大学病院の看護師になるには?メリット・デメリットについて

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#1766 2022/03/25UP
大学病院の看護師になるには?メリット・デメリットについて
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学生の皆さんは、最初は大学病院で働きたいと考える方が、多いのではないでしょうか。しかし、大学病院には、メリット・デメリットの両方があります。それについて、お話しできれば良いなと考えております。、どんなやり方で目指すのか、というのをよく知っておきましょう。

看護学生の多くが、最初の就職にと考えるのは大学病院なのではないでしょうか。
理由として、最初は大きな病院で技術を学びたいという方が多いからだと思います。
また、新人教育がしっかりしているといった点も挙げられるのではないでしょうか。

大学病院といっても、救急医療に力を入れている病院や、特定機能病院の機能を持った病院など、様々な病院があります。
自分は、どんな科に配属されたいのか、どんな疾患に興味があるのかなど、自分自身と見つめ合って病院選びをしてほしいです。その病院で一生働くかもしれませんよね。この病院でいっか。
大学病院だし…。といった考えではなく、きちんと情報収取やインターンシップ・病院説明会を活用するなどしてください。私自身、大学病院だけで5個はインターンシップにいきました。時間と労力は確かに使いました。しかし、だからこそこの病院に就職しようと思えました。

まず、大学病院の看護師になる方法として、当然ですが国家資格が必要です。
しかし、国家試験は2月に行わるため、予め内定として就職先を決めておく必要があります。大学病院を希望する場合は、就職したい大学病院の募集要項を見ておく必要があります。

採用は何月から開始なのか、願書はいつまでにつけばよいのかなどです。大学病院の募集は、数回あることが多いです。一年で多くの新人看護師を募集からです。ということは、それだけやめていく人たちも多いということです。入れ替わりが激しいのが大学病院なのです。私の同期も、最初は8人いました。しかし、2年半で3人になってしまいました…。願書の内容ですが、履歴書だけでなく健康診断の結果を指定してくる病院があります。1回目の試験を受けようとなると、大学の健康診断の結果が届くのでは間に合いません。そのため、自分で受けに行く必要があります。何を同封しなければならないのか、きちんと把握しなければなりません。就職採用試験の方法は、小論文と面接の病院が多いのではないでしょうか。大学病院は、募集人数が多いので、不採用となる人はすごく多くはないと思います。

しかし、人気の科は面接の印象もポイントです。対策を大学や予備校なのでしっかりしてもらってください。内定をもらい、国家試験に合格すれば、大学病院の看護師になれます。最初は、集合研修で院内のルールや病院の仕組みなど大まかな説明が行われます。その後、注射や点滴などの基本的な業務を中央研修で習います。その後、各部署に配属が行われ、業務が始まります。最初のころは、シャドーといって、先輩看護師について看護師の一日の流れを覚えることから始まります。その後、先輩がフォローについて、受け持ちをしていく形の病院が多いと思います。

「大学病院の看護師」といえば、聞こえは良いと思います。バリバリ働いて、お給料もそこそこ良くて。休みの日には友達と遊んでいるといったイメージを持たれている方も少なくないと思います。

メリットとして、福利厚生がしっかりしていること、教育体制がしっかりしていることなどが挙げられると思います。
確かに、産休・育休制度や社会保険制度などは整っています。新人の教育体制もしっかりしているところが多いと思います。
ラダーの獲得や教育担当者との目標設定、技術チェックリストなど新人看護に目を向けた制度があります。また、最新の医療技術を学べるのも大学病院の醍醐味なのではないでしょうか。クリニックや総合病院では診察が難しい患者さんが、紹介状をもって来院されます。私も、教科書に載っているようなメジャーな疾患から、珍しい疾患まで様々な病気を持った患者さんを看護してきました。
手術室での最新機械なども見ることができます。
ここまで聞く分には、やっぱり大学病院がいいんじゃないの?と思われるかもしれません。

しかし、表があれば裏があるように、デメリットも存在します。
デメリットとしては、とにかく多重業務で日々忙しく、患者に寄り添った看護は理想論となってしまうことです。
大学病院は、回転率が命です。状態が安定すれば、すぐに一般病棟・在宅や転院となってしまいます。
入院日数が短いため、日々めまぐるしく過ぎていきます。そのため、患者に寄り添った看護を行うのが難しいです。本当は、ドラマのように患者1に対し看護師1で、ベッドサイドで患者の話をゆっくり聞けるのが良いです。しかし、ナースコールの対応やオペ出し・迎え、検査等の業務もあります。
そうなると、時間でやらなければならないことに追われてしまい、患者とゆっくり関わる時間はなくなってしまいます。気がつけば、夜勤に申し送る時間になってしまいます。その後は記録に追われ、業務が終了するという現実なのです。学生の時には、患者に寄り添う看護がしたいです。
といっていたものの、それはどこへ行ってしまったのか…。看護師のやりがいや楽しさとは…。と思うときも少なくありません。私自身も、何回も看護師を続けていて、何が楽しいんだろう。なんで看護師になろうと思ったんだろうと考えたことも何度もあります。

しかし、ここまで続けてこられたのも、また患者さんのおかげなのです。退院していくときにありがとうという言葉や話を聞いてくれて楽になったわ。などの言葉を聞くとやはり、嬉しくなります。

私が、一番嬉しかったエピソードをお話しします。
新人看護師で、最初に受け持った患者さんがいました。
その患者さんとは、1日しか受け持つ機会はありませんでした。しかも、新人看護師の最初の方は、右も左もわからない状態です。何度もすいませんと言った覚えがあります。
しかし、その患者さんが退院するときに、手紙を残していってくれました。そこには、私の名前と感謝の言葉がつづられていました。その時の気持ちは、今でも忘れることはありません。辛い日々の中で、少しだけ嬉しいことがあるともう少し頑張ってみようと思いますよね。私は、それでここまで続けてくることができました。
日々、業務する中でたくさんの辛い経験があります。それは、職場の環境であったり、人間関係であったり。患者さんの死など様々です。だからこそ、働く病院は重要だと思います。

大学病院は、基本的に急性期病院です。
1カ月以上など長く入院している人は少ないです。保険点数の問題などがあるからです。
また、今の医療の動向として「病院から地域・在宅へ」といった動きが強いからです。早期退院や難しい場合には、店員調整を早くから始めます。入院した当日から退院支援は始まるのです。
そのため、患者さんとゆっくり長く関わりたいと思っている方は、大学病院ではなく、慢性期の病院の方がよいのではないでしょうか。
また、残業や夜勤がないワークライフバランスを重視したいと考えている方は、地域の病院やクリニックなどを探してみるのもよいと思います。経験年数が少なくとも、働ける病院はあります。
逆に、新人の時からバリバリ働きたい方や、認定看護師・専門看護師を取得したい方などキャリアを重視していきたいという方には、大学病院がおすすめだと思います。大学病院だけでなく、日本には様々な病院があります。
病院によって、特色も違います。ルールや環境など病院ごとの良いところ・悪いところも存在します。自分は、将来どんなキャリア設定をしてみたいのかどんな人生を歩みたいのかを踏まえて、病院選びをしていただければと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。看護師の実情が少しでも伝われば嬉しいです。大学病院で働くことはメリットがたくさんあります。しかし、デメリットもあることも事実です。それを理解したうえで、皆さんの病院選びの参考になればうれしいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。皆さんが、素敵な看護師になれるよう願っております。

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