看護師の就職の流れは大きく分けて6つのステップに分かれています。
当記事ではそんな看護師の就職の流れについて、事前準備から面接、内定後の動きや退職時にするべきことなど詳しく解説していますのでこれから考えている方はぜひ参考にして下さい。
転職の事前準備
看護師_転職_流れ_準備
転職をするうえで絶対に外せないのが、転職活動を始めるための準備です。
この準備をしておかないと、いきあたりばったりで求人探しをして失敗したり、転職の際に必要となる退職手続きがスムーズに進まなかったりします。
しっかり準備をすることは転職成功の鍵となるので、どういった準備をすればいいかご紹介していきます。
いつ転職をするか時期を決める
最初にやらなくてはいけないのが、いつ転職をするのかおおよその時期を決めることです。
まだ応募先も決めていないのに、転職時期を決めるなんて早いと思うかもしれませんが、転職活動は仕事の忙しさやシフトのスケジュールなどの影響を受けるため、いくら転職の段取りを決めていても、思い通りに進められないことの方が多いです。
だからこそ大事なのが、最初に転職の時期を決めてしまうことなのです。転職活動の期間が決まっていないと、いつまで経っても求人探しをしているだけなんてことになりかねません。
ゴールを決めておけば、やVVらなくてはいけないことのタイミングを逆算できるので、「いつ何をすればいいか」という就職活動のスケジュールが立てられます。
一般的に、看護師の転職活動は1ヵ月から2ヵ月と言われているので、転職時期を決めたら、この期間を目安に逆算して、スタート時期と入職までのスケジュールをはっきりさせましょう。
看護師就職や転職が有利な時期やタイミング!転職しない方がいい時期も解説
希望する条件を明確にする
転職成功のためには、どうして転職をしたいと思ったのかを自分自身で把握することが大切です。
転職の際の希望条件を思いつくままに羅列してしまう方もいますが、これでは転職した理由を解決できないことがあります。
たとえば、夜勤がつらくて転職をしたいと思ったのに、給与40万円以上という希望条件を設定した場合、その条件は満たされても夜勤手当を含む職場に転職してしまうかもしれません。
これでは転職しても、また不満が出て退職ということになってしまいます。転職では待遇も大事ですが、一番重要なのは現職場で不満や負担を感じていることを解消できる職場で働くことです。
そのためには、自分の現状を冷静に見極めて、何が問題なのか、どういった条件であれば楽しく気持ち良く働けるかを知ることが必要です。
転職したいと思った理由が分かれば、おのずと希望条件が明確になるので転職してから不満が溜まることもなくなるでしょう。
希望条件には優先順位をつけるのが重要
ただし、希望条件を100%満たしてくれる職場はそうそうありませんから、希望条件を明確にしたら、その中で絶対に譲れない条件を決めてください。
これなら我慢できる、この条件はそこまで重視していないなど、希望条件に優先順位をつけておけば、自分の理想に近い求人案件を見つけやすくなります。
求人の探し方を決める
希望条件を明確にして優先順位をつけたら、次は求人募集で条件に合う求人案件探しを始めましょう。
求人情報を探すにはいろいろな方法がありますが、それぞれに特徴があります。効率よく求人情報を集めるには、自分の状況に適した方法を見つけることがポイントです。
ハローワーク
国が雇用支援のために行っている職業紹介事業となるハローワークは、地域ごとに設置されているので、自分が働きたい地域の求人を見つけやすく、職員から転職に関するアドバイスももらえるのがメリットです。
ただし、転職サイトと比較すると求人数が少なく、職員もアドバイスはくれるとしても転職のプロではありません。求人の質も、度々問題になるようにブラックが多いです。
看護師ブラック求人の見分け方!求人票の見方
また、公共性を重視しているので、こちらの希望条件ではなく双方の希望をすり合わせて案件を紹介するため、希望にそぐわない案件を紹介されることもあります。
また、ハローワークを介して応募する際には、ハローワークに出向いて紹介状を書いてもらったり、応募先に確認を取ったりするなど手間もかかるので、働きながらの転職活動には向いていません。
求人サイト
看護師は需要が高いため、求人情報サイトで検索をすればたくさんの案件がヒットします。
特に求人情報サイトであれば希望条件を入力して検索できるので、効率よく案件を探すことができます。
その反面、求人情報サイトでは転職のサポートは行っていないので、求人案件探しも応募もすべて自分で行わなくてはいけません。
また、サイトによっては求人情報の数を多く見せるために、すでに終了している案件(空求人)が載っていることも多々あるので注意しましょう。
さらに無料で掲載できるせいでブラック求人もハローワークほどではありませんが、そのまま掲載されているケースが多いです。
現役看護師が教えるブラック病院の9つの見分け方と特徴!ブラックリストは存在する?
医療機関のホームページ
医療機関では、自社のホームページに採用情報を載せているところも少なくありませんので、自分が働きたいと思っている医療機関があれば、まずはホームページをチェックするのも効率の良い転職活動と言えるでしょう。
直接応募は、積極性を評価してもらいやすいですし、うまく交渉すれば希望条件に沿った内容で応募することも可能です。
ただすべてのやり取りを自分で行うため、複数の医療機関に応募すると面接日程の調整や内定後の辞退などが大変になります。
また、サポートが受けれない分、給与や休日の交渉もこちらでしなくてはいけないので、こういったことが苦手という方にはおすすめできません。
看護師が転職で直接応募するのはアリ?転職サイトで紹介された場合は?
おすすめ:看護師専用の転職情報サイト
転職情報サイトは、求人情報サイトと同様に豊富な求人案件が掲載されていることに加え、専任のカウンセラーやエージェントが履歴書作成や面接対策、面接日程の調整、給与交渉など転職サポートをしてくれます。
さらに一般の求人情報には掲載されない好条件の非公開求人もチェックできますし、希望をすれば条件交渉だけでなく休日や夜勤回数の交渉も行ってくれるので、効率よく転職活動を進めたい方は転職サイトを活用する方法が一番でしょう。
希望条件に合った求人案件を探す
求人情報集めの方法を決めたら、いよいよ求人案件探しの始まりです。
ここで重要となるのは、希望条件の優先順位に従って探すことです。
看護師の求人案件はとにかく数が多いので、条件を絞らないといたずらに時間を取られてしまいます。
理想の残業時間や夜勤の回数、仕事内容などを事前にしっかりと決定しておきましょう。
転職の書類を作成する
看護師_転職_流れ_書類作成_履歴書
希望の求人が見つかり、退職の手続きの段取りが組めたら転職活動の本番に入ります。
転職活動は採用を勝ち取るための重要なステップですから、抜かりないように進めましょう。
履歴書を作成する
応募したい求人を絞り込んだら、履歴書の作成に入りましょう。
履歴書の学歴欄や免許・資格の欄、職務経歴書の書き方に関しては、サンプルがあるので困ることはないでしょう。
複数の医療機関に応募するのであれば、これらの項目はすべて同じように書いて大丈夫ですから、何枚かまとめて書いておくのがおすすめです。
【実例つき】絶対受かる看護師の履歴書や送付状の書き方を徹底解説!
志望動機と自己PRを作成する
書類選考の合否に大きく関わってくるのが、志望動機と自己PRです。
志望動機は応募にあたっての意欲や熱意を伝えるものですし、自己PRは人物像や人柄など自分をアピールするものですから、例文の丸写しや、「理念に共感した」「協調性がある」など抽象的な内容を書いたりするのはNGです。
特に志望動機は応募先の特徴や情報をしっかり調べて、その中の何に共感したのか、どういったところに魅力を感じて応募したのかを書きましょう。
【例文あり】看護師の志望動機の書き方18選!理由や転職先、現状別に紹介!
自己PRは今までの経験によって培ったもの、これからどんな看護師を目指すのかなど、採用したときにどういった働きをしてくれるのか、採用担当者が具体的にイメージ出来る内容にしてください。
志望動機と自己PRで魅力を感じてもらえないと書類審査は通らないので、絶対に手抜きはNGです。
もしどうしても上手く書けない場合は、転職サイトのエージェントにアドバイスをもらいましょう。
求人に応募する
看護師_転職_流れ_書類作成_面接
自信が持てる履歴書の作成が終わったら、就職を希望する求人案件にすぐに応募しましょう。
このときに注意したいのが、必要な書類に不備がないようにすることです。資格不要の職業であれば応募のときに必要な書類は履歴書と職務経歴書というのが一般的ですが、看護師の場合は履歴書と職務経歴書に加え、看護師免許の原本もしくはコピーを同封する必要があります。
看護師免許には期限がありますから、もしいつの間にか切れていたり、転職活動をしている期間に切れる可能性がある場合は早めに更新をしておきましょう。
また、応募先によっては成績証明書や1年以内に受けた健康診断の結果などが求められることもあります。
いずれにしても、応募書類に不備があるとその時点で選考から落とされてしまうので、応募をする前に必ず必要な書類をチェックし、揃っているか確認をしてください。
応募後は面接対策をする
応募したら、ほっと一息つきたいところですが、もちろんこれで終わりではありません。次はいつでも面接が受けられるよう、対策を行っておきましょう。
面接では、「この人に働いてもらいたい」と思ってもらうことが大切なので、必要以上に自分を良く見せるのではなく、自然体でいることが重要です。
そのためには、緊張しないように受け答えの練習をして慣れておかなくてはいけません。質問を想定し、どのように答えるかをしっかりシミュレーションしておきましょう。
面接でよく聞かれる内容
面接で聞かれるのは主に志望動機や自己PR、今までの看護師経験で培ったもの、退職理由、病院の治療方針や理念についての意見などです。
履歴書に書いたから大丈夫だろう、経験したことなら答えられるだろうと思っていると、いざ面接のときにしどろもどろになってしまうかもしれません。
また、履歴書に書いたことと違うことを言ってしまう可能性もありますので、基本的な質問には必ず答えられるよう、また言葉に詰まったりしないよう何回も口に出して練習してください。
ちなみに就職サイトでは専任のエージェントが面接対策も行ってくれるので、自分だけの練習では自信がない方はエージェントと一緒に練習をすると良いでしょう。
まとめ
看護師の就職の流れを見ると、思っている以上にやらなくてはいけないことが多いです。
ただここで挙げたステップは好条件の転職にはどれも必要なことなので、成功させるためには必ず実践してください。
といっても、求人探しやスケジュール調整、面接対策などを一人で行うのは難しいのも事実です。もし実践できないようであれば、就職サイトのエージェントに頼りましょう。
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