入院患者さんの処置として、注射が多くあります。その注射を実施する時に、間違いがあってはいけないのでダブルチェックを行います。しかしそのチェックで本当にいいのでしょうか。ここでは、注射におけるダブルチェックの方法についてアセスメントします。
・注射の間違いは命に関わる
病院での処置として、注射を行うことが多いですね。その時、自分ひとりで行うことで、不安と思うこともあるでしょう。実際に、注射においての間違いというのは、少なくありません。そのことを思うと、慎重に行いたいですね。
患者さんに対して行うこととして、ケアもありますがその中でも一番重要視することが大切なのは、なんといっても注射です。注射の場合は、実際に患者さんの体内に入ってしまうのでその後にやり直しがきかないということがあります。注射と内服は、実際に患者さんの体内に入ってしまうのです。そしてそれは、命に関わることもあると理解しておきます。
・看護師の体調について
看護師は処置を行う時に、いつもと同じようにとても体調がいいということばかりではありません。体調がすぐれないこともあります。発熱をした等の時には、休むこともありますがそう簡単に休むこともできないので、疲れている時などは、その疲れを感じながら働くことになります。
それは看護師に限らず、仕事ではほとんどの人が感じながら無理をして働くことになります。しかし看護師の場合は、無理をした結果それが重大なことに繋がることもあります。そのことを思うと、体調が悪い時にはお互いに助け合うことが必要です。
その助け合いの一つとして、ダブルチェックがあります。ダブルチェックをすることにより、二人の看護師で助け合いながら確認を行うことができるのでとても安心です。それはとても大切なことですね。
自分の体調が今ひとつと思う場合は、他の人に助けを求めることもとても大切な仕事です。
・ダブルチェックの必要性
ダブルチェックというのは、医療の現場だけではなくいろいろな仕事で行われています。そしてそれは、必要性があるから実施しているのです。
しかしその方法としては、色々と違っています。一人でダブルチェックを行う方法もあります。時間差をもち一人で確認を行うのです。そのような一人で行うこともありますが、注射に関しては重要性をアセスメントするとやはり二人の看護師で行うことが多いです。どうしても忙しく看護師二人で行えないと思う時には、医師と行うこともあります。そのように医療現場では、注射に関しては二人で実施したいと思っている看護師が多いのです。
ダブルチェックをすることにより、そこで間違いに気づくことも有ります。その間違いに気づいた時には、アセスメントが活かされたダブルチェックで本当に良かったと思うのです。
・ダブルチェックの場所
ダブルチェックを行う時には、できれば注射の確認と準備を行なう場所として広いところがいいですね。細々と乱雑になっているところで行うと、そこでまたミスをしてしまうことがあります。
それはなんといっても、その後に注射をミキシングする段階でミスをしてしまうことがあります。ミキシングをする時に多くの患者さんの分を行うことがあり、そこでミスをすることがあります。せっかくダブルチェックを行っても、ミスをしてしまうことを思うと綺麗に整理整頓された台の上で行うことがベストです。
作業をする場所として、ダブルチェックを行う場所としてアセスメントを行い見やすい作業しやすい場所を確保して行います。すると間違いが少なくなります。
・注射の認識について
注射のダブルチェックを行う際に、できればその注射について認識を持っておくととてもよいチェックになります。看護師が不安に感じるのは、なんといっても自分が知らない注射について確認することなのです。知らないので、その注射がなぜその患者さんに投与されるのか知らないままチェックを行うことになります。それはできるだけ避けたいですね。
そこで、自分が知らない注射薬の場合はリーダー看護師にその投与の理由について確認するといいでしょう。その確認行為が、生きたダブルチェックにつながります。初めての薬剤を投与する場合は、そのことに気をつけたいですね。
・注射における効果的なダブルチェック
注射における効果的なダブルチェックの方法として、慎重に行うことが挙げられます。医療の現場というのは、いつも忙しくバタバタしています。忙しいなかで、気持ちを落ち着けて行う必要があるのはダブルチェックです。
一人の看護師がチェックする内容を読み上げて、もうひとりの看護師がチェックを行うことがあります。すると、二人の看護師でダブルチェックを行うことになるのです。
また別の方法として、二人の看護師で同時に同じ箇所を見て読み上げる方法もあります。その方法は二人の看護師の息が合っていることが大切です。二人の看護師のタイミングを合わせるためには、声に出して指差し確認を行うと行い易くなります。一人の看護師がどんどん読み上げてしまっては、ダブルチェックになりません。二人でしっかり納得できるチェック方法にします。
・どこを確認する?
確認する箇所については、大体決まっています。日付、投与する時刻、注射の薬品名、患者氏名、投与量などです。それらをもうひとりの看護師と、タイミングを合わせながら読み上げていきます。確認をする場所については、上から読みやすい順番で行うことをおすすめします。
病院により、その確認するところを決めています。そのマニュアル通り行うことが大切です。
・医師のミスはない?
注射に関するチェックを行う際には、看護師が医師の間違いに気づくことがあります。まず気づくのは、日付間違いです。日付が間違っている場合は、受け取りをした際にすぐに修正をしてもらいましょう。
またできる範囲で、指示を受け取ったときに間違いがないのか看護師の目線で確認をします。医師はそのまま指示書を渡すこともあるし、患者さんの氏名だけ告げて渡すこともあります。その時、しっかり確認をすることができるといいのですが、できないことが多いです。
後から見て、おかしいと思うことがある場合は医師に再度確認をします。医師もミスをすることがあるので、そのミスを看護師が見つけることが多いです。
・薬剤部のミスはない?
薬剤を準備したり、ミキシングを行ったりするところとして薬剤部があります。薬剤部では、医師の投与量などをチェックするようになっていてそこでもチェックが行われます。
そして安全と思われたものだけが、病棟で準備をされることになります。しかしそこでも、間違いがゼロではありません。薬品が違っていたり、準備されている量が違うこともあります。
・看護師が最終ストッパーである
看護師がダブルチェックをする必要性を重視するのは、なんと言っても最終チェックになるからです。医師が準備した指示を薬剤部で準備して病棟で看護師が確認をします。
その段階で患者さんに投与する前の、最終確認となります。そこで、最終確認として看護師二人でしっかりダブルチェックをすることが必要なのです。そのことは、とても重要なことと言えます。
まとめ
いかがでしたか?看護師のダブルチェックは、必ず必要です。緊急性を要する場合以外は、必ず行うことになります。一人で全て抱え込むこともないので、看護師自身を守る意味でも真剣に取り組みましょう。
納得できない場合は、納得できるまで行うようにしたいです。後から嫌な思いをすることがないように、看護師のダブルチェックをする必要性を一番重視できるといいですね。
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