看護学校では教えてくれない看護アセスメントの裏技

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#1804 2022/05/01UP
看護学校では教えてくれない看護アセスメントの裏技
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入院している患者さんを観察するときに、必要なものとして心電図モニターなどの医療機器があります。その医療機器を使うときに、安全な使い方ができているのかを知ることが大切です。ここでは、医療機器の安全な使い方をアセスメントする方法についてお話します。 なる方法を受験前の心得から認定審査までの心得までお伝えします。

・医療機器の置き場所を把握しておく

医療機器について、まず大切なこととしてその置き場所をしっかり把握しておくことです。病院よっては、その病院のME管理室などで総合的に管理を行っているところもありますが、殆どは病棟で管理をしているところが多いのです。
そこで、どんな医療機器がどこに管理されているのか知るようにします。多くの場合は、病棟にある倉庫で管理をされていることが多いです。そこにいれておくことにより、ここを探せば医療機器があると思うことができるからです。そのように、一つのところで管理をしているとわかりやすいですね。もしも緊急時に、必要となった時にはそこからさっと取り出して使うことができます。場所がわからないと、たちまち困ってしまうことになります。
どんな医療機器がどこにあるのか、しっかり知っておきましょう。

・どんな医療機器があるのか知る

病院では、たくさんの医療機器を使っています。まず多いのは、輸液ポンプではないでしょうか。輸液の管理をしやすくなるので、それを使っている病院は多いです。特に管理が必要となる抗がん剤の投与の際には、必ず使うことになります。
また医療機器として、よく使うのは吸入器です。喘息を起こしたりする患者さんには、よく使うことがありますね。喘息を起こす可能性のある患者さんは、たくさんいます。病棟に一つは欲しい医療機器です。
また心電図モニターや経皮的酸素分圧モニター等も、必ずあります。使い方まで知らないと思っても、病棟にある医療機器についてどんなものがあるのかはアセスメントして知っておきましょう。すると、動きやすくなります。

・どこに配置するのか

医療機器について、どこに配置をすればいいのかよく悩みますね。その時、とても重要なこととして安全に配置するということです。医療機器は、頑丈であるように見えても少しの刺激で壊れてしまうこともあります。そのことを思い、壊れないように配置することが重要なのです。
また患者さんの手の届くところに配置しない方がベストです。特に人工呼吸器などは手が届くところだと、患者さんが触ることにより設定が変わってしまうことになります。慣れている患者さんの場合は、輸液ポンプの量の設定を動かしてしまうこともゼロではありません。早く終了させたい時に、自分で操作をして変えてしまうこともあるのです。そのことを思い、手が届かないところに設置します。
また、患者さんのそばに設置をするのか、看護師が管理しやすいところに設置をするのかも違いがあります。心電図モニターは、看護師が管理しやすいようにアセスメントして患者さんの部屋ではなく、ナースステーションに配置することがあります。すると、異常時に直ぐに察知することができて便利です。
そして邪魔にならないところに配置することも重要です。医療機器が大きい場合は、とても重要なことですね。

・コードについて

医療機器の場合は、ほとんどそれにコードが付いています。コードなしの医療機器はないと思ってもいいくらいです。その時、コードの安全性について考えるようにします。
まずは、コードが壊れていないか確認します。コードが壊れていることにより、コンセントに差し込んでも作動しないことがあります。コードが断線している等のトラブルはよくあることです。断線していると、そこから発火して火事を起こしてしまう危険性もあるのでそのアセスメントはしっかり行うようにします。
またコードについては、危ないところに配置するとそこに足を引っ掛けてしまうことがあります。躓くところに配置しないように、工夫をして安全な取り組みを行います。
できればコード類を束ねて管理しやすいように配置することをおすすめします。わかりやすいように、タグをつけることもいいですね。間違って抜いたり、引っ張ることがないように工夫をしましょう。患者さんも躓くことがないように、安全に配置します。

・故障のサインについて

医療機器が正常に作動している場合は安心できますが、その時ばかりではありません。医療機器は、故障することもあるのでそのことについて知っておくことが大切です。
そしてその故障のサインについて知っておくようにします。まず命に関わる医療機器の故障として、人工呼吸器があります。人工呼吸器の場合は、故障した際に必ずアラームがなるようになっています。また輸液ポンプに関しても、アラームがなります。その音がなると、必ず確認することが大切です。アラームがONになっていること、OFFにしていることもあるので要注意です。
電子体温計の場合は、測定できない時にエラーの文字が表示されますね。そのように文字で表示されるもののあります。
故障した時に、どんなサインがあるのかを知っておくようにします。


・故障時の依頼方法

医療機器が故障した時に、できるだけ速やかに修理依頼をすることが大切です。修理依頼をすると、その代替え機として借りることができます。不足していると、たちまち困る事になるからです。代替え機を貸してくれるので、早めに依頼をしましょう。
そしてその依頼方法としては、専門の担当者に依頼することがあります。ME機器専門に修理を行っている担当者が病院にいる場合は、その人に連絡をします。
そしてそのような人がいない場合は、直接業者に連絡をすることもあります。
スタッフが故障に気づいた時には、リーダー看護師もしくは、看護師長に依頼をします。

・その周辺の環境整備

医療機器を扱っている場合は、その周辺の環境整備も重要です。いっぱいになっていると、医療事故を起こしやすくなります。きちんと整備されていると、その場所は安全で安心できる場所として思うことができます。
忙しくなると、環境整備ができないこともありますがそのような時でも医療機器に関しては、忙しくても点検をすることが大事です。もしものことがあると、使えずに患者さんの命に関わってしまうからです。使う頻度が少ないものに関しては、使わないからと思いがちですが、いつでも使えるように管理しておくと、安心することができます。

・清潔に保管する

医療機器に関しては、忙しい中でアセスメントをしたり管理をすることになるので、それを清潔に扱うことがむつかしくなります。汚れてしまうこともよくあることです。
特に、輸液ポンプの場合は、輸液がこぼれてしまったりして、かなり汚れている物を見ることもあります。そしてそれを、そのままにして次の患者さんに使用することもありますね。
しかしそれは、とても危険なことです。汚れていると、感染症のリスクが高くなってしまいます。そのことに留意して、使用後はきちんと清掃するようにしましょう。


・定期的にカンファレンスをする

患者さんのカンファレンスを行うことはよくあることですが、医療機器についてカンファレンスを行うことが少ないです。しかし故障しやすいことなどを考えると、安心安全に使えるようにカンファレンスを定期的にすることが望まれます。
 

まとめ

いかがでしたか?病院で使う医療機器はたくさんあります。しかも、その後に新しい医療機器もどんどん出てきます。今の段階で、安全に使えるように管理しておくと、新しいものが来た際に管理しやすくなります。
看護師として、医療機器を安全に扱えるように管理することは、とても重要な仕事であると思うようにしたいですね。

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