子どもの入園や入学をきっかけに就職を考える人もいるでしょう。その時に面接で聞かれるのかなと不安に思うことが、すぐに働くことが出来るかと子どもが病気になった時にどうするかという質問です。ここでは、その二つの質問にどう答えるべきかを紹介していきます。
子どもが幼稚園に入ったら、子どもが小学校に入ったら…というきっかけで看護師として就職・転職したい人もいるでしょう。
経済的なこと、時間的なことを考慮して、子どもが学校に行っている間は働きたいけれど、子育てと仕事を両立するのは初めてだから、いったいどんな風に自分で両立していけるか正直わからないという人も少なくありません。
そんな不安を抱える人に対する面接の対処方法を紹介していきます。
・面接でよく聞かれること①すぐに働くことが出来ますか?
子どもが幼稚園や学校に入ることを見越して就職・転職活動をしているとき、条件の良い求人があったら、すぐにでも応募したいと思うのは当然です。例えば自宅から勤務地までが近い、勤務時間が自分の生活スタイルとあっている、給料がよいといった職場はとても人気が高いです。すぐに定員がうまってしまう可能性もあるので、自分も早く応募したい、面接を受けたいと焦りますね。
もしも子どもの進学に際して具体的な予定がわかっていれば問題ありません。しかし問題となるのは、具体的な予定がわかっていないときなのです。つまり、入園や入学までに少し時間があるという場合です。
例えば、子どもが学校に入るけれど、始めは何時間学校に行って帰宅するのか、自分が学校に行かなくてはいけない日があるのかなどわからないことも多いものです。
また学校や地区によって異なりますが、小学校に入学してすぐには登校の際に親が徒歩で見守りをするというところもあります。また地域の危険個所で交通安全の旗振りなどをしなくてはいけないときもあるでしょう。これらのことは、実際に学校に入ってみないとわからないことです。
もしも良い求人を見つけて、入園や入学までに少し時間はあるけれど、応募・面接になったとしましょう。面接では「いつから働くことが出来ますか、すぐに働くことが出来ますか?」と聞かれるはずです。その場合、その問いに対して、即答することは難しいかもしれません。
自分の気持ちとしてはすぐに働きたいという気持ちがあっても、実際に子どもが幼稚園や学校に入ると想像もしなかった予定が入ることがあるかもしれないからです。
そんな時には、「すぐに働くことが出来ますか」という質問に対して、正直に答えましょう。大切なのは「働きたい意志、気持ちは強い」ということをまず伝えること。その上で、子どもの入園や入学に伴って私も働きたいと思っているけれど、どんな風に入学後の予定が進んでいくのか自分にも正直わからないということを伝えるといいでしょう。
面接官によっては、予定がはっきりわからなくては困るから詳細がわかってからもう一度面接を受けに来てといわれることもあります。
そのように答えられると、自分はもしかしてここには適さない人材だと思われたかな、不採用になるのかなと気になります。もしかするとやんわり断られたのかと思ってしまいますね。
しかし病院側としても、就職・転職情報を出しているということは、即戦力となる人材が欲しいということなのです。そのため、早く働いてくれる人を採用したいと思っていることもあるのです。また会社のためには、採用予定者の確実に働ける日を知った上で入ってきてほしいということもあるのですね。そのため、予定がわかってからもう一度面接を受けに来てくださいと言われても仕方がないことかもしれません。ただ、一旦は保留にされたとしても、スキルがある、人間的に魅力があるなど、面接官にしっかり自分をアピールすることが出来て、この会社に必要な人材だと思われたら、再度面接をした時に採用される確率は高くなります。
就職・転職をするときには、誰にでも不安はあります。特に子育て中の場合、予測不能なことも多いですし、仕事を両立していかなくてはいけないため、面接官の質問に対して、的確にこたえることが難しいこともあるのではないでしょうか。
重要なのは、働きたいという意志を伝えること、現段階でわかる働き方を伝えること、また自分のスキルや人間性をしっかりとアピールすることだといえます。
・面接でよく聞かれること②子どもが病気になった時どうしますか?
病院として一番困るのが、勤務なのに急に従業員に休まれることです。
いったん就職・転職をしたら、仕事をする責任があるので急に休むなどといった事態は避けたいと自分自身でも常に意識しているでしょう。そのため、子どもが病気にならないように常に注意する生活を送っているのではないでしょうか。例えば日ごろから生活リズムを整え体調を整える、風邪や胃腸炎を集団生活でもらわないように感染対策をしっかりするなどできることをしているはずです。
採用されたら一従業員。急に休むことなどは、みんなにも迷惑をかけることにもなるので避けたいことの一つですね。
しかし子どもの身体というのは親にとっても予測不能なことが多いです。事前にちょっと風邪っぽいなと症状があれば対処することが出来ますが、朝までは元気だったのに、急に学校で熱を出すということもあります。またご飯をしっかり食べて学校に行ったのに、学校から吐いたと連絡が来ることもあるのです。また突発的にけがをする可能性も十分に考えられます。そのような時には、必ず親の元に連絡が決ます。そしてお迎えに来てほしいという学校の要望に対処しなくてはいけません。
病院も子育て中には学校からの急な呼び出しがあることについては理解をしています。そのため、面接の時に聞くのです。確認のために。
「急に子どもが病気になった時、どうしますか?」この質問が実は一番悩ましいのです。自分だって、急な呼び出しの時にはどうしたらいいのだろう、会社を急に早退させてもらえるのかな?と不安に思っています。これは自分だけの問題ではなく、会社の理解も必要だからです。
ただ正直、子どもがいつ病気になるなんて誰にも分らないですし、そればかりを気にしていたら、いつまでたっても働くことはできませんね。
もちろん働き始める時には、夫の協力を得られるように話し合いをする、活用することが出来るサポートを調べてファミリーサポートなど登録しておくなどの対処は多くの人は取っていると思います。
しかし、本当に周りにサポートがないということもあるのです。
どうにもならないときに「病気になった時どうしますか?」という質問に対しては、失礼ではあるかもしれませんが、逆質問で返してみましょう。
ただすぐ逆質問で返すのではありません。面接官に質問をされたら、まず自分の考えを伝えること。病気にならないように生活リズムを整えるように注意していること、子どもの体調の変化に注意していることなど。また夫の協力を得られるように話し合いをしていることなど。
また社会資源を活用しようと考えている時には、それを伝えるといいでしょう。
自分の考えていることを伝えた後で、面接官に聞いてみるのです。「正直子どもがいつ病気になるかわかりません。なるべく勤務に支障が出ないように努力するつもりです」と。「その上で急に病気になってしまい、自分しか対処できない時には早退や休暇を取ることが出来るでしょうか」と。
会社としては、女性も不安なく働くことが出来る職場で子育て支援に重点を置いていると掲げている所も多いです。その場合は、万が一の時には早退なども可能だと返事をもらうことが出来るのではないでしょうか。
面接というのは、お互いに置かれている状況を知るという大きな意味があります。採用されたいからといって、表面だけつくろっても意味はありません。面接は直接質問をすることが出来るチャンスでもあるのです。そのため、自分の働きたい意志をしっかり伝えること、その上で現在不安に思っていることや仕事をする上で問題となりそうなことを正直に相手に伝えることも大切です。
もしかすると正直に伝えることで、解決策が見えてくることもあるので十分な検討が必要でしょう。参考になれば幸いです。
まとめ
面接で必ず聞かれそうな質問、聞かれたらいやだなと思う質問の二つを紹介しました。子育てと仕事の両立は簡単ではありませんが、働く意志と周りの協力が得られれば両立させることは可能です。そのために、不安なことは失礼ながら逆質問で聞いてみるということも重要でしょう。
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