現在、看護師になるには、4年制の大学を含めて様々な方法や仕方があります。
その中で、ここでは、働きながら目指す方法やり方について様々な情報を紹介していきますので是非参考にしてください。
働きながら看護師は目指せる!
結論から言うと、働きながらでも看護師を目指すことは可能です。
働きながらも正看護師になるには、准看護学校(2年)で資格を取得した後、看護の専門学校(3年)の定時制を経てから正看護師になる方法がベストです。
しかし、最終学歴が中学校までであれば3年間の実務経験が介護専門学校入学前に必要となります。
「働きながら」の職場としては、在学中は助手。そして、専門学校に在学中は准看護師として働くことが一般的となります。
正看護師になるための専門学校も昼・夜の定時制有り
次に、専門学校の定時制には、昼間の定時制と夜間の定時制があります。この2つはどちらも働きながら学ぶことが出来るのです。
昼間の定時制は、週に3日朝から夕方までや、週に5日間、午後から夕方まで学校となるのです。こちらも実習の期間は週に5日朝から夕方まで実習型です。
夜間の定時制では、授業の期間は夕方から夜にかけて授業となりますが、実習の期間は朝から夕方までが実習となりますので、それ以外の空いた時間に働くという事になります。
昼間の定時制……朝~夕方、週5日
夜間の定時制……夕方~夜、実習:朝~夕方
また資格取得後、実務の経験を通して、通信制課程2年の看護専門学校を通して就職する方法も働きながらなるルートとしておすすめ出来ます。
准看護師の学校は基本定時制だから通いやすい
准看護学校は、昼間の定時制学校がほとんどです。そのため、働きながら学ぶことができます。
昼間の定時制なので、週に3日間、朝から夕方くらいまで学校で空いた時間に働けます。
また、学校で週に5日間、午後から夕方までが学校で空いた日に働ける学校などがあります。
ただし、実習の期間は週に5日朝から夕方まで実習という形になるので、注意が必要です。
働きながら看護師を目指すには准看護師から正看護師へ
働きながら准看護師から正看護師になるのを目指す。
そのためには、現在の通信制の課程で学ぶため要件では、資格の取得後7年間の実務の経験が必要となります。
この実務の経験の要件が大幅に短縮されていき、5年間の実務の経験でなれる方針が2015年7月に厚生労働省より発表されたのです。
法律の改正のお陰で働きながらでも看護師になりやすくなる
皆さんはなぜ、実務経験が7年から5年に変わったのかわかりますか?
実は年々准介護士の年齢層が上がってきているのが理由ではないかと言われています。
准看護士の約7割は40歳以上で、残りの約3割が40歳以下という状況です。正看護師の場合、約5割の人数が30代以下なので准看護士と比べると順介護士の年齢が高いことがわかります。
正看護師よりも准看護士の年齢層が高いのは正看護師を目指す学生が増えたことからきています。
最近では中卒の人も少なくなってきており、高校卒業後も専門学校に通い、正看護師を目指す人口が増えてきました。
若い年齢層の人たちも正看護師だけでなく准看護士を目指してもらいたいところです。
改正によって変わったこと
改正が決定され、働きながら就職する方法としてよい選択肢になることが可能です。7年と5年では大きな違いです。そして、この改正については、入学生の生きてる環境や教育の内容の変更等の状況を踏まえていき、施行後の3年を目途に見直しが行われることとなっていきます。
やはり、7年の実務経験が5年に変わることは大きく、准看護士を目指す人は改正前に比べて増えました。
気合が必要なことなのでしっかりと計画をたてよう
社会人として働きながら、学業を同時に並行で続けることは、決して楽なことではありません。特に社会人としての経験が長く、勉強する環境からしばらく離れている方にとっては、勉強をゼロから始める気力が求められています。
働きながらまず勉強の計画を立てることです。4月から学校に通う場合、1日、1週間、1か月のスケジュールを組みます。
傾向を分析して国家試験に挑もう
具体的な学習プランを、教科別に立てていきます。教科別と言っても、学校以外の予習や復習は、全ての分野だけではなく、働きながら効率的な勉強をしていきます。というのも、国家の試験には出題の傾向があります。
傾向を分析した上で、現在の自分の学力から必要な学習の計画を考えてみましょう。時間は制限されているので、通勤の時間や休憩中などのスキマ時間も活用しながら、合格ライン以上の学力をつけていくことが効率的なのです。
准看護師から正看護師の違いとは
正看護師と准看護士の違いってわかりますか?
実際、正看護師と准看護師ってどう違うのかわからない人も多いでしょう。そこで最初に看護師と准看護師の違いがわからない人のために説明していきたいと思います。
正看護師と准看護士がわかりずらい理由
わかりづらい理由としては、正看護師がおこなう医療行為で、准看護士にできない医療行為はないため、区別がしづらいのではないでしょうか。
病院にかかる際に一般の人はあまり気にしないでしょうが、正看護師と准看護師では資格が違うのです。
正看護師と准看護士の資格の違い
正看護師と准看護士とでは正看護師の方が取得する資格が難しいです。
正看護師は厚生労働大臣が発行する国家試験での資格、准看護師は都道府県知事が発行する資格、どちらも取得してからは、更新の手続きなどはありません。
都道府県知事が発行するとなると、資格を取得した都道府県でしか働くことができないと思われがちですが、「本籍地の都道府県」を変えなければ他の県でも働くことができます。
本籍地の変更は各都道府県庁に問い合わせれば具体的に何をすればよいのか教えてくれます。
資格の違いだけでなく、通う学校から待遇まで全く違う
そして、資格が違うということは当然ながら資格取得のための学校もまた違っていきます。
そして資格の取得後はそれぞれの医療の機関で勤務しますが、業務内容、待遇の違いがあります。
正は医師の指導のもと、医療、看護行為を行い主体的な判断で患者を看護することが可能です。
准看護師の場合は主体的に医療行為はできない
准看護師は医師と正看護師の指導のもとで業務を行い、主体的な判断での看護は認められていません。このように規定されていますが実際の医療現場では、人手不足のため正看護師と准看護師は同じ業務に携わっている場合がほとんどだというのが現状なのです。
出世するには正看護師である必要あり
しかし、明確になっている事もあります。
場合によっては看護師長・副師長の下の役職である主任に、就職しているという事例もありますが、病院全体の責任者である看護部長や、各科の師長、副師長などの役職には正看護師でないといけません。
准看護士が働ける場所
正看護師と准看護士の働く場所はほぼ変わりません。しかし、働いている場所の割合で違いが出てきます。
准看護士
…病院=約40%
…クリニック・診療所=約30%
…介護施設=約22%
正看護師
…病院=約70%
…クリニック・診療所=約15%
…介護施設=約10%
上記をみると、正看護師の病院で働いている割合が圧倒的に多いのがわかります。
正看護師が病院で働いている割合が多い理由は、新卒の正看護師を中心に大学病院や総合病院を採用しているからです。
やはり、正看護師は准看護士と違い主体的に判断できるため、必要とされやすいみたいです。
クリニックや介護施設は区別なく採用しているので准看護士の人でも働きやすいと思います。
給料の違い
働くうえで給料はとても重要ですよね。
給与面でも勤務する医療の施設にもよりますが、基本給で差が生じていきます。
日本看護協会によると准看護士と正看護師の給料差は月収6~8万円なので、年収にすると72~96万円ほどの差が出てきます。
正看護師の方が目指すのは大変ですが、将来のことを考えると正看護師の方が断然いいですね。
高確率で准看護士から正看護師になれる方法
正看護師になるためには准看護師として3年以上働き、「看護学校養成所2年課程」で学び、看護国家資格に合格する必要があります。
この「看護学校養成所2年課程」に2年通うことで正看護師の免許を取得することが可能になります。
この養成所では「通信制」と「通学性」の2種類のコースを選ぶことができます。
そこで通信制と通学性それぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
通信制のメリット・デメリット
通信制のメリットは、なかなか時間を作ることができない方には空いた時間に自宅で授業を受講することができることです。国家試験の合格率は約8割ほどで学費は約110万円です。
通信制のデメリットは通学性のようにその場で質問ができないことです。
通信制も質問はできますが、回答までに時間がかかってしまい、その場で問題解決をすることができません。そのため、通学性よりも合格率が低くなってしまいます。
それでも合格率は高いのですが、さらに安心して試験を受けられるのは「通学制」です。
通学制のメリット・デメリット
通学性のメリットは、わからない問題があった場合その場で質問することができます。また、しっかりと勉強する時間が確保させているので、合格率も高くなります。
このことから国家試験の合格率が約9割近くまであるので、安心して正看護師を目指すことができます。
しかし、デメリットとして通信制よりも学費が高く、約190万円かかってしまいます。
また、休んでしまった場合、その授業を受けることができないという点があります。
そのため、よく考えて養育所の種類を選んでください。
まとめ
看護では皆が同じ目標に向かって学んでいきます。働きながら何事もチャレンジするには、エネルギーが必要なのですが、看護師になりたいという強い気持ちがあればきっと働きながらでも成し遂げられていきます。
人手が少ない分、転職や新卒採用はされやすいです。低く見られがちの給料も頑張り次第では他の業界よりも多い給料を貰うことができます。
ぜひ、諦めず信念を持ち頑張ってください。
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