看護師が就職するときには面接で何を見られるのかが気になるでしょう。対策を立てる上では相手の立場で何を見ようとしているのかを理解するのが大切です。ここでは看護師の面接で見られている3つのポイントについてわかりやすく解説します。
看護師が就職や転職をするときには、一般的な採用面接でのポイントをチェックして対策を立てている人も多いでしょう。確かにどの職種でも求められている要素はありますが、面接で見るところは職種によって違うので注意が必要です。特に専門性が高い職種ほど要求されていることが異なるため、必ずしも一般的な面接対策で大丈夫とは言えない傾向があります。看護師もその代表例なので、面接で見られているポイントを認識して対策をしましょう。
#看護師が面接で見られる3つのポイント
看護師が面接で見られているポイントは3つあります。もちろん、応募先の施設によって何を重視して面接で確認しようとしているかは異なりますが、以下の3点はどの施設でも共通している項目です。就職や転職ではまずこの3点を意識して面接対策をしましょう。
・看護スキル
看護師は看護に特化した技術職とも言えます。看護スキルがあるかどうか、現場で必要とするスキルの経験があるかといった点は面接で見られているポイントです。職務経歴書に経験があると記述することはできますが、実際にどのくらいのレベルのスキルがあるのかは看護師ごとに違うでしょう。例えば、人工透析で糖尿病患者の対応をしてきたとしても、ただ医療機器を操作できるレベルなのか、患者に合わせて柔軟に対応できるのか、アクシデントを乗り越えてきた経験があるのかは人によって異なります。面接では採用する上で特に重要と考えられている看護スキルに着目して、具体的にどのくらいのことができるのかを説明することになる場合がほとんどです。
・働き方
看護師は就職や転職をした後の働き方について面接でチェックされています。履歴書や職務経歴書には働き方について詳しく記述するところはありません。面接で見て職場側の用件に合うかどうかを判断しようと考えられています。2交代制や3交代制でどの時間でも対応できるか、土日祝日の勤務に問題はないかといった点が病院では典型的です。残業があっても問題ないか、残業時間を減らす工夫をしてきているかといった点もチェックされることがあります。どのような働き方をしたいかを質問されることも多く、現場と合うかどうかによって採用可否が決まる場合もあるので対策をしておく必要があるでしょう。自分の望む働き方ができないなら、他の職場を選んだ方が良いという考えで準備するのがおすすめです。勤め先は自分で選べるという認識で、素直にどのような働き方をしたいかをまとめてわかりやすく伝えられるようにしておきましょう。
・人柄
看護師の面接で最もよく見られているのは人柄です。どのような人なのか、会ってみなければわからないから面接をするというケースが大半を占めています。人柄が良いかどうかで採用可否が即決することも稀ではありません。人柄を見ることができるのは面接の良いところで、応募した看護師も現場の上司や同僚について知る機会になります。面接官も自分の人柄を見ていますが、自分も相手の人柄を見て一緒に働きたい人たちかどうかを見極めるのがおすすめです。
#看護師の人柄について押さえておくべき2つの観点
看護師の面接では看護スキルや働き方についての対策をするのは比較的簡単です。しかし、人柄についてはどのように対策をしたら良いのでしょうか。ここでは人柄を認めてもらって内定を獲得するために押さえておくべき2つの観点を説明します。
・同僚としての付き合いやすさ
面接では同僚として迎え入れたときに付き合いやすいかどうかが見られています。同僚としてこれからずっと働いていく上で、考え方が全然合わなかったり、コミュニケーションを取りづらかったりしたらストレスになります。この人となら一緒に働いていけるという印象を受けられるかどうかが面接官にとって重要な評価基準の一つです。面接での受け答えできちんと会話のキャッチボールができるか、看護観が大きくずれていないかといったことがよくチェックされています。
・患者視点での印象の良さ
面接では患者視点で人柄を見られています。看護師は患者との接点が多いので、応募先の施設の患者に適切な対応ができるかどうかを面接で確認されています。人柄としてどの患者にも良い印象を与えられるかというのが特に重視されている観点です。施設によって患者層には違いがあるので、見ているポイントにも違いがあります。精神科クリニックなら高齢者で精神疾患を患っている患者にも受け入れてもらえるか、小児科クリニックなら子供に好かれる性格で親にも適切な接し方ができるかといった角度から評価されます。
#面接で人柄について対策する4つの重要ポイント
面接で人柄についての評価を上げて内定を獲得するにはどうしたら良いのでしょうか。看護師が良い人柄だとアピールするために重要なポイントを4つ紹介するので参考にしてください。
・面接の話しぶりや雰囲気で付き合いやすさを伝える
看護師の人柄は面接でのコミュニケーションの取り方で大きく印象が変わります。まずは同僚としての付き合いやすさを重視して、話しぶりや雰囲気でアピールしましょう。話を聞いて理解し、適切な回答をするのはコミュニケーションの基本です。話すスピードや声の音量なども相手に合わせると印象が良くなります。このような些細な気遣いをして話せるだけで好印象を持ってもらえるので、面接のときには意識して対応しましょう。
・看護観や抱負についてわかりやすく伝える
同僚として付き合いやすいかどうかを見極めるために、看護観について話して欲しい、就職後の抱負を語って欲しいと言われることがよくあります。看護観のズレがあったり、抱負がなくて現場で率先して働いてくれなかったりするのであれば採用を見送るということになるでしょう。説明が下手で誤解があったために落ちてしまうこともあり得ます。看護観も豊富も短い文章で一度まとめておくのがおすすめです。看護観を伝えるときには応募先の施設の経営理念に言及しながら話せるようにしておくと印象が良くなるでしょう。
・見た目と態度で患者に対応できることを示す
患者視点で人柄を見る際には看護師の見た目と態度がよく注目されているので気を付けましょう。見た目や態度だけで少しでもマイナスイメージを持たれてしまったときには採用してもらえる可能性が低くなります。患者が不快と感じてしまうリスクが高いからです。基本的には清潔感があって無難な身なりで面接に行けば問題はありません。メイクのしすぎやネイルなどは患者から非難されることもあるので、面接のときには気を付けましょう。態度では相手の目か胸元を見て話すというスタイルで、誰に話をしているのかをわかりやすくするのが大切です。
・雰囲気に合わせた話し方で対応力を見せる
どの施設でもいろいろな患者がいるので、相手に合わせて話せる人柄があるかを見ていることがよくあります。看護師の面接対策では雰囲気に合わせた話し方で対応できることが重要なポイントです。複数の面接担当者がいるときに、相手の話しぶりに合わせて同じような雰囲気で回答するというだけで好印象になります。相手の表情を見ながら話し方を変えるといった工夫もできるとさらに評価が上がるでしょう。対応力は高ければ患者視点を意識していない面接官からの評価も良くなります。相手の様子を確認して話しぶりを変えたり、身振り手振りを使ったりして受け答えをしましょう。
まとめ
看護師の面接では必要な看護スキルを身に付けているかを具体的に確認されます。働き方が職場に合うかどうかを細かくチェックするのも面接の目的です。この2つに比べて対策が重要なのが人柄で、同僚としても患者に応対する人材としても魅力を感じてもらうように受け答えの仕方で工夫をするのが大切です。
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