患者さんが怒っているその原因をアセスメントしよう!

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#1840 2022/06/06UP
患者さんが怒っているその原因をアセスメントしよう!
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入院している患者さんの場合は、いろいろな気持ちを抱えて入院をしてくることになります。その時、看護師は入院後に怒っている患者さんに接することが多くありますね。ここでは、その怒りの原因についてアセスメントすることをお話します。

・入院時は不安を抱えている

入院してくる患者さんの場合は、必ずといっていいほど不安を抱えています。そのことからも、正常な感情ではないことになります。感情の起伏が激しくなり、辛くなったり悲しくなったりすることが多くなるのです。 そんな時、普段温厚な患者さんでも怒ることがあります。その時、看護師としてはびっくりすることでしょう。しかし不安を抱えている患者さんにとっては、当たり前のことなのです。 入院してくる患者さんとその家族は、いつも不安を抱えていて怒るスイッチが入ることがあると思っておきましょう。

・どんな温厚な患者さんでも怒ることがある

入院してくる患者さんの場合は、ほとんど怒ることはありません。多くの患者さんは、看護師や医師に対して協力的に接してくれます。そのことは、とてもありがたいことですね。 しかし全ての患者さんは、そうではないのです。一部の患者さんは、入院をして来た時点で怒りをいつ爆発させようかと思っている人もいます。病気になった不安とその不安をぶつけることができない辛さがあり、ぶつける相手として看護師を選ぶことがあります。 そして怒りをぶつけることについて、後から多くの患者さんは反省することになります。どうしてこんなになってしまったのだろうと、自分のことを責めることがあります。それは、こんな自分ではないととてもがっかりしてしまうのです。自分で自分をせめてしまうことがあります。怒りをぶつけてしまった患者さんは、その後にどうしようもない不安が襲ってくることも知っておきましょう。

・どうして怒るのかアセスメントする

患者さんが怒る場合は、その理由をアセスメントすることが重要です。人それぞれ、怒る基準が違うからです。怒る内容として、人それぞれ違うのでその部分を知り、アセスメントするようにします。 この患者さんは、食事のときに怒ることが多いということであれば、その時に特に注意をします。患者さんに合わせて、怒りのスイッチが入らないように看護師が気をつけてあげることも、ケアの一つとなります。そのことも不安を改善するひとつの改善策につながります。 怒りのスイッチがどうして入るのかアセスメントすることにより、ケアできるので患者さんも看護師も気持ちが楽になります。気持ちを楽にしてケアをすると、患者さんも安心するのでいい循環をうむことになりますね。

・誰に対して怒っているのか

患者さんが怒る時には、その対象となる事柄や対象者がいます。事柄に対して、怒ることもありますがそれも誰かが怒るきっかけを作ることがあります。 多くは、看護師の言葉により怒ることが多くなります。その言葉に傷ついてしまった時、そこで怒りを爆発させます。怒りというのは、我慢した結果爆発させることになるのです。 そのことから、少しの変化も見逃すことがないようにしたいですね。ちょっとおかしいと思う態度がある場合は、気をつけて対処するようにします。 ある患者さんは、いつもニコニコされていました。ところが、看護師がケアをしている時に突然泣き出してしまったのです。そして辛い気持ちをそこで爆発させていました。その時は、看護師に対して怒っていたのではなく、病気のことや入院生活でのストレスが一気に爆発してしまったことになります。 そのように、我慢していた気持ちを爆発させてしまうことも少なくありません。 看護師の態度が気にいらないと爆発することもあるし、その反対に優しくされた時に、泣きたい気持ちを爆発させることがあります。そのどちらも真剣に受け止めてあげるようにします。

・怒りの程度はどうなのか

患者さんが怒っているときには、怒りの程度についてアセスメントすることが大切です。普段怒らない患者さんの場合は、特に注意をすることが大切です。それは、なんといっても怒りの程度がマックスに達している可能性があるからです。 どの程度の怒り出会ったのか、看護師や医師とそのことについて共有したいですね。

・カンファレンスを持つ重要性

患者さんに何かあったときには、カンファレンスを開催することになります。それは、疾患のことによることが多いのです。しかし患者さんの気持ちの変化にも着目して、カンファレンスを行うことが大事です。 日々入院生活の中で、いろいろなことを思いながら過ごしています。その怒りという態度は、重要視する必要があります。もしかしたら、ストレスから自分を傷つけてしまうかもしれません。その気持ちの変化について、いち早く気づいてあげられるのはやっぱり看護師なのです。 看護師は、一番近くにいる存在です。看護師の気づきというのは、本当にすごいです。そしてその気づきについて、そこで一時的なものだろうとスルーしてしまうこともあります。しかしスルーできないと思ったときには、カンファレンスでその内容についてアセスメントをしましょう。

・精神的に不安定である患者さん

精神的に不安定である患者さんの場合は、怒りに達してしまうことが多くなります。その場合は、看護師もわかりやすいです。怒りの基準がわかりやすいからです。 しかし、周りの患者さんを不安にさせてしまうことがあります。周りの患者さんは、患者さん同士で気持ちを共有しています。その共有が前向きであるといいのですが、不安にさせるようなことになると、次々と不安になる患者さんが増えることになります。それを避けるためには一人の患者さんをまずは先に気持ちをリラックスさせてあげて対処することが大事です。

・性格的に怒りやすい患者さん

看護師がどんなにケアを考慮して行っていたとしても、怒ってしまう患者さんがいます。その時、看護師はどうしたらいいのだろうと思いますね。入院前に、家族からの情報で怒りやすい等がある場合は、少し気持ちを楽にして接することができます。 それは、その様に少しのことでも過敏に反応して怒りとして表現してしまう人もいるからです。そのような患者さんはそのような態度であると思えるので、あまり真剣に捉えることもなくケアをすることができます。 真剣に捉えてしまうと、こちらの精神も弱ってしまいます。自分のメンタルも維持することが大切なので、毅然とした態度で接することも必要です。

・疾患から来るもの

患者さんが怒りを伝えて来る中には、患者さんが患わっている疾患からくるものもあります。疾患の治療により、気持ちが不安定になり怒ってしまうのです。その場合も、とてもわかりやすいです。 怒りというよりは、泣いてしまったり自分の気持ちを我慢することができずに吐き出してしまうということになります。その場合は、しっかり受け止めて看護師同士で情報を共有して対応することになります。

・怒り不安の原因について

怒りや不安の原因については、その現場で起こったこと以外でもある場合があります。その時、看護師同士のアセスメントが大切となってきます。一人の看護師が思うことと、ほかの看護師が思うアセスメント内容が違うことがあります。そのような場合は、すり合わせをして原因を知るようにします。

・看護師の態度で怒る

患者さんが怒る原因として、看護師のちょっとした態度で起こしてしまうこともあります。自分ではそんなつもりではないと思っても、後から思うと反省することもあるので、気をつけて行動したいですね。

まとめ

いかがでしたか?患者さんは、いろいろな原因により入院中に怒りを表現しています。その時,一番身近にいる看護師が気づきやすいのでそのことをスルーしないで対応するようにしましょう。 一人よりも、多くの看護師のアセスメントをつなぎ合わせて対応することをオススメします。そのことは、とても大切なことと言えるでしょう。

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