看護師として働きだす時に、職場選びがとても大事なのは、みなさんもご存じだと思います。
就職活動で履歴書のPRや、面談の際に大切なポイントがあります。
いざ面接となると、自分が選んでもらえるか、自分が何をアピールするかに気を取られがちです。
しかし、実際はもっと大切なことがあるのでお伝えします。
就職、転職をする際に欠かせないのが、履歴書と面接です。
私自身、就職活動を3回しました。
転職活動は不合格になることはなく、自分の希望の職場と出会えました。
希望の職場と出会える履歴書の書き方、面接の乗り越え方のポイントをお伝えします。
1履歴書について
・職歴記載のポイント
職歴は病院名だけではなく「〇〇科〇〇年」と細かく書くことがポイントです。
自己PR欄で書いてもいいのですが、欄が小さかったり、他に書きたいことがあるという場合があります。
みなさん病院名は書いていると思いますが、領域や年数は書いていない方が結構な割合でいらっしゃいます。
看護師の業務は領域によって、やることが様々です。
外科病棟、内科病棟というだけでも、かなり業務やアセスメントが違うことは、みなさんもお分かりだと思います。
専門的なICUや手術室、クリニックの領域にでもそうです。
ぱっとみて面接官が、何年間どんな科にいたか、が分かるように書いたほうが好印象です。
今回の就職が同じような領域なのか、経験している領域が多いか、というだけでも先方も判断しやすいです。
・自己PRのポイント
みなさんが面接に行く際は、好印象を持ってもらうために、自己PRには良いことだけを書きがちです。
しかし、人間の心理として、いいことばかり書いてあると、悪い方が隠されていないか疑ってしまうということも起こります。
あまり書きたくないかもしれませんが、自分の不得意なことやネガティブなことを、少しだけでも書いてあるとよいでしょう。
例えば、
患者さんと関係性を作るのが得意です。しかし、時々馴れ馴れしすぎると先輩に怒られてしまうことがありました。
患者さんとコミュニケーションをとりながらケアをしているので、業務に時間がかかってしまうことがあります。
など、日々の業務で起こっていたことを書いてもよいでしょう。
決して就職前の職場の悪口は書かないでください。
また、お子さんや介護が必要な家族がいる方は、就業可能な時間を書いておくことをおすすめします。
履歴書欄に就業可能な時間を書く欄がない場合があるためです。
転職サイトやホームページの採用ページから、ある程度自分の勤務可能時間とあっている職場に面接に来ていると思います。
しかし、実際は提示されている勤務時間が違ったり、思っていたより早く出勤しないといけない場合もあります。
その際、面接で話し合いができるように、文章として履歴書に記載しておきましょう。
面接の際の話し合いがスムーズになります。
2面接について
・面接の準備
履歴書はゆっくり時間をかけて書くことができますが、面接となるとそうはいきません。
面接はリアルタイムで進んでいきます。
ある程度、聞かれる内容は予想できますが、思いもよらぬ質問が来ることもあります。
予想とは違う質問に戸惑ってしまい、うまく返せなかった・・・ということもあります。
そんなときに限って不採用になった・・・となると悔しくてたまらなくなります。
そうならないように、さまざまなパターンの受け答えを用意しておきましょう。
志望動機や希望の科など聞かれると思います。
前職の科ではどういう業務をしていたか、係・委員会活動はしていたのか、電子カルテかどうかなど。
受け答えを用意していても、当日は緊張して忘れてしまった!とならないように、数日前でもいいので、何度も自分で繰り返し練習しておきましょう。
忘れそうな項目は、単語だけでもいいので、紙に書き出して面接のギリギリまで確認しておくとよいでしょう。(落とさないように注意してください)
万が一、面接で聞かれた内容が、自分の予想と違いすぎて戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
その際は、誠意をもって伝えることが大切です。
私は一度、「思い出に残っている患者さんはいますか?」と言われて、末期がん患者さんのお看取りを思い出して泣いてしまったことがありました。
その時何を言ったか、必死過ぎて覚えていませんが、無事採用されました。
・身だしなみ
普段はナース服で、髪の色や結び方も自由であったり、派手なメイクやアクセサリーを付けていても何も言われないかもしれません。
しかし、面接ではそうではありません。
看護師としての自覚を持った清潔感のある身だしなみでのぞみましょう。
できればスーツがおすすめです。
いつもナース服だし、スーツなんてしばらく着ていない。私もそうでしたが、下手したら捨ててしまった・・・という人もいるかもしれません。
髪の毛も茶髪だって何も言われなかったし・・・バレッタでまとめてるだけ・・・
というかたもいるかもしれません。
私服での面接でも、看護師さんは転職先が多く、どこも人手不足で不採用となることはあまりありません。
しかし、人気の職場となると、何人もの応募で採用が1人ということもあります。
そうなると私服で派手な人より、スーツを着ていて清潔感のある人を選ぶ確率があがります。
金銭的、時間的に余裕がある方はスーツでの面接がおすすめです。
・正直に答える
面接ではしばしば、いじわるな質問をされる場合もあります。
不得意なことであったり、経験が少ないことに関する嫌味であったり・・・
それを伝えたことによって、不採用になったらどうしよう・・・と思いがちですが、実は違います。
苦手なことを、得意と偽って就職してしまったら後から困るのはあなたです。
自分の不得意なこと(例えば、パソコン操作が苦手、手先が不器用、採血が苦手等)を伝えておくことで、あらかじめ職場の準備ができます。
パソコンが苦手なら、パソコン操作が得意な人を指導係につけてくれるかもしれません。
手先が不器用であれば、指導係には不器用さを理解してくれるような人を指導係につけてくれるかもしれません。
苦手なことがあることは、ダメなことではありません。
面接の際に正直に伝えることを心がけましょう。
それ以外にあまりにも意地悪な質問をされた場合は、無理にその職場にこだわらなくて大丈夫です。
誠意をもって面接に来ているあなたに、失礼な態度をとる職場で無理に働いてもいいことはありません。
ご縁がなかったと思ってあきらめましょう。
・前職について
決して前の職場の悪口は言わないでください。
たとえそれが、前残業の未払いがあったり、人間関係が悪かった、建物が古かった、などに関してでもです。
前の職場の悪口を聞いた職場は「うちもそう思われたり、言われるのかな?」となってしまい、あまり良い印象は残りません。
前職について聞かれたとしたら
「自分の働き方に合わなくて」「通勤が遠くて」など、悪口にならないような言い方をしましょう。
・質問をする
面接は、こちらが答えることが一般的だと思われがちですが、実は違います。
質問をすることによって、積極性が認められる場合があります。
就業時間はもちろん、看護師の年齢層や、忙しさなど。
みなさんも興味の無い人には質問しませんよね?
質問するということは興味があります!と言っているようなものです。
例えば、
「定期的な勉強会はありますか?」「係活動は何がありますか?」
など看護に関しての質問が特に好印象を持たれます。
勉強会が少ない職場は、新しいことを取り入れない古臭い体質かもしれません。
係活動が少ない職場は、やることが決まっていなくて、医療ミスが起こりやすい危ない職場かもしれません。
ご自身の希望に沿った職場を探すためにも積極的に質問をしていきましょう。
絶対に落とされたくない!という考えではなく、面接によって自分がこれから働いていくことができる職場かを確認し、話し合いに行くという感覚でのぞみましょう。
まとめ
いかがでしたか?転職活動には履歴書や面接で大切なポイントがたくさんあります。
履歴書作成のポイントや面接でのポイントをお伝えしました。
すべてを完璧にする必要はありませんが、あなたに合った職場を見つけることには役立つと思います。
ぜひ活用してみてください。
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