病院で必ず必要な救急カートをアセスメントする 

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#2076 2023/01/22UP
病院で必ず必要な救急カートをアセスメントする 
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患者さんが急変すると、必ず救急カートを持参することになります。そこには、緊急時に必要な物品が入っているからです。ここでは、その救急カートをアセスメントすることにより、より救急現場で速やかに対処できることについてお話します。

・救急カートの位置はどこ?

病院で必ず必要となるものとして、救急カートがあります。その救急カートは、同じところで配置することになります。そのようにするのは、なんといっても直ぐに移動させることができるからです。
看護師がその配置している位置を把握していることはもちろんのこと、医師もその位置を知っておくようにします。その部署で働く医療従事者は全て知ることが大切です・。
そしてそこから速やかに動かすことができるようにあまり遠くに配置しないようにします。出来たらナースステーションの中にします。そこにあることにより、早く患者さんのところに移動させることができます。
しかし状態が悪い患者さんがいる場合は、その病室の前に配置することもあります。病室の前に配置すると、邪魔になることもありますが廊下に邪魔にならない位置をアセスメントしておくようにしています。

・救急カートの中身をアセスメント

救急カートの中身については、救急時に必要な物を入れるようにします。直ぐに緊急処置ができるように挿管セットは必須です。そのセットについては、スタッフ全員が使えるようにしておきましょう。
また必要なものとして、薬品があります。薬品については、緊急時に使うものはだいたい決まっています。その薬品を2から3本ぐらい準備をします。薬品は、使用期限を確認するようにしましょう。使用期限切れになると、使うことができません。それは点検をした時に、使用期限を確認して必要時は補充するようにしましょう。
薬品を配置している位置は、スタッフが全て理解しておきます。それを理解しておくことにより、素早く処置を行うことができます。置いているところがわからないと、それだけ処置が遅れてしまいます。時間のある時に、その配置位置についてはしっかり熟知しておきましょう。

・医師とカンファレンスする

救急カートについては、その病院内で統一するといいですね。どこの部署でも同じ救急カートであることが望ましいのでアセスメントして設置します。そのようにすることにより、どこでも速やかに使うことができます。診療科の医師も、迷うことがありません。
そのように速やかに使えるようにするためには、看護師だけではなく医師の意見も取り入れて救急カートを作成するようにします。
そしてそれは、適時見直すことも必要です。

・急変時に使える看護師であるのか

患者さんが急変すると、看護師はとても焦ります。その時、血圧が低下したり呼吸が停止していることもあるのです。そのような急変した患者さんを見た時には、どんなにベテラン看護師であっても、急変時の対応を何度もしている看護師であっても焦ることがあります。救急の場面というのは、どんなことが起きるのかわからないので看護師としても不安でいっぱいになります。
急変すると、まず救急カートを移動させて患者さんの処置を行います。医師の指示のもと、挿管の介助を行ったり、注射薬を準備したりします。救急の場面を何度も経験している場合は、どのような状態になると挿管をする、この注射薬を使うなどわかるようになります。看護師としては、新人であってもどの注射薬がどんな作用をするのかは把握しておきましょう。

・救急現場と記録

救急カートを使う時には、それを準備すると同時にその記録を行うことも大切です。救急の場面では、そのことに夢中になり記録をすることを忘れてしまうこともあります。そのようなことになると、いつどれだけの注射薬を投与したのかわからなくなり困ります。投与する薬液料はとても重要だし、それを投与した時刻も重要なのです。
しかし救急の場面では、きちんと記録ができないことももちろんあります。記録ができないといって、そのままにしてはいけません。自分のわかる範囲の文字で、時刻をしっかり記録するようにしましょう。そのようにすることにより、記録をみて、患者さんの状態と照らし合わせて観察することができます。
もしも処置をすることで精一杯という場合は、記録をすることができる看護師と二人で対処するようにします。

・救急カートの点検について

救急カートの点検については、定期的に行うことが大切です。できれば毎日行うことをおすすめします。使用期限切れ間近の薬品がある場合はそれを明記しておくと点検をしやすいです。
また、汚れていることも考えて汚染がないか確認しておきましょう。患者さんを処置している時には、出血している等が付着したり汚れてしまうこともあります。その時にはわかりにくいので、処置が終了した時点で拭き取る等おこないますが、それでも不十分となってしまいます。
できれば点検の時に、アルコール等で清拭をしてキレイに保つようにしましょう。

・救急カートの見直しについて

救急カートについては、再々見直しを行うことはありません。しかし使いにくいという意見がある場合は、必ず見直しを行います。その使いにくい箇所についてわかりやすく記載しておきます。
また医師により、増やして欲しい注射薬などがある場合は、それを追加するようにします。
救急カートの中身を変更させた時には、院内にお知らせするようにしましょう。お知らせをすることにより、その救急の場面で迷うことなく使えるようになります。

・使用期限を確認する

救急カートに配置している注射薬は使用期限を確認して期限切れ間近のものは交換しておきましょう。そして挿管時に使用する挿管チューブも同じことが言えます。そのほかの物品についても、使用期限があるものはしっかり確認をして交換をします。
その交換については、新しいものが来た時点で交換をするようにすると不足することがないので支障をきたしません。

・使ったら補充と点検を行う

救急の場面で使った薬品については、その翌日に必ず補充します。補充できない場合は、そのことを記載しておきましょう。

・小児の救急カート

小児科の場合は、大人の救急カートと少し内容が違っています。薬品に関しては、共通して使えるモノが多いです。挿管を行う場合は、挿管チューブ等小児専用のサイズを準備しておきます。また喉頭鏡に関しても、色々なサイズを準備しておきます。
大人が入院している病棟に小児が入院して来た場合は、その時点である程度必要な救急用品を準備しておきましょう。小児の急変時は、大人の場合よりもリスクが高いです。後遺症を残す確率のことも思い、速やかな処置が大切です。必要物品を準備していることにより、しっかり対処することができます。もしも急変する可能性がある場合は、その診療科の医師と連携をとり必要な薬液などの準備をしておきます。

・電池とバッテリーの確認

喉頭鏡においては、それが直ぐに使えるかどうか確認を行います。セットして、喉頭鏡の電球が明るいか確認をします。もしもその明るさがくらい場合は、電池か電球を交換するようにします。くらいと、きちんと挿管を行うことができません。
またAEDに関してはバッテリーの残量をしっかり確認しておきます。

・酸素投与と吸引

酸素を投与する場合は、酸素のパイピングの位置や酸素ボンベの位置も確認しておきます。また吸引を実施する場合も同様にパイピングの位置と吸引瓶の確実なセット等を行い、吸引を実施できるか確認をしておきます。

まとめ

いかがでしたか?救急カートについては、毎日使うものではないので使い方を熟知していないこともあります。しかしそれを急変した患者さんに使う時には、数秒が命取りになるかも知れないことを思い、速やかに使えるようにしておきたいですね。
また点検を行い、救急の場面で困ることがない、時間ロスを起こさないようにしましょう。

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