未経験から診療看護師になるには?必要な条件やスキルを紹介!

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#1990 2022/11/01UP
未経験から診療看護師になるには?必要な条件やスキルを紹介!
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未経験でも診療看護師を目指せるのかが気になっていませんか。看護の業界では診療看護師が大きな話題になり、活躍できる看護師になりたい人ほど興味を持っているでしょう。この記事では診療看護師になるには何が必要かを紹介します。

診療看護師になるには知識も経験も必要だとイメージできている人もいるでしょう。診療看護師は厚生労働省が定める38種類の特定行為を、相対的医行為としておこなうことが許されている看護師だからです。医師の指示に従って高度な医療行為をおこなえるのが特徴で、海外のナースプラクティショナーに近い性質があります。ナースプラクティショナーよりは権限範囲が狭いですが、診療看護師は医療現場で活躍できる魅力的な資格です。

#未経験から診療看護師になるには何が必要か

診療看護師になるには何が必要かを詳しく見ていきましょう。未経験と言うときには2つのパターンがあります。

・診療看護師の経験がないけれど看護師経験があり、診療看護師として働きたいとき
・看護師として実務経験がまったくないとき

それぞれに場合について診療看護師になるにはどんなことが必要なのかをわかりやすく解説します。

・看護師経験がある場合

看護師として働いてきた経験がある場合には5年以上の実務経験があれば診療看護師になるキャリアパスを進めます。5年の実務経験を積んだうえで、診療看護師養成校の大学院の診療看護師教育課程に入学しましょう。そして、2年間の大学院生活を経て所定の単位を取得して卒業します。その後、診療看護師認定試験を受けて合格したら国立病院機構によって診療看護師として認定を受けられます。
診療看護師の認定を受けたら、医師と連携して特定行為をおこなえる医療機関で働きましょう。必ずしも現職の現場で医師が診療看護師に任せようと考えているとは言えません。もし資格を取っても職能を生かせないなら他の職場で働くことも検討した方が良いでしょう。

・看護師経験がない場合

看護師経験がない人の場合には、まずは5年以上の実務経験を積む必要があります。それ以降の診療看護師の認定を受けるまでの道のりは経験がある人と同じです。5年間の実務を経て診療看護師になると、経験を積んできた分野で活躍したいと思うでしょう。特定行為には一時的ペースメーカーの操作や管理、胸腔や腹腔や創部ドレーンの抜去、インスリンの投与量の調整、脱水症状に対する輸液による補正などの多岐にわたる項目があります。どの特定行為を生かして働きたいかをよく考えて、5年間の研鑽を積みましょう。

#診療看護師に求められるスキルや能力

診療看護師には高度なスキルと類稀な能力が求められるのではないかと思っている人も多いでしょう。実際にはどのようなスキルや能力があれば診療看護師として活躍できるのでしょうか。

・特定行為を的確におこなうスキル

診療看護師には21種類に区分されている38個の特定行為を的確におこなうスキルが必要です。ナースプラクティショナーとは違って看護師が自分の判断で医療をおこなうことはできませんが、手順書による指示を受けただけで38個の医療行為を実施できます。手順書を理解して、必要なときに正しく実施できるスキルが不可欠です。診療看護師になると医師の具体的な指示に従っておこなう相対的医行為も増えることが多いので、看護師が担当できる医療行為は一通り身につけておく必要があります。

・包括的な視点での看護能力

診療看護師は包括的な視点を持つことが重要です。ベテランクラスの看護スキルがあると医師からの信頼も受けやすく、診療看護師としての力を発揮しやすくなります。医療と看護、さらには介護なども視野に入れて、どのような看護をすべきかを考える能力が求められます。特に看護師は患者のヒアリングや医療スタッフの協力にかかわる部分が大きいので、全体を俯瞰しながら仕事をするスタンスを持つのが重要なポイントです。

・医療視点でのアセスメントスキル

アセスメントスキルは診療看護師には欠かせません。診療看護師でなくても看護アセスメントが重要とよく言われるようになっていますが、診療看護師の場合には医療視点も取り入れたアセスメントができることが求められます。医師のアセスメントは看護の視点が抜け落ちていることがあり、看護師のアセスメントは医療の視点が欠けていることが多いのが実情です。両方を理解できる診療看護師だからこそ、広い視点からのアセスメントができることが重要になります。

・医療・看護のマネジメントスキル

診療看護師は広い意味でのマネジメントスキルが必要です。医療では医師からの指示を受けていたら、多数の患者の医療について判断を求められることもあります。医療と看護の両方の視点から、いつ何をすべきかを考えて行動に移さなければなりません。看護主任や副看護師長などになる場合も多く、他の看護師に看護業務の指示をしながら、自分は医療行為をすることになることもよくあります。自分だけでなく、他の看護師の業務も考慮してマネジメントするスキルが求められるのが診療看護師です。

#優秀な診療看護師になるには?

診療看護師になるからには優秀な看護師として活躍したいという気持ちを持っている人もいるでしょう。優秀な診療看護師になるにはどうしたら良いのでしょうか。診療看護師のキャリアについて長期的視野で確認しておきましょう。

・診療看護師を信頼する医師の下で働く

診療看護師として活躍できるかが優秀かどうかを判断する基準になります。診療看護師はまだ日本では新しい仕組みで、医師が必ずしも看護師に医療行為を任せようとしない場合もあります。診療看護師の資格を取ったら、積極的に指示を出してくれる医師の下で働くのが重要です。もし今の職場では医師から指示を受けられない様子なら、転職して職能を生かせるようにしましょう。そして、経験を積んでいくことで腕を磨くのが優秀な診療看護師になるためのポイントです。

・積極的に治療計画・医療計画の策定に参画する

診療看護師になったら医師とコミュニケーションを取って積極的に医療に参画していきましょう。診療看護師も治療計画や医療計画を策定できる立場です。治療方針は医師が最終的に決定しますが、クリニカルパスやリハビリプランなどは診療看護師が作成しても問題ありません。積極的にプラン作成に関与していき、看護の視点を医療に取り入れる現場を作り上げると診療看護師として活躍できます。

・医師と看護師の橋渡し役を買って出る

診療看護師は医療もわかる看護師としての立ち位置になります。医師と看護師の橋渡し役としてうってつけなので、積極的に買って出ましょう。日本ではもともと医師が医療のすべてをコントロールする状況がありました。医師と看護師の間にギャップがある現場も未だに少なくありません。診療看護師になると医師から見て信頼できるという印象があり、看護師としても医師から信頼を受けているという認識があります。診療看護師が医師の意見を看護師に伝え、看護師の気づきを医師に伝えるだけで医療の質が向上していきます。橋渡し役を買って出ると、医師からも看護師からも慕われるようになるでしょう。

・看護師の人材育成に力を注ぐ

看護師の人材育成をするのは診療看護師として優秀になるのに効果的な方法です。医療に関する知識もあり、専門スキルも持っているので、他の看護師の指導者として適任です。人に教えると学べることはたくさんあります。人によって気づくポイントが違うので、新しい視点を知ることができるのが教育を担うメリットです。診療看護師として成長を続けていくには人材育成に力を注ぐのがうってつけの方法です。

まとめ

診療看護師になるには何をしたら良いかが見えてきたでしょうか。未経験の人はまずは5年間の実務経験を積み、大学院で2年間の教育を受けましょう。その後は診療看護師に価値を見出してくれる医療機関を探して転職すれば診療看護師として活躍できます。診療看護師のキャリアパスは広いので、活躍できる看護師になるために認定取得を目指しましょう。

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