40代看護師の転職は難しい?体験談からわかる転職事情と再就職のコツ、注意点を解説

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#1877 2022/07/13UP
40代看護師の転職は難しい?体験談からわかる転職事情と再就職のコツ、注意点を解説
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年収・待遇・50代以降のキャリアなどから転職を考えることが多いとされている40代看護師。
できることなら年収を保ちつつ、理想とする事業所へ転職したいと考えている看護師も多いでしょう。
そこで本記事では40代看護師が納得して転職できる方法や、よく挙がる悩みの解決法を合わせて解説していきます。利用者様にもご家族にも頼っていただくためのコツを具体的にお伝えします。

看護師以外の未経験職種への転職は難しい

ただ一方で40代看護師の場合、異業種への転職はやや難しいです。
看護師は人の命を扱う専門スキルを集中して磨くため、一般企業で利益を上げるためのスキルとはまた別の仕事に普段取り組んでいます。

求人票において年齢制限はできませんが、「省令3号のイ」によりキャリア形成のため「35歳以下」をボーダーラインとすることは可能です。
そのため多くの企業で未経験採用を35歳以下に絞っている背景があることから、40代看護師が未経験で異業界に転職することは難しいと言わざるを得ません。

【転職失敗談】40代看護師の悩みと対処法

40代看護師の転職が難しくない一方で、年収が下がってしまったなどの失敗談も挙がっています。

経験が浅く再就職が難しい体験談

ブランク期間によって年収が下がった体験談
未経験の診療科へ転職して失敗した体験談
転職先の看護師年齢が若すぎた失敗談
面接で経験を語りすぎて失敗した体験談
それぞれの体験と、未然に防ぐ対応策を解説していきます。

経験が浅く再就職が難しい体験談

まず初めに、経験が足りず転職が難しいケースが挙がっています。
元々訪問看護をしていましたが、病院在住で看護師をしたく転職を決意しました。ある程度スキルに自身はあったものの、病院看護の経験不足が原因でなかなか思うように転職先が決まらず、今でも転職先を探しています。

Kさん 42歳 福岡県 女性

転職活動を進めていましたが、年齢的に即戦力が求められる事業所ばかりでした。一時期看護師を離れていた期間があり、再度看護師を目指そうとしたものの、募集要項を満たすことができず応募先が見つかりませんでした。

Sさん 44歳 埼玉県 女性

看護師の勤務先は病院在住や訪問看護、介護施設など多岐にわたります。
事業所によってはその実績が活かしづらく、転職も簡単には進めらないこともあるでしょう。
また40代看護師となると基本的には即戦力として見られるため、ブランクによるスキルの低下もデメリットとなるようです。
経験が足りず転職が難しい場合、募集要項のハードルが低い事業所を狙うことをおすすめします。

ブランク期間によって年収が下がった体験談

次のケースとして、一度看護師を離れたことにより年収が下がってしまったケースです。
子育てのタイミングで看護師を辞めていましたが、一段落したので看護師に復帰しようと思いました。ただ看護師を離れていた期間が長いせいか、予想よりも50万円ほど低い年収が提示されました。

Kさん 千葉県 47歳 女性

5年ぶりに看護師に戻ろうと思いましたが、待遇が予想よりよくなかったです。ブランクがあるとはいえ、オファー年収が5年前の現役よりも低いことには驚きました。

Oさん 兵庫県 43歳 女性

40代看護師の場合最も割合が多い年代であり、各事業所では即戦力としてカウントされる傾向が強いです。

ブランクがありスキルが下がっていると、転職ができたとしても年収が下がるケースがあります。
30代後半とスキルが付いた頃にやめているのであれば、復帰後は一時的に年収が下がるでしょう。
年収を下げないためには管理職の募集を狙い、ブランクによるスキルの低下がないことを証明すると良いです。

未経験の診療科へ転職して失敗した体験談

小児科から産科といったように、別の診療科へ転職をして失敗したケースもあります。

元々整形外科で看護師をしていましたが、小さい子どもたちを助けたくて小児科への転職を決断しました。どうにか入社ができましたが、子供相手の場合一筋縄ではいかなく整形外科時代のスキルが活かしきれないことは否めません。

Oさん 千葉県 44歳 女性

転職をする際に診療科を変えましたが、少し裏目に出た感じがします。もともと看護師としての実績は積んでいたと思うのですが、業務内容が大きく異なりまた学び直すことが多いです。

Kさん 東京都 40歳 女性

十数年経験を積んだ看護師でも、診療科が変わることでギャップを感じる人も少なくありません。

看護師の場合60種類近くの診療科があるため、前職と関連性が低いところへ移るとなかなかスキルを活かせないケースがあるようです。
別の診療科に移りたい40代看護師は整形外科からリハビリテーション科、消化器科から循環器科といったように関連性のある診療科へ移ると良いでしょう。

転職先の看護師年齢が若すぎた失敗談

40代看護師はベテランとして見られるため、転職後の平均年齢も注意点です。
前職の待遇が悪く転職をし年収が上がったものの、職場の看護師が非常に若いです。業務上支障はそうありませんが、どうしても休憩や日常会話とかは話が噛み合いませんね。

Kさん 北海道 44歳 女性

管理職として別の病院に転職しましたが、職場の子たちが若すぎて上手くマネジメントができません。どこまで指導してよいのか、どこからが言い過ぎか、なかなか判断が難しいです。

Tさん 岡山県 47歳 女性

毎年5~6万人前後の新卒看護師が誕生していることから、看護業界には常に若い人材が入ってきます。
(参考:マイナビ看護師「第110回看護師国家試験の振り返り」より)
若い看護師を指導する場面は少なくないですが、事業所全体の平均年齢が若すぎて上手くいかないケースも多いです。
転職前に事業所の平均年齢を確認したり、先輩看護師に自分と同世代の人がいるか調べておくことで未然に防げます。

面接で経験を語りすぎて失敗した体験談

最後のケースは、面接で自分語りをしすぎて失敗したケースです。

自分自身全力で働いてきたのでスキルには自身がありました。ただそのアピールが面接で裏目に出たらしく、第一希望からは不採用の通知が来ました。

Hさん 東京都 40歳 男性

管理職を目指し転職をしていたため、今までの経験を面接でアピールしました。しかしいまいち相性が合わず内定獲得までは繋がりませんでした。

Kさん 大阪府 44歳 女性

40代の看護師は20代や30代と違い、管理職を目指す人も多いです。
ただその気持が先行しすぎてしまい、面接でのアピールが上手くいかないと転職は難しいでしょう。

病院に貢献できるポイントや欲しい人材とのマッチングなど、相手側の目線で自己アピールすることをおすすめします。
もしも一人で面接対策が難しいようであれば、転職サイトの模擬面接を利用するのも有効な手段です。

40代看護師の転職理由TOP3・目的に合わせた転職のコツ
40代看護師の転職理由
40代看護師の転職理由は、主に以下のような項目が多く上がっています。

1位:スキルアップのための転職
2位:ブランク明けの復職を検討
3位:ライフスタイルに合わせた職場に転職
それぞれの目的に合った転職方法を解説していくので、自身に当てはまるものを参考にしてください。

1位:スキルアップのための転職
まずはじめに看護師長になる人は平均的に15年以上の実務経験が求められることから、30代から40代にかけて管理職を目指して転職する人も多いです。

(参考:看護のお仕事「看護師長の役割とは?平均の年収や年齢もあわせて解説!」より)
ただ職場を変えたり現職が嫌だからといった理由ではなく、優れた実績と明確なキャリアビジョンも必要になってきます。

また看護師長の平均年収が約600万円近くになるため、子供の大学費用や将来の貯蓄を考える看護師も多くいるでしょう。
(参考:看護のお仕事「看護師長の役割とは?平均の年収や年齢もあわせて解説!」より)

コツ:管理職採用の求人を探す
最も重要なポイントが同じ様な待遇やポジションの求人には応募せず、看護師長などの管理職募集の求人に照準を合わせることです。
看護師長になるまで平均15年程度の実務経験が必要なことから、40代まで看護師を続けて入れば募集要項は満たせるでしょう。
また看護師の充足率も高くないため、スキルのある40代看護師であれば十分に管理職を狙うことは可能です。

コツ:資格取得をサポートしている職場を探す
次に自身のスキルアップのために、資格取得に前向きな事業所へ応募することが挙げられます。

特に看護師の場合夜勤や長時間残業などが多く、独力では時間が取りづらく試験対策も難しいでしょう。

事業所によっては看護師育成の一環として、勉強時間の確保や受講料の負担などサポートをしているケースもあります。
一人で時間が取れず対策ができない場合は、サポート体制の整っている事業所で資格を取得しスキルアップを狙うと良いでしょう。

2位:ブランク明けの復職を検討
次にライフステージの変化に伴い、もう一度看護師への復帰を考える人も多いです。

40代ともなれば子育ても落ち付いたり結婚生活も慣れたりと、人生の変化が様々あるでしょう。
子供が中学生・高校生と成長した事により、再び自分の時間が増えるケースもあります。
結果的に自分のスキルを活かせる看護師へ再び戻りたいと思う40代も少なくありません。

コツ:柔軟な対応ができる事業所を探す
ブランクによるスキルの変化を考慮し、柔軟な対応ができる事業所を探すことがコツです。
復帰後いきなりフルタイムや連続して夜勤に入ることはそう簡単ではなく、急に以前同様のワークスタイルに戻ることで負担に感じるケースも少なくありません。

そのため勤務形態や待遇に関して、ある程度考慮してくれる事業所を選ぶことを推奨します。

3位:ライフスタイルに合わせた職場に転職
最後のケースは、ライフスタイルの変化によって職場を変えるケースです。
20代・30代の頃は夜勤が辛くなくても、40代になると年齢的に体力も衰えてくるため夜勤のない事業所へ転職を考える人も少なくありません。

(参考:マイナビ看護師「40代看護師はいつ転職すべき?転職理由・転職活動をする上でのポイント」より)
また50代以降のキャリアと生活を考え、ワークライフバランスを考え始める時期ともいえるでしょう。
コツ:パートや派遣看護師としての働き方を検討
ワークライフバランスを考えるのであれば、正社員以外の選択肢も視野に入れましょう。

フルタイムで従事せずとも余裕がある、私生活の時間を増やしたいとなるとパートや派遣の方が良いケースもあります。
そのため転職の軸が年収UPや出世ではないのであれば、正社員以外で働くことも検討してみて下さい。

40代看護師が活躍できるおすすめの転職先TOP5

40代看護師におすすめの職場
40代看護師が転職後に能力を発揮できる職場は、主に以下の5つです。

総合病院
訪問看護
診療所・クリニック
療養型病院
介護施設
それぞれ詳しく理由を解説していくので、参考にして下さい。

1位:総合病院
まず1つ目は選択肢が豊富でスキルアップの場が多い総合病院です。
総合病院は人数が多いため、マネジメント能力のある40代看護師であれば転職後に活躍できます。

また診療科も多いことから、スキル次第では自分の希望する仕事に従事できるでしょう。

さらに規模が大きく様々な仕事を任されることもあり、スキルアップを目指している40代看護師にもおすすめです。

2位:訪問看護
次に40代看護師におすすめする訪問看護ですが、利用者の年齢が幅が広いため多くのスキルが求められます。

経験を積んでいる40代看護師は、転職後に大きな戦力となるでしょう。
また訪問看護は日勤がメインのため、体力的に夜勤が厳しくなってきたとしても対応可能です。

さらに訪問看護の場合土日休みが多いため、ライフスタイルを見直したい40代看護師にとってもおすすめの選択肢といえます。

3位:診療所・クリニック
クリニックはベッド数が19床以下と規模が小さく、看護師一人あたりの責任が大きいためスキルのある40代看護師におすすめです。

またクリニックは規模が小さいことから地域のかかりつけ病院的なポジションになるため、緊急搬送や大きな病気に携わるケースも多くありません。

そのためブランク明けに復帰を目指す40代看護師や、ワークライフバランスを重視したい人にもおすすめの転職先です。

4位:療養型病院
緊急の手術や残業が少ない療養型病院も40代看護師におすすめの転職先です。

まとめ

一般的に年齢が高くなると転職が難しいとされていますが、看護師の場合は40代でも転職成功の可能性は高いです。
市場で看護師が不足していることから、看護師としてのスキルに加えマネジメントスキルがあればより重宝されるでしょう。
ただ50代以降のキャリアも見据え、中長期的に見て続けられる事業所を探すことを推奨します。

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