採用の合否を大きく分けるといっても良いほど、履歴書の中でも志望動機は採用担当者が非常に重要視する項目です。
「憧れの病院で看護師として働きたい!」
そんな期待を胸に、採用面接に挑む看護学生も多いことでしょう。
し
では、具体的にどのようなことをポイントにして志望動機を書けば良いのでしょうか?
以下の項目をチェックし、就職の志望動機の参考にしてみてください。
新卒採用で重視すべきポイントとコツをご紹介します!
志望動機の整理とリスト化が内定競争で勝つ秘訣!
チェックリスト
何事もはじめが肝心といいますが、それは志望動機にしても然りです。
採用担当者に響く志望動機を書くためには、まず志望動機を書く前に「どうしてこの病院を選んだのか?」という理由を整理しリスト化することが大切です。
なかなかうまく志望動機が書けないという方は、”この病院を応募したきっかけ”がまとまっていないからではないでしょうか?
応募に至った”動機”を整理しリスト化することで、自然とあなたの志望動機をハッキリと具体化させることができ、またそこから看護学校で学んだこと、活かしたいことが見えてくるはずです。
応募先の病院の特徴を把握しよう
”応募先の病院の特徴とマッチする人材であること”を志望動機でアピールすることは、就職活動において必要不可欠です。
「家から近く通勤がしやすいと感じたため」という志望動機では、当たり前ですが採用はおろか採用面接まで進むこともまず難しいでしょう。
なぜなら、採用担当者はたくさんある病院の中から”なぜこの病院を選んだのか?”という「ここで働きたいと思う熱意」や「採用に対する本気度」から、当院とのマッチ度を図っているからです。
いくら志望する理由が「家から近い」「初任給が高い」といった自己理由であっても、そのまま志望動機にしてしまっては当然NG。
採用担当者は、この人を採用したい!と思える”納得できる材料”がほしいのです。
その判断材料として前提にあるのが、”病院の特徴を知って応募してきているかどうか?”ということです。
そこで、新卒看護師が志望動機を書く前に行うべき必須項目なのが、応募先の病院の特徴を把握することです。
病院のHPがあるなら一通りすべての項目に目を通しましょう。看護学校の先生やOGに話を聞くというのも手です。
診療科や部門をはじめ、地域における病院の役割や使命、病院独自の取り組みなど、さまざまな視点から病院の特徴を把握し、ここでしか学べないこと、ここでしか取り組めないことを探しましょう。
はじめは自己理由が先行していても、病院の特徴を把握していけば、おのずとこの病院で看護師として目指したい方向が見えてくるはずです。
それと同時に、自己研究がしっかり行えているという印象付けもできるわけですから、応募先の病院の特徴を把握することに損はないはずです。
むしろ、書類先行後の採用面接でも継続してアピールしていくべきでしょう。
“なりたい看護師像“をイメージしてみよう
新卒の就職活動において、内定をもらうことが終着点と考える人は非常に多いですが、看護師としてのスタートラインは就職をしてはじめて切ることができます。
当たり前のようですが、この基本的な考えを忘れないことこそが、内定競争で勝つ秘訣ともいえます。
現代の新卒採用において、採用担当者はこれまでの経験よりも「応募先への熱意」を優先して採用を決めるところが非常に多いです。
まだ看護師としての経験がない新卒者は、採用担当者にとっては上も下もない、みんな同じ能力を持つひよっこです。
そこで、採用を大きく分ける材料となるのが、看護師として高い目標を持つ熱意ある人材であるかどうかという、看護師としてのモチベーションの有無です。
誰しも「看護師になったらこんな看護師になりたい!」という夢や目標があるはずです。
「ああなりたい」「こうなりたい」という
”なりたい看護師像”をイメージすることで、志望動機を明確にしていくことこそが、内定競争で勝つ大きなポイントとなるのです。
選んだ病院だからこそ出来る仕事や学べること、共感できることをあなたの”なりたい看護師像”に照らし合わせ、そして志望動機に結び付けていくことがコツです。
”なりたい看護師像”の想像ができたら、今度は応募先の病院の教育プログラムを把握し、自身がどのように”なりたい看護師像”へと成長していくのか?という将来を見据えたキャリアプランを明確にしていきましょう。
”なりたい看護師像”は誰しも少なからず思い描いていることなわけですから、ここでポイントとなるのが、前向き、能動的、自発的と受け取れるような志望動機を考えることです。
採用担当者が新卒者の志望動機に求めるもの、それは自ら考え熱意を持って積極的に行動する姿勢です。
”なりたい看護師像”を叶えるために、この病院でしか取り組めないこと、学びたいことを積極的に志望動機に盛り込むことで、あなたの魅力を伝えていくことができるというわけです。
反対に、自発的の対義語となるような後ろ向き、受動的な志望動機からは、あなたの魅力を見出してもらうことはできないと思ってください。
就職後に自身を待ち受ける苦難を想像してみよう
これまでは自身にプラスになることばかりを志望動機に盛り込んできましたが、就職後に発生するデメリットについて考え、どのように自身が行動していくか?ということまで想像しているかどうか。これこそが内定の鍵を握っているといっても良いでしょう。
デメリットといえば自身にとってマイナスなことと捉えがちですが、ここでいうデメリットとはあくまでも前向きでプラスなデメリットのことを指します。
前向きなデメリットって? では、詳しく掘り下げましょう。
”あなたは希望した就職先に内定をもらい、晴れて看護師になることができました。しかし、何事も全てうまくいくとは限りません。これから就職先であなたを待ち受けるであろうデメリット(苦難)には、どのようなことがあると思いますか?”
上記にある質問で出た答えは、就職することにより発生するデメリットです。
それを踏まえたうえで、以下の質問にも答えてください。
”では、そのデメリット(苦難)に対し、あなたはどのように行動し問題解決をしていきますか?またそのデメリット(苦難)を乗り越えることで、あなたはどのように成長していくことができますか?”
もうお分かりでしょうか?
そう、前向きなデメリットとは、
自身を待ち受けるであろうデメリット=苦難をプラスと受け止め、自身のスキルアップに欠かせない要素と捉えているかどうかということです。
就職後のデメリットと打開策まで考えておくことができれば、視野を広く持った前向き志向な人という印象を与えやすく、内定競争で大きく差をつける要素となることは間違いないです。
志望動機の例文を参考にしてみよう
志望動機に煮詰まった、また文章を書くことに苦手意識があるといった場合には、志望動機の例文を参考にするのもひとつの手です。
とはいっても、どこかで見かけたような志望動機では、採用担当者の心に響く志望動機とはいえません。
また、当然ですが採用担当者は採用のプロなわけですから、ネットにありふれた志望動機ではすぐに誰かのコピーであると見抜いてしまいます。
志望動機を書くうえでベストなのは、やはり自身の言葉で採用に対する熱意や思いを伝えること。
そのため、志望動機の例文はあくまでも参考資料として捉えるのが理想的です。
<志望動機例文1>
私は、小さな頃から人の役に立つ仕事に就きたいという思いから看護師を目指し、これまで看護学校でさまざまな分野について学んできました。看護実習をする中で、終末期医療に触れる機会があり、ターミナルケアについてもっと学びたいという思いが強くなりました。貴院で取り組まれている終末期医療のホスピタリティ精神に感銘を受けただけでなく、総合的に看護業務を学ぶことのできる教育制度にも魅力を感じております。○○地域の中でもホスピスとしての役割を大きく担う貴院でなら、自身が目標とする患者様にとって尊厳ある医療の提供や、一人ひとりの患者様に寄り添った看護が実現できるのではないかと考えました。緩和ケアの看護師として、患者様のニーズの汲み取りなどに苦戦する場合もあるかもしれませんが、ひとつひとつの課題を乗り越え、看護師として大きく成長していけたらと考えております。
<志望動機例文2>
私は、看護学校で勉強し実習をする中で、○○分野において非常に高い関心を持つようになりました。看護学校の実習先では、○○分野について詳しく触れる機会はありませんでしたが、○○分野においてトップクラスの実績を持つ貴院では、珍しい症例に触れる機会も多いと伺い、看護師として○○分野の専門知識を身につけたく志望致しました。また、貴院で取り組まれている新人教育制度のひとつである院外研修を通し、医療に関わる貴重なご意見・情報から学ぶことは多いと考え、自身の目標である幅広い視野を持った看護師になるために、スキルアップできる環境であると考えました。地域の人々に寄り添った医療の提供を行う貴院では、○○分野の専門知識を深めつつも、地域に密着した看護業務を身につけることができるという魅力があり、ますます貴院で就職したいという思いが強くなりました。専門性の高い看護だけでなく、総合的な看護とのバランスに苦戦することもあるかもしれませんが、ケースバイケースで対応することのできる看護師を目指して、みなさんの即戦力になれるように頑張っていく所存です。
まとめ
新卒看護師のみなさん、いかがでしたか?
目指す医療分野や診療科、施設形態などによって、志望する理由はさまざまです。
だからこそ、志望動機を書く前にあなたの熱意や思いを一度整理して、分かりやすくリスト化することが大切なのです。
また、なりたい看護師像やスキルアップについて、デメリットと打開策についてなど、いろいろな視点から志望した理由を探ることこそが内定競争で勝つ秘訣です!
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