働きながら看護師派?それとも離職して看護師になる派?

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#1771 2022/03/29UP
働きながら看護師派?それとも離職して看護師になる派?
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これから看護師を目指されている方は、仕事をやめて看護師を目指すか、仕事を続けたまま看護師を目指すか迷われるところだと思います。そこで今回は、両者のメリットやデメリットを比較しながら、どちらがあなたに向いているか検証していきましょう。

テーマ:働きながら看護師になるには、なる方法

これから看護師を目指される方は、これまで続けてきた仕事を辞めて学校に通うか、仕事を続けたまま看護師を目指すか迷うところです。両者とも一長一短。それぞれにメリットとデメリットがあります。また状況に応じて適した方が変わってくるので、まずは両者を比較して、どちらかが自分に適しているかじっくり検証していきましょう。

社会人の方が看護師になるためのルート

実際に、もし仕事をやめずにそのまま継続して学校に通う場合と全日制の専門学校や大学、短大などに通う場合はかなり費用が違ってきます。
看護師になるルートとしては、次のような選択肢があります。
①高校卒業後、4年制の大学に通う
②高校卒業後、3年制の短期大学に通う
③高校卒業後、3年制の看護師養成所に通う
④中学卒業後、5年一貫看護師養成課程校に通う
高校卒業後に最短で看護師を目指せるのは、①の3年制の短期大学か、③の看護師養成所に通うのが一般的です。3年制の看護師養成所は4年制大学よりも実技や実習が多い傾向にあるので、少しでも早く看護師になって働きたいという方に向いています。
①の4年制の大学では、看護に関する内容だけでなく一般教養科目も学べます。また、助産師や保健師のカリキュラムを修了することで、看護師国家試験と助産師国家試験、または看護師国家試験と保健師国家試験のダブル受験が可能です。
なお、②の3年制の短期大学は3年間で一般教養科目も学べますが、学校数は減少傾向にあります。
そして、働きながら学校にかよう場合、①4年制の大学・②3年制の短期大学・③3年制の看護師養成所のいずれかに通う必要がありますが、できるだけ費用を抑えたいなら③3年制の看護師養成所がおすすめです。
大学を卒業している方は編入学制度を利用するのもひとつの手です。編入学制度には2つあり、1つは看護系の短期大学か看護師養成所を卒業した人を対象とする編入学で、看護系大学の2年次または3年次に編入します。
もう1つは看護学以外の専攻で大学を卒業した人を対象とする学士編入学です。看護系大学によって編入学制度の有無は異なるため、各大学のホームページ等で確認すると良いでしょう。

費用面の比較

そしてこの養成所が一番経済的負担が少ないので、社会人の方にはおすすめです。しかも働きながらであれば、収入も安定しているので、費用面の負担もちいさくなります。一方で、仕事を辞めて学校に通う場合は、少なくとも入学前に1年分の学費や生活費の準備がある程度必要になってきます。アルバイトをしながらというのも不可能ではありませんが、通学中はかなりハードになるので、通学中の収入はそれほど見込まない方が無難です。つまりある程度の資金の準備がある人なら、離職してというのがおすすめですが、ほとんど準備がないという場合は、仕事をやめずにという選択肢を選ばざるをえないかもしれません。

時間的に勤務継続が可能か

そしてもう一つは、今の仕事の勤務体系が、学校のオフとうまく合致していて、この両立が可能かどうかがポイントとなります。准看護師以外の方が正看護師を目指す場合、授業が午後のみ(13時半~17時ごろ)や、登校日が週3~4日(9時?15時半ごろ)の昼間定時制専門学校はありますが、夜間定時制の学校はありません。フルタイムで働く人が看護学校に通うのは難しくなります。もし、フルタイムで働くなら、かなりのフレキシブルな勤務体系が許されている会社のみとなります。あるいはフリーランスなど、時間的に融通がきく仕事なども可能です。このようにメリットはありますが、時間的にはデメリットも大きいです。実際的にこのスタイルで仕事&通学が可能だったとしてても、かなりの負荷がかかることとなります。昼夜問わず仕事をして、それ以外の時間で勉強や実習をこなす。こういったハードな日々となりますのは、デメリットとなりますし、もしかすると仕事や学校が差し障ることもあるでしょう。例えば、仕事に十分な時間がかけられないでうまくいかない、職場の仲間と軋轢ができるなど。そして学校のほうで十分な勉強時間が確保できず、学科中のテストで合格点がとれないとか、実習などで集中力がなくなるなど。両者が両立できない可能性は高く、こうした生活はデメリット要素の一番です。

健康面への影響

そして最もデメリットとしてあげられるのは、健康面への影響です。先ほどご説明しましたようにかなりのハードな毎日が待っていますので、健康面が心配です。健康を崩してしまったり、精神的に滅入ってしまうことも少なくありません。途中離脱してしまう人の理由としては、両立できずに諦めてしまうという方が多いです。看護師にとっては体力や健康はとても重要な要素なので、働きながらというのはかなりデメリットがあると考えられます。一方で、通学オンリーの方は、健康管理や自由時間のストレス解消なども働きながらの人に比べるとよっぽどできるのでこの辺りはかなりメリットとなります。

時間的に猶予がある方は仕事をしながらも可能

それではどのような方が働きながら看護師になるのが向いているか考えてみましょう。一つは、時間的に猶予があるということです。もちろんできるだけ早く看護師になりたいという思いは同じなのですが、すぐにというほど急いでおらず、家庭や仕事もかなり自分の人生で大切だという方は、もしかすると看護師はそれよりは優先度が低い人生の目標といこともありえます。子育てをしながら、とか、介護をしながら、例えば家族に高齢者や障害者、病気の方がいて、それが余儀無くされるような場合は特にそういう看護師への向き合い方も、一つの選択肢となりえるでしょう。

奨学金がもらえるかもらえないか

そしてもう一つは、奨学金がもらえるか、もらえないかということも岐路となります。奨学金がもらえるとか、学費が免除されているような場合は、働くことや仕事の継続はそれほど必要なくなる可能性が高いです。ですので、そういうチャンスに見舞われた方は、仕事を続けながらという選択はそれほど選ばなくてもいいのではないかと思います。あえて険しい道を選ぶこともありません。

仕事を継続することが看護師の仕事につながる

ですが、もしかすると今やっている仕事そのものが看護師になる原動力となっている人がいます。例えば、介護や保育の仕事など、人の世話をする仕事などである場合です。こういった仕事についていたことが看護師になるきっかけだった場合、辞めたくない、継続したいというのももっともなことで、変則的な時間勤務が可能であれば、続けるのもよいことです。

何もフルタイムばかりが仕事ではない

そしてこれまでフルタイムではたらくことを前提として話をしてきましたが、フルタイムばかりが仕事継続ではありません。勤務体系を変えてもらうのも一つの方法です。時間的に融通が効くアルバイトやパートなどでも、これまでの仕事を継続することが可能となります。またこれまでせっかく築いてきたキャリアをできるだけ継続したい、仲間ができた、他の仕事につきたくないなどの理由で、入学前の仕事が良いという方もおおいはずです。ですので、そういった場合は、職場の方や上長に勤務形態の変更などを相談してしてみるのも一つです。条件的には前と同じではなくなってしまうかもしれませんが、慣れない新しい環境に入ることを考えればずっと気楽なはずです。これはかなりメリットがある選択肢となります。

まとめ

このように仕事を継続しながら通学することについて検証してきました。今回はいろいろな角度から検証し、もし継続するならどういう条件が必要となるのか、またどういう人が向いているのかなどにつみて考えてきました。どちらも良い点と悪い面がありますが、まずは看護師になるという目的を達成するために自分の環境に適した方法をとることが大切です。

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