病院で勤務する新人看護師の場合は、直ぐに仕事を覚えることが必要となりとても大変です。そんな中、新人看護師としてアセスメントすることも必要なのですが困ることもあります。ここでは、新人看護師がアセスメントできない理由についてお話します。
・病棟に慣れていない
新人看護師が仕事をする時に、まずなんと言ってもその場所になれるということが大事です。なれるというのは、案外と簡単と思うこともありますが仕事をする上では、簡単ではありません。
仕事をする時に、物品の配置をしっかりと把握することが必要となります。その物品の配置というのは、なかなかなれないのです。一度聞くと覚えることもありますが、緊急時などは焦っていることもありどこにあるのか直ぐにさがすことができないこともあります。そんな時、自己嫌悪に陥ってしまいます。仕事をしていると、自然と数ヶ月で物品の位置も理解できるようになるので心配することはありません。
そのほかの場所についても、なれる必要があります。患者さんを搬送したりすることもあるので、その都度安全に搬送することが必要です。病院が広い場合は、より大変と思うことがあります。
・スタッフに慣れていない
病院では、いろいろなスタッフが働いています。同僚の看護師は直ぐになれることができますが、先輩看護師にはなかなかなれることがむつかしいです。先輩看護師に注意をされると、そのことで頭がいっぱいになってしまいその後の仕事に支障をきたしてしまうこともあります。その結果、冷静にアセスメントをすることができなくなるのです。しかししばらく一緒に働いていると、この看護師はこういう人ということがわかるようになり、その後は仕事がしやすくなります。すると、余裕を持ってアセスメントをしたりほかの看護師にその判断が正しいのか、アドバイスを受けることができるようになります。
人になれることは、とても大切です。それはなんと言っても、チームとして仕事をすることになるので、誰にでも応援のサポートを依頼することができるためです。そのことは、看護師同士、医師、その他のスタッフ全員と一緒に仕事をしていく上でとても重要なことです。
・学習と実践が結びつかない
新人看護師の場合は、しっかり学習しているので現場でそのことを活かしてアセスメントできると思うのですが、学習と実践が結びつかないことが多いこともありそのことで辛くなります。
後から思うと、冷静にアセスメントできていることでもその時にできないこともあります。その原因としては、実践では直ぐにそのアセスメントを求められてしまうからです。限られた時間の中で、仕事をしなくてはいけないと時間をおられながら働いている中ではなかなかむつかしいです。
新人看護師が、学習したことと実践の現場と結びつけることができるようになるととても大きな強みを持つことができるようになります。
・時間に追われてしまう
新人看護師の場合は、自分の仕事を確実に時間などについて意識しながら行うことが求められます。仕事をする上において、そのことが重要と思ってしまうのです。そのことから、じっくり立ち止まりアセスメントする時間がありません。それはとてもつらいことですが、新人看護師にはよくあることです。
その反対に先輩看護師の場合は、優先順位を決めて仕事をすることができるので、その結果、重症の患者さんのアセスメントをその都度しっかり掴んで把握する事ができます。重症の患者さんをまずはアセスメントすることがたいせつと思っているからです。
・先輩看護師に聞くことができない
新人看護師の場合は、先輩看護師の動きについて把握できないことが多いです。そのため、自分の仕事でいっぱいいっぱいとなり困っていて、先輩看護師に助けを求めることが大切なのですが、それができない現実があります。先輩看護師に聞くことができないのは、周りの看護師も自分と同じように忙しいので、聞くことは失礼に当たると思ってしまうのです。
しかし、不明なこと、心配なことについては迷うことなくどんな状況であろうともしっかりと先輩看護師やリーダー看護師に確認をするようにします。その確認を行う中で、違うアセスメントもあることを知ることになります。それはとても重要なことです。
・優先順位がわからない
新人看護師の場合は、重症の患者さんについて苦手意識を持つことがあります。そのことは、新人看護師に限ったことではなくほとんどの看護師が持つことです。
しかし新人看護師といえども、重症の患者さんを受け持ち処置や介助やケアを行うこともあります。そしてその時、優先順位を決めることがとても大切です。その優先順位の中には、まずなんと言っても重症の患者さんの申し送りを機器、その後に実際に自分の目で確認をして、その時にアセスメントする事が必要となります。
しかしほかの患者さんの検査、処置、ケアなどで焦ってしまい重症の患者さんを後回しにしてしまうことも少なくありません。しかし一番急変しやすい重症の患者さんの観察とアセスメントは、最も大事な優先するべき内容です。もしもそれができないぐらい忙しい時には、誰かにほかのことを依頼するなど応援してもらいましょう。
・看護技術の未熟
新人看護師も場合は、看護技術やケアについてほとんど実践でしていないまま行うことになるので、ケアに時間がかかってしまいます。必要物品を準備して、その後にケアを行うことになるのですがその時に無駄な動きをしてしまい、時間を取られてしまうことも少なくありません。しかしそれは、仕方がないことなのです。
その無駄な動きをしている時には、そのことに必死になっているので周りが見えていないこともあります。そしてその結果、アセスメントについてもできないことがあります。
ケアをしている時には、患者さんと最も近くで話をしたり身体の確認をしたりすることができるのですが、その余裕を持つことがむつかしいです。
・新人看護師に冷たい患者さん
患者さんは看護師をよく見ていて、新人看護師に冷たいと思うこともあります。一番感じるのは、やっぱり採血などで失敗してしまうことですね。ほかの看護師が失敗をしても、そんなに嫌がらないことでも新人看護師が行うと、新人だからとして見られることがあります。それも患者さんにとっては、ベテラン看護師にケアをしてもらいたいとおもっているので、仕方がないことなのです。
その時、イヤミを言われたりすると辛くなりアセスメントをする等の冷静な判断ができないことがあります。
・周りのサポートが重要
新人看護師は、いろいろなことを乗り越えながら新人看護師の期間1年間をなんとか先輩看護師のアセスメントを参考にしながら自分の知識を増やして頑張ることになります。しかしその時に、心身共にぐったりしてしまい自分をせめてしまうことがあります。そうなると、辞めたい気持ちになるのです。
そのようにならないためには、新人看護師を周りがしっかりサポートすることが大切です。自分が新人看護師だったときに、どのようなサポートを受けると助かったのかなど、新人看護師の気持ちになりサポートをしたいですね。
まとめ
いかがでしたか?新人看護師は、知識をしっかりと持ち合わせているのでアセスメントする能力は高いと思われます。しかし日々の仕事に追われて、そのことを冷静にできないので悔しい思いをすることもあるでしょう。
しかしあせることはありません。周りのサポートを受けながら、仕事を行うことにより自分のペースを掴みアセスメントできるようになります。
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