現代の日本では共働き夫婦がほとんどであり、特に看護師の共働き夫婦は非常に多いです。子育てをしながらフルタイムで働く私自身の事例を通して子育てをしながらフルタイムで働くコツについて紹介していきたいと思います。子育てしながら看護師を続けることができるようになるにはどうすればいいのか参考にしてください。
私は現在、10年目の看護師で3歳の女の子を育てながら総合病院の外科病棟でフルタイムで看護師として働いています。子育てをしながら看護師を続けれるようになるにはコツや工夫が必要になります。そのため、私の実際の事例を通して両立の方法を紹介していきたいと思います。子育てをしながら看護師を続けるにはどうすればいいのか考えるきっかけになればと思います。
私の働く病院は託児所が病院の敷地内に併設されており、夜勤中や休日も関係なく子どもを預けることが可能です。子育て世代は大抵託児所に子どもを預けて働いています。何かあった際には託児所から電話が来るので安心できます。例えば、子どもが熱を出したりしたときには、病棟に連絡が入るため、どうしても早退できないほどの勤務多忙なときなどは、託児所にいって座薬をさして職場に戻ったりできます。
また妊娠・出産時には産休や育休を取得することが可能です。妊娠中は安定期が来るまではつわりなどで体調不良があり、夜勤の回数を調整したり、周りのスタッフの協力を得ながら働いていました。私の病院では20~30代の看護師が多く、子育て世代や妊娠中の看護師も多かったため、周りからの協力も得られやすかったです。そのため、同世代で同じように子育てをしたりしているスタッフが多いと子育てもしやすいのではないかと思いました。患者さんの移送や移動の介助のときにも後輩看護師が率先して手伝ってくれたり、無理しないように配慮してくれました。看護師の仕事はどうしても無理しがちであるため、忙しい中でもできないことは協力してもらったり、依頼できる環境であることが大切だと思いました。
産休明けは自分のもともと働いていた病棟に戻れればいいのですが、私の病院では産休明けは、その時点での院内の状況次第でスタッフが足りない病棟に配属される仕組みになっています。そのため、自分がもともと働いていた部署に戻れるとも限らず、1年ちょっとのブランクがある上に新しい病棟での環境となると、かなりストレスがかかり大変そうなスタッフも多くいます。そのため、病院選びをするときには産休明けの配属のこともあらかじめ確認しておくといいと思います。産休明けで子どももまだ小さいため、体調を崩しやすかったりするため、休まざるを得ないことも多くあります。そのようなときに元々いた信頼関係が築けているスタッフのいる病棟であれば協力は得られますが、新しい部署となると、こちらも気を使いますし、お互いに気まずいものがあります。これらのことから産休明けに配属部署がどこになるのかわからない点は私の病院のデメリットと言えます。産休明けも慣れた環境で働けるようになるには、病院の協力や理解も必要になるかと思います。
フルタイムで働くとなると、残業もあり時間に余裕がないことが多いです。そのため、両親や旦那さんの協力がないと厳しいと思います。私の場合には残業で帰りが遅くなりそうなときには旦那さんに託児所のお迎えを依頼したり、旦那さんも仕事で遅くなりそうなときには両親に依頼して仕事が終わるまでの間、預かってもらったりしていました。働きながら看護師を続けれるようになるには、旦那さんや両親の協力は必要不可欠です。
また、夜勤ともなるとさらに大変です。夜勤明けは子どもはお母さんに会えた嬉しさからテンションが高く、遊びたい気持ちでいっぱいになっています。しかし私の方は夜勤の疲れでヘトヘトな状態で眠気も強く、とてもじゃないけど相手をすることはできません。そのような時には実家に子どもを日中預けて自分は休息します。夕方に迎えに行くといった生活になります。最初はかわいそうかな、とも思っていましたが、子どもにとっては祖父母に会えたり、遊んでもらえるので楽しいようです。これは子どもの性格にもよるので何とも言えませんが、人見知りしない子であれば問題ないかと思います。周りのスタッフの中には、母親じゃないと泣いてしまって預けれないといったケースもあるようなので何とも言えませんが、周りの協力を得ることは必須だと感じています。
共働き夫婦では、お互いに協力しないと家庭が回らないため、夫が家事や育児の得意な人であれば助かると思います。逆に協力を得られない旦那さんであると正直共働きでフルタイムで看護師の仕事を続けることは厳しいと思います。私の家の場合は、家事や育児はそれぞれの得意なことを分担して行っています。例えば、料理は私で後片付けやお風呂掃除、ごみ投げは旦那さんがしています。子どもと遊ぶときにもあやすのが得意な旦那さんが子どもと遊んでくれたりします。その間にできる家事を私が終わらせていきます。絶対におすすめなのが、調理家電や家事のお助け家電を使用する方法です。食洗器や自動調理器などをフル活用しており、その間に他の家事を済ませることが多いです。小さいうちは離乳食などもつくらなければいけませんが、大人分と子ども分を毎回作るとなると大変になりますので、調理家電を活用しています。また、休日などには離乳食やおかずなどを作り置きしたり、野菜やベーコンなども切ってタッパーに入れて保存しておくことで、自宅に帰ってから作る際にも時短になるので、おすすめです。休みの日には1週間分の大体の献立を立てておくと、仕事が忙しい中でも帰宅してからスムーズに動けると思います。
子どもの寝かしつけについても日によってなかなか寝てくれなかったりもするので、かなり時間がとられてしまうこともあります。自分もやることが多いとストレスがたまってしまうため、そんな時には旦那さんに手伝ってもらったり、交代してもらって分担します。また、完璧に家事をしようとするとかなりきびしいものになるので、手を抜けるところは手を抜いて生活することが、子育てをしながら共働きで働くコツだと思います。
周りの先輩ママの中には、実家が遠くてあまり協力を得られないといった人もいます。そのような人は、専門のシッターさんや家事代行サービスを利用しているそうです。お金はかかりますが、フルタイムで働くとなると、こういったサービスを利用しないと難しいと思います。1番いいのは、職場と自宅が近く、さらに実家も近ければ、ベストになります。私も最初は通勤時間が車で30分ほどのところに住んでいましたが、子どもが生まれてからは、徒歩10分圏内のところに引っ越しました。子育てや家事、仕事をするとなると時間がかなり必要になるため、いかに時短できるかを考えた結果、引っ越すことに決めました。
このように時間を有効活用しながら生活していくことが大切だと思います。仕事の仕方も子ども優先になるため、できる限り早めに終わらせたいと思うようになりました。私の周りでは子育てしながら働いているスタッフも多いため、困ったときには周りの人がどのようにしているのか聞きながら相談にのってもらっています。そのため、病院を選ぶときには同じような世代の人が多いところに就職するといいと思います。先輩ママからは、服や数回しか使わないものなどのお下がりをもらうこともできますので、ありがたいです。看護師の仕事は常に多忙な上に、人の命をあずかる責任のある仕事であるため、ただでさえ身体的にも精神的にも疲労がたまりやすいです。そのような中でさらに家事や子育てをしなければいけないとなると、負担がかなり重くなります。子育てに教科書はなく、人それぞれ状況も異なるため、最終的に大切なものは相談することができる環境や周りのスタッフの理解だと思います。それ以外にも旦那さんの協力や両親からの協力が得られたり、託児所がある職場環境も大切だと思います。1人で何でもしようとしないで、協力を得られるように自分から発信していく努力も必要であると感じています。完璧な母親や看護師になるには、相当な努力が必要だと思いますが、適度に手を抜いて頑張ることが1番大切だと思います。
まとめ
看護師として共働きで働き、子育てと両立する方法を紹介しましたが、いかがでしたか。
看護師の仕事は常に多忙な上に、人の命をあずかる責任のある仕事であるため、ただでさえ身体的にも精神的にも疲労がたまりやすいです。そのような中でさらに家事や子育てをしなければいけないとなると負担が重くなります。子育てに教科書はなく、人それぞれ状況も異なるため、最終的に大切なものは相談することができる環境や周りのスタッフの理解だと思います。大変だとは思いますが、同じように子育てしているスタッフもたくさんいますので、困った時には相談しながら頑張っていけばいいと思います。子育てをしながら看護師を続けることができるようになるには、周りの協力が必要不可欠であると思います。
努力して手に入れた看護師という職業を手放さずに家事と育児と仕事を両立して頑張れる環境が整えばいいと思います。
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