看護師にITスキルは必要?就職のスキル分析のときに考えるべきポイント

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#1977 2022/10/19UP
看護師にITスキルは必要?就職のスキル分析のときに考えるべきポイント
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看護師にはスキルアップが重要とよく言われています。就職のときには自分のスキルを分析するのが大切ですが、看護スキルだけでなくITスキルも考慮した方が良いと知っていますか。この記事では看護師に求められているスキルという切り口から就職のコツを紹介します。は結婚しても働きたい看護師のために重要な考え方のステップを紹介します。

看護師が就職して即戦力になるためには看護スキルが必要です。基本的な採血や点滴などの静脈注射のスキルだけでなく、専門的な技術や患者のケアのスキルも求められます。専門職として看護スキルが求められるのは当然でしょう。ただ、就職するときには他のスキルも求められることが多くなってきました。特に要求が大きくなってきているのがITスキルです。なぜITスキルが看護スキルと併せて必要になっているのでしょうか。

・ITが医療でも介護でも活用される時代になったから

看護師に看護スキルだけでなくITスキルも求められるようになったのは、ITが医療でも介護でも活発に使われるようになったからです。医療システムや介護システムを運用している現場が多くなり、看護師へのオーダーもシステム上でおこなわれることが多くなりました。スマホが貸与されて日常的に医師からの指示をスマホでチェックする必要がある現場も増えています。申し送りも手書きのノートを使用するのではなく、システムに入力するのが一般的です。高度なITスキルが求められるわけではないとはいえ、パソコンやスマホを自然に使えるスキルは必要不可欠になっています。

・IT導入が遅れている現場もある

看護師へのITスキルの要求度は現場によって大きな違いがあります。IT導入が遅れている現場もたくさんあるからです。電子カルテを導入して患者情報を一元管理している病院も増えていますが、コストも導入負担も大きいことから未導入のところもまだ多いのが実態です。介護施設でも請求業務のためにシステム化が必要になりましたが、業務の全プロセスがシステムによって管理できているわけではありません。
そのため、就職先によってはITスキルがほとんど要求されないこともあります。情報を電子データにする習慣は浸透してきているため、最低限の情報入力のスキルは必要な場合がほとんどです。しかし、システムを使いこなしたり、スマホで管理したりするスキルはなくても就職できる職場がまだあります。

・看護スキルがあってもITを使えないと採用されないこともある

病院やクリニックなどの現場では看護スキルが高い看護師を獲得しようと積極的な採用活動がおこなわれています。ベテランと言われるくらいに経験を積んでいる看護師は今まで培ってきた経験を書類に記入したり、面接で伝えたりすれば転職できる傾向がありました。ただ、今ではITスキルがないと、看護スキルが優れていても採用されない場合があります。病院やクリニックで運用しているシステムを自然に使いこなせる看護師でないと、いくら専門業務ができても情報の管理や共有でトラブルが起こり得るからです。特に最先端の医療を担っている大病院や大学病院ではITスキルの要求が高くなっています。

・看護師にとって最低限必要なITスキル

看護師にとってITスキルはあるに越したことはありません。ただ、転職するうえでは最低限必要なのがどのくらいのITスキルなのかを知りたいでしょう。
基本的には指導を受けなくても、データベースから必要な情報を取得したり、申し送りなどに必要な情報入力をおこなったりできる程度が最低ラインです。職場によってはスマホで通知を受けたり、スケジュール管理をしたりするくらいのスキルも求められます。医療と直結するわけではないので、日常的にパソコンやスマホを利用している人なら最低限のスキルは持っていることが多いでしょう。
ただ、スマホではなくガラケーを使っている、スマホしか使っていなくてパソコンの操作に慣れていないといった場合にはスキルアップをした方が良いでしょう。普段から使うだけでも十分に通用するスキルを身につけられます。

・将来性を高めるのに有用なITスキル

看護師は現状としては最低限のパソコンで情報入力をしたり、スマホで連絡や情報確認をしたりするくらいのITスキルがあれば大抵の職場では問題ありません。しかし、医療や福祉の業界では精力的にIT化が進められています。ITの発展は早いので、数年後にはITの活用範囲がさらに広がっている可能性が高いでしょう。将来性を高めるにはITスキルに自信を持つことが大切です。
スマート家電やスマートハウスのようにスマホで機器を操作できる時代になっています。医療や介護の現場でもスマホを端末として操作するのが一般的になる可能性があります。ユーザビリティを重視した設計が常識になってきたため、高度なスキルは看護師に求められることはないでしょう。しかし、スマホをスムーズに操作できるスキルは今後重要になる可能性があります。コミュニケーションツールとしての利用も進んでいるので、将来性を高めるITスキルとして念頭に置いておきましょう。

・スキル分析をして書類対策や面接対策をするときのコツ

スキル分析は看護師にとって書類対策にも面接対策にも欠かせません。どのようなスキルがあるかを看護の観点から分析してリストアップし、強みになるスキルを見つけてアピールするのが基本です。ただ、スキル分析をするときには看護スキルにばかり目が向いてしまい、現場で重要な周辺スキルを見落としてしまう場合があります。ITスキルはその典型例で、ITスキルが付加価値として認められて採用が決まることもあります。
医療や介護の現場では遅れていて、早く導入したいけれど導入をためらっているケースも珍しくありません。ITを新たに導入するときにはシステムを選定するだけでなく、現場の看護師や他の医療スタッフに使い方の教育をしなければならないからです。現場での運用が安定するまでには長い月日がかかることもあります。業務フローも変わるのでスタッフからの抵抗があることも稀ではありません。
このような現場で業務効率化をスムーズに進めるには、現場にITに強い人がいるのが大切です。「このシステムを使ったことがあって他の人に使い方も説明できる」というだけでもITの導入を検討している施設や、ITの運用で苦労している施設では大きな魅力があります。また、志望先の施設で使用しているシステムの使用経験があるならスキルとしてアピールできます。システムをすぐに使いこなして業務を進められるとわかるからです。
書類対策や面接対策ではITスキルをアピールポイントにするのが効果的な時代になっています。看護スキルがあるのが前提ですが、自分の付加価値としてITのスキルや経験も添えるようにしましょう。

・看護師にIT系の資格は必要か

看護師が就職や転職をするときにはIT系の資格があると有利なのかが気になり始めた人もいるでしょう。ITパスポートや基本情報技術者、MOSなどを取得しておくと有利になる可能性はゼロではありません。しかし、臨床現場で働く限りはそこまで高度なITスキルは要求されないので、あえて資格を取得する必要はないでしょう。医療でも介護でも状況は同じで、むしろ重視されているのはシステムの利用経験です。導入のタイミングで現場にいた経験がある看護師は、新しいシステムの導入を検討している施設から重宝されています。
ただ、看護師が企業に転職する場合にはIT系の資格が役に立つ場合があります。医療システムを開発しているIT企業のようにITの専門性が求められる企業への転職では有用なので検討してみてください。ITパスポートを持っている看護師は希少価値があるので、強みとして生かして転職できます。

まとめ

看護師が転職するときにITのスキルや経験を考慮するのが重要だとわかったでしょうか。ITが医療でも介護でも用いられるようになり、パソコンやスマホを使いこなすスキルの必要性が高まっています。医療システムの導入や運用が進んでいるため、ITスキルは看護師としての付加価値と捉えてアピールするようにしましょう。

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