看護アセスメントは問題解決のアプローチ!認識を新たにしてやってみよう!

会員登録 ログイン
メニュー
#2044 2022/12/21UP
看護アセスメントは問題解決のアプローチ!認識を新たにしてやってみよう!
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

看護アセスメントは難しいと思っていませんか。情報を集めていろいろなことを考えて記録を残さなければならないと思うと強いプレッシャーを感じる人も多いでしょう。しかし、看護アセスメントは問題解決のアプローチだと認識を新たにするとやりやすくなります。

看護アセスメントは看護師が専門的な見地からアセスメントを実施することです。より良い医療を提供したり、医療の水準を向上させたり、現場のコミュニケーションを促進したりする目的で習慣的におこなう現場が多くなっています。ただ、看護師になりたての頃や、初めて看護アセスメントをしている現場に入ったときには難しいという印象を受けがちです。看護アセスメントはそんなに難しいものなのでしょうか。

#看護アセスメントが難しいのは言葉の問題

看護師が初めて看護アセスメントをするときには、教科書レベルの言葉で看護アセスメントが何かをチェックすることが多いでしょう。看護アセスメントとは主観的情報・客観的情報をもとに、分析・結合・判断・評価するプロセスです。この言葉を見ただけで難しいと思う人が多いのではないでしょうか。
看護アセスメントが難しいのは実は言葉の問題です。看護アセスメントとはわかりやすく言うと、情報を集めて問題を解決するためのアプローチです。そう言われるとあまり難しくないと思った人もいるでしょう。つらいと訴えている患者から話を聞いて、何がつらいのかを理解してアドバイスを考えるというプロセスが広い意味での看護アセスメントです。
看護師として日常的におこなっている仕事の中に看護アセスメントはたくさん存在しています。言葉の問題で難しいと感じるだけで、実は自然にできる部分が多くなっています。問題解決のアプローチとして看護アセスメントを理解して、これから取り組んでいきましょう。

#看護アセスメントは問題解決のアプローチ

効果的な看護アセスメントを当たり前のようにできるようになるには、問題解決のアプローチという意味をもう少し掘り下げて考えることが必要です。問題解決とはそもそもどういう意味なのでしょうか。看護師のケースに当てはめると問題と解決とは以下のような意味になります。

問題=現場で起こっていて対処しなければならないこと
解決=問題の原因を見つけてケアをして問題をなくすこと

つまり、患者や利用者に対して何かをしなければならないような事態になっているときには問題です。患者が発熱している、苦しいと訴えている、検査値が異常値を示しているといったときには問題と捉えて解決をする必要があります。解決するためには問題の原因を見つけることが必要です。インフルエンザウイルスに感染している、発熱に伴う頭痛が起こっているなどといったことが考えられるでしょう。このような原因を医師による診察や検査、看護師の観察などによって突き止めて、ケアをすることで問題をなくせれば解決になります。
看護アセスメントでは問題に対して原因の究明をおこなうところが中心になります。問題に対して解決する方法を見出せるようにするのがアセスメントを実施する目的です。つkまり、アセスメントは以下のように定義できます。

アセスメント=問題解決のために問題の根拠になる情報を集めて考察すること

問題が起こっている原因を突き止める目的で情報を集めていき、問題を深く理解して考察するプロセスがアセスメントです。アセスメントの結果から看護計画を立てて、患者や利用者にとって最善を尽くせるようにするのが重要になります。

#問題解決のために看護師が意識した方が良いこと

看護師がアセスメントを通して問題解決をするときには、以下の3点を意識しましょう。アセスメントをするときに念頭に置いておくと確かな結果につながります。

・目的意識を持って情報を集めて整理する

アセスメントでは目的意識を持って情報を集めて整理するのが重要です。患者の容態が悪い、不満を訴えているといった問題を解決することを目的としてアセスメントをしましょう。問題になっていることを周辺情報をできる限り網羅的に集めて、総合的に考察するのがアセスメントでは重要です。関係性が低い情報も集めて全体的に判断するのも良い方法ですが、情報量が多すぎると考察が困難になります。主訴が何か、患っている病気は何か、年齢や性別や既往歴は何かという点から情報を集め始めて、患者の不満の解消や治療の達成につながる関連情報を中心的に収集して整理するのが大切です。

・看護師の職掌を考慮して連携を取る

看護アセスメントでは看護師の職掌を意識するのが大切です。医療でも介護でも現場に応じて重要な業務を専門的に担うスタッフが集まっています。看護によるケアが看護師の基本的な職掌で、医療現場では他のスタッフとのコミュニケーションの橋渡し役としても活躍している場合が多いでしょう。このような職掌を考慮して、他のスタッフと連携を取るのがアセスメントによる問題解決をする上で重要なポイントです。自分ではわからないことがあったり、判断の根拠が不足していたりするときには医師などの他のスタッフに意見を求めましょう。自分だけで考えていても解決できない問題も、専門の違うスタッフと議論するだけですぐに解決できることもよくあります。

・患者と家族の満足を大切にする

看護師がアセスメントをするときには目的意識として患者や家族に焦点を当てるのが大切です。患者も家族も満足する医療を提供することが重要だと考えて、看護アセスメントをしましょう。情報を集めてどのように分析し、何を結論として導き出すかはある意味では自由です。ただ、アセスメントに基づいて立てた看護計画が患者や家族の満足につながらなかったら意味がありません。看護師は最も患者とも家族ともコミュニケーションを取りやすい立ち位置にいます。どのようになりたいのかをさりげなく聞いて、できるだけ満足度を上げられるようにアセスメントを進めましょう。

#問題解決ができなかったらアセスメントをやり直そう

看護アセスメントをして看護計画を立てて実行したとしても、問題解決ができなかったということもよくあります。あくまで限られた情報から看護師としてできることに取り組んだだけなので、必ず問題を解決できるとは限りません。ただ、アセスメントをやり直してみると問題解決ができる可能性があります。看護アセスメントはやり直す習慣を作るのがおすすめです。

・アセスメントスキルは経験で伸びる能力

看護アセスメントのスキルは何度も繰り返しおこなっていくことで自然に伸びていきます。必要な情報の見つけ方や考察の仕方などは経験に基づいて身に付けられるものです。問題解決ができなかったときに、何が不足していたのかを考えてみると視野が広がっていきます。例えば、検査値にこだわりすぎて患者の主訴をないがしろにしていた、自分の目で見た患者の様子を重視したために必要な検査を実施していない点に気付かなかったといったことがあるでしょう。他にもヒアリングすべき内容が足りなかったのが原因だったということもあります。何度も繰り返してアセスメントをするとスキルアップになるので、終わったことだと思わずに復習をしましょう。

・問題解決できたときにもアセスメントをやり直すのがおすすめ

問題解決ができた場合でも余力があればアセスメントをやり直してみましょう。もっと患者や家族が満足する道があったか、自分や他のスタッフが少ない負担でできる対応方法はあったかという視点で見返してみると、もっと良い方法を見出せることがあります。このような努力を積み重ねるのがアセスメントで問題解決をするスキルを身に着けるのに重要です。

まとめ

看護アセスメントは問題解決のアプローチだと考えて、問題が何かをきちんと捉えてから具体的な方法を導き出すという意識をして取り組みましょう。定義を見ると看護アセスメントは難しそうに見えますが、結局は患者と家族の満足を重視したケアをするための方法に過ぎません。他のスタッフとも連携してスムーズにアセスメントをおこなっていきましょう。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop