えたうえで、どちらを目指すのか検討しましょう。

まとめ

認定看護師とは、特定の看護分野で高度な専門知識・熟練のスキルを有すると認定された看護師です。認定看護師になるためには、必要な条件を満たしたうえで認定看護師教育課程を修了し、認定審査に合格する必要があります。専門看護師などほかの資格と比較したうえで、自分のキャリアプランに適した資格の取得を目指すことができます。

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