看護師として勤務したい診療科で人気があるのは、内科です。内科は人気があるので、配属されたいと思ってもされないこともあります。ここでは、内科看護師として配属されるためにはどうしたらいいのかについてお話します。
・本当に内科がいいのか
看護師として内科で勤務したいと思った時、漠然とした気持ちで内科にしたいと思うことがありませんか?特に新人看護師として、初めて就職する時にはまずは内科と考える人も多いことでしょう。
それは内科というのは、ゆっくり仕事ができるというイメージがあるからです。その通りで外科と比べると、急変することも少ないし、アクティブに動くという印象はありません。
しかしそのようなイメージだけで、内科がいいと思うのは危険です。外科の場合は、外科のメリットがたくさんあります。内科も同じように、たくさんのメリットを感じることでしょう。しかしその反面、もちろんデメリットもあります。そのことを知った上で、しっかりと自分の配属されたい場所をもう一度吟味してみましょう。
・自分の性格について
内科に配属されたいと思った時、まず自分の性格について分析することをお勧めします。もしかしたら、内科がいいと思っていても外科が向いている性格かもしれません。じっとしているよりも、動いて仕事をしたいと思う気持ちが強い場合は外科のほうがいいです。
またさっぱりした性格の人の場合は、じっくり内科の患者さんの話を聞くことができないこともあります。自分の性格は、さっぱりしているのか、じっくり話をきける温厚な性格なのか考えてみましょう。
・温厚であるか
内科で勤務する看護師の場合は、入院期間が長い患者さんをケアすることになり、その時に時には患者さんのストレスをぶつけられる存在となることがあります。
入院している患者さんの場合は、看護師との接点が一番長くその看護師を信頼している一方で、自分の気持ちを吐き出すことができる相手と思っているのです。その結果、泣く患者さんや自暴自棄になる患者さんに寄り添い、その気持ちを理解する温厚な看護師が望まれます。
仕事として話を聞くとしても、そのことが苦痛と思う看護師もいます。自分の性格として、温厚であるのか今一度思い返してみましょう。
・医師の性格について
内科に勤務する医師の性格としては、ゆっくりと治療をすすめることが多いです。そのことから、看護師が注意をしたりすることも多くなります。看護師は、医師の指示のもと、介助やケアを行うことになりますがその指示についても出されることが遅くなります。そのことから、看護師がそのことにいつも注意して催促する事が必要なのです。
内科の医師の指示は、とにかく細かいです。インスリンの指示、化学療法の指示など細かく出されることが多いので、その指示を注意深く確認する集中力が必要です。
・面接でのアピール
内科の看護師として働きたいと思った時、面接を受ける際に自分の内科で働きたい気持ちをアピールすることが大切です。ただ単純に、内科看護師になりたいという気持ちだけでは配属されることがむつかしくなります。
内科看護師になり、どのようなケアをしたいのか具体的に自分の気持ちをしっかり伝えられるようにします。その様な質問がないかもしれませんが、質問されることも多いので答えられる準備をしておきましょう。
また内科の看護師の場合は、じっくり患者さんに向き合いケアをすることになります。その時の辛抱強さも必要となるので、その信念を強くアピールすると有利になります。
・自分の将来目標はあるのか
面接を受ける時に、将来の目標について聞かれることは無いかもしれませんが準備をしておくに越したことはありません。
将来の目標としては、専門看護師になる、認定看護師になりたいなどです。その面接を受ける病院に認定看護師がいない場合は、有利になります。認定看護師になりたいと思っている看護師がいることで、ケアの質をあげることができると思えて病院としてもとても助かるからです。
実際に、専門看護師や認定看護師になりたいと思っている人は、そのことを伝えることをお勧めします。
しかし小さい個人病院の場合は、そのような看護師を求人していないこともあるので、受ける際には情報として集めておきましょう。
・周りの人の評価について
内科の看護師になりたいと思っていても、周りの人達の印象としてはどのように捉えているのでしょうか。自分が配属されたいと思っても、周りから見たら外科に向いていると思うこともあります。そのように外科に向いていると思うのは、見た目や受け答えや仕草などから判断されています。
そしてそのことは、面接を受ける時も同じ印象をもたれることもあります。
・内科経験のある人は有利
内科で勤務したいと思っている看護師の中には、既に内科で勤務したことがある人もいますね。そのような人の場合は、部署としても即戦力として対応できるのでとてもたすかります。その結果、部署で働いたことがある人は有利となります。
内科経験があることについては、面接の時に履歴書で示しているのでわかってもらうことができますが、その時にもうひと押しのアピールをするようにしましょう。
・じっくり患者さんに向き合えること
内科で勤務する看護師の場合は、患者さんの特徴を理解してケアを行うことが大切です。まずなんといっても特徴となるのは、入院期間が長くなることです。外科の患者さんは、手術をしたら一旦退院することが多くなります。そのことから入院としても短期であることが多いのです。
ところが内科の患者さんの場合は、治療をしてその後の経過を視る期間が長いので入院が長引くことになります。検査の結果により、退院して生活できることができないと判断されるのです。その時、患者さんにじっくり向き合う姿勢が必要です。
入院している患者さんのなかには、この人は苦手と思う患者さんもいることでしょう。しかしそのような患者さんでも、入院期間が長いのでその後にずっとケアをすることになります。苦手意識を持つことにより、看護師もストレスを抱えることになり大変です。
その時、初期にいい関係性を築く事が出来ると後々ケアがしやすくなります。初期の対応が大事になるので、そのことを理解しておきましょう。
・内服管理ができる
内科の看護師の場合は、内服治療方法が多くなるのでそのことを十分に理解するようにします。それはなんと言っても一人ひとりの患者さんの内服薬の数が多く、その管理をするのはとても大変だということです。
まずは、最初に心がけることとしては間違わずに投与することが大事です。与薬を行う患者さんを間違えてしまうと、その後に患者さんの状態として悪くなることもあるので、それだけは避けたいですね。注意することとしては内服の指示を見て、患者氏名、内服薬の種類、投与方法と時間のタイミング、投与期間などをしっかり確認します。
内服管理に関しては看護師が投与するだけではなく、患者さん自身も管理するようになります。そのことから、薬剤師の協力のもと、薬剤指導も行います。内服ができないことから疾患が悪化したという患者さんも多いです。そのような患者さんの場合は、内服薬を自分で管理できるように、指導入院という形もあるほど内服管理はとても重要です。
内服に関しては、その副作用の観察も重要です。血液疾患、心臓疾患、呼吸器疾患、内分泌疾患、消化器疾患などそれぞれ特有の内服薬があります。その特徴を知り、副作用まで観察や確認できる看護師となりましょう。最初は戸惑うこともあり、副作用とわからないこともありますが少しづつわかるようになります。
まとめ
いかがでしたか?内科看護師として配属されるためには、自分の強みをしっかり今一度確認をして、内科で生き生きと働ける自分であるのか、内科でいいのかと考えてみる事をおすすめします。その結果、将来を見据えた目標を持つと、仕事としてやりがいをしっかり感じることができます。自分をアピールできるように、面接や内科の特徴について勉強しておくことも大切と言えます。
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