緊急入院してくる患者さんの流れとアセスメント! 

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#2268 2023/07/31UP
緊急入院してくる患者さんの流れとアセスメント! 
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入院施設のある病院では、緊急で入院をしてくる患者さんもいます。その時、入院をするまでやその後の流れとして、どのようになっているのでしょうか。ここでは、緊急入院してくる患者さんの流れとそのことによるアセスメントについてお話します。

・ひとりで入院される場合

緊急で救急車などで来院する場合は、ひとりでくる人と家族に付き添われてくる人がいます。ひとりであり救急車で搬送される場合は、かなり少ないですがたまにいます。一人暮らしをしている人の場合は、自分の体調の変化に気づき救急車で入院となることや、車できて入院となることがあります。
ひとりで入院してきて、状態がかなり悪いと判断した場合はその人から経過について聞き取りができないことがあります。その時、入院歴を参考にして検査をすることになりますね。入院をしたことがない患者さんの場合は、救急連絡を受けた救急隊からの情報した得ることができません。少ない情報の中から診断をすることになり、検査する内容も多くなります。

・家族がつきそう場合

家族と一緒に暮らしている人の場合は、家族が異変に気づき、搬送する場合があります。その時には、家族が付き添いをしていることから、家族から状態を確認んすることができます。家族がつきそうことで、患者さん自身もかなり不安が軽減されます。

・緊急時の対応

緊急で入院してきた患者さんに対しては、まず処置が必要な場合処置を行います。ショック状態である場合は、AEDを作動させることもあるし、人工呼吸器を作動させることもあります。そのときに、チームとしての動きが大切です。それは、なんと言っても1分1秒がとても大切になるからです。
救急専属の看護師の場合は、直ぐにそのことに対応する事ができます。ただし、医師により処置が違うこともあるので、どのような処置を行うのか絶えずイメージして動くことになります。総合病院の医師は、輪番で救急当直を行うこともあり、専門外の処置を実施する必要となることも考えられます。その時には、専門の医師の要請を依頼することもあり、その依頼も看護師が行う事があります。いろいろな救急の場面を想定して動くことになり,とても大変ですがやりがいも大きいです。
その患者さんの命を救えたという喜びは、看護師としてやりがいをとても感じることになりずっと続けて仕事をしたいという、モチベーションにもつながります。

・事務手続き

緊急入院となった場合も、事務手続きが必要となります。一人で入院をする場合は、その患者さんが手続きを行うことができません。その後に、手続きを行うことになるか、家族に連絡をして行ってもらうことになります。いずれにしても、そのときに看護師が対応することもあります。
事務手続きは夜間の場合、支払いを行わずに後日支払いをしてもらうケースが多いです。その病院により違いがあります。
また入院をすることになった場合は、入院をするときの注意事項などを看護師が説明をすることもあります。入院をすると、患者さんの身の回りの世話をすることのひとつに、その入院時のオリエンテーションがあります。ベッド上の安静となっている場合は、後日説明を行います。歩ける患者さんの場合は、トイレなど簡単な場所の説明を行います。

・検査について

緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、全員検査を実施します。まず行うのは、なんと言っても採血です。採血をして、全身状態を確認します。処置をする中で行うこともあります。点滴を投与する場合は、そのときの血管確保を行うのでそのときに採血を行います。採血に必要なスピッツを準備することと、至急で提出する事が必要な場合は、直ぐに検査室に持参します。
その他の検査としては、レントゲン撮影、CT、MRI、血管造影などがあります。そのどれも、限られた時間の中で優先順位を決めて移動して実施することになるので、患者さんが搬送された時点でとても慌ただしくなります。

・処置について

処置についても、行うことが多いです。処置として行うのは、そのときの患者さんの状態により止血をする、輸液を実施する、酸素投与を行う、気管内挿管を実施する、胃管を挿入するなどがあります。そのどれも患者さんにとっては、かなりの苦痛を伴うことになるので、看護師の声掛けのサポートなど介助を欠かすことはできません。
入院までの間、心拍モニターを準備することにあったり、サチュレーションを装着して患者さんの状態を確認します。
その後に、処置では間に合わないと判断すると手術になることも多いです。手術になると、手術室に患者さんの搬送できるように準備を行います。手術になると、心電図、レントゲン結果、採血結果は必ず準備して持参します。

・入院する病棟について

入院が決まった時、入院する病棟の看護師によりその後のケアが行われます。入院後は、救急外来での処置を受け継ぎ、入院病棟の医師のもとケアを行うことになります。
呼吸器を装着している場合は、その管理を行うことになりとても大変です。緊急入院をする患者さんの重症度により、看護師一人必要となることもありそのことを想定して、いつも動く必要があります。

・入院となる患者さんの観察と気持ちについて

入院となる患者さんの場合は、身体的に辛いのはもちろんなのでその苦痛を少しでも軽減させてあげることが看護師の仕事になります。呼吸器を使用している場合は、安全に作動していることとそれによる弊害もアセスメントします。その時、皮膚のトラブルを起こすことがあります。皮膚のトラブルは緊急時の患者さんによく見られます。
呼吸器により圧迫されている部位のトラブル、持続サチュレーションの装着や心電図によるものなど様々です。意識のない患者さんの場合は、よりアセスメントをして注意をするようにします。知らず知らずのうちに、炎症が起きていたこともよくあることです。同じ体位でいると、褥瘡の危険性もあります。その観察も看護師の役目です。
また入院をした患者さんの場合は、精神的にかなり辛い状況にあります。その時、頼りになるのは、なんと言っても看護師です。1番身近に居る看護師になんでも相談をしたり、自分の気持ちを伝えるようになります。その時、できるだけ傾聴できるようにケアをしたいですね。

・家族への配慮

入院となった患者さんの家族に対しても、看護師の配慮が大切となります。家族も看護師をとても頼りにしています。医師からの説明を聞いたとしても、ほとんどわからなかったと言う家族が多いです。
気持ちが動転しているときに、知らない内容についていきなり話されることになり気持ちの中でギリギリの状態になります。アセスメントをして看護師が声をかけて、不安なことを聴くだけでも楽になるのでできるだけ声かけを行います。

・必要物品の準備

入院をした時には、入院に伴い必要物品を準備してもらう必要があります。日常生活の中で使う洗面道具や寝衣などです。緊急で入院をする患者さんの場合は、ほとんどその準備がされていません。しかし、入院した時点から必要であることから準備をすることになります。ほとんどの病院では、コンビニは併設されていたりしてその必要物品をそこで準備する事ができます。

まとめ

いかがでしたか?緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、看護師がチームの一人として役割がとても大きくなります。時間との勝負となることもあり、優先順位を決めて動くことになります。
機器などの操作の他、ひとりの人間としてのサポートも欠かすことができません。そのサポートをする時も、看護師が中心的な存在となり行うことになります。看護師の役割はとても多く、大変と思うこともありますがその一方で命を助ける現場であり、とてもやりがいのある瞬間と言えます。

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