看護師の転職先として最近人気な分野は?メリットとデメリットには何があるの?

会員登録 ログイン
メニュー
#1756 2022/03/16UP
看護師の転職先として最近人気な分野は?メリットとデメリットには何があるの?
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

現在、転職が当たり前の時代になりつつあります。看護師も、資格持ちということもあり比較的転職しやすい職業のため、転職する人はとても多い職業といえます。ではその中で、最近人気の転職先の分野にはどのようなものがあるのでしょうか?また、そのメリット、デメリット、その分野の看護師になるために必要なことはあるのか等もおしらせします。

看護師の転職先として最近人気な分野は?

私も看護師人生5年という短い期間の中で、過去2回転職を繰り返しています。私の入職同期も、最初8人おりましたが、現在もともとの病院には3人しか残っておらず、5人は2年目あたりから、自分も含めて次々と転職していきました。
看護師は資格持ちで、比較的転職しやすい職業であることから、1年で辞めて転職する人も多くいます。そのため、看護師になって数年でも、「入職同期なんてもう誰も残ってないよ~!」という方も、多いのではないでしょうか。

よく人に、「看護師は資格があるから、転職には困らないよね。」と言われます。確かに、選ばなければ、常に人手不足のこの業界、たくさんの転職先があります。しかし、看護師はいまだに3k(きつい・汚い・危険)と言われる職業であり、さらには9k(きつい・汚い・危険・規則がきびしい・給料が安い・休暇がとれない・根気が遅い・化粧がのらない・薬に頼って生きている)と言われてしまうような職業です。病院など、看護師が就職する多くの職場は、いまだにこのような状態であることが現状なのです。言うなれば、ブラック企業です。
このような現状があるため、体調や精神のバランスを崩し辞めていく人、子どもを育てながらではきびしいからと辞めていく人、とにかくこの地獄から抜け出したいと辞めていく人、様々な人がいます。クリニックや訪問看護などは、夜勤がなく生活リズムを作りやすいところも多いため、子育て中のママナースさん含め、よく転職先として選ばれます。しかし、夜勤がないとやはり給料が低く、稼げないからと、悩んでいる方も多いようです。私も、私の知り合いも、大学病院を退職後、訪問看護やクリニックに転職し、QOL(生活の質)は上がったけれど、給料は下がったという人が大半でした。
そんな中、転職した看護師の同期や後輩、先輩の中で、給料が同じくらい、または上がった、という方もいました。それはどういった分野に行った方々なのか、ご紹介したいと思います。

それは、「美容」の分野です。

最近、美容分野に転職し、いわゆる「美容ナース」として働いている友人が多いように感じます。
もちろん、美容の中でも、外科手術まで行っているような大きなクリニックもあれば、脱毛のみのクリニックもあり、扱う美容の幅広さや規模感、店舗数等、違いはそれぞれいろいろあります。しかし、どこも早番、遅番はあっても、夜勤はないケースが多く、給与も一般のクリニックと比較して高めに設定されていることが多いように感じます。
そのため、お給料もしっかり確保され、夜勤もない、といった点から、最近とても人気が出てきている転職先になっていると思います。
私も美容ナースに転職した知り合いが何人もいますが、皆楽しそうに仕事しています。
そのためここで、美容ナースのメリット・デメリットをあげていきたいと思います。
【メリット】
・給与水準が高い
・夜勤がない
・美容に関する知識が身につく
・病院のように重症患者を受け持つ等の精神的負担がない
・社割等を使えるところもある
・接客スキルの向上に役立つ

【デメリット】
・看護知識(アセスメント能力など)、看護技術が衰える
・転職時、看護師のキャリアとして数えられず、不利に働く場合がある
・ノルマのあるクリニックも存在する
・地方では競争率が高い
・20-30代の若い世代が中心
・自分の見た目にも気を遣う必要がある
・高度な接客スキルが求められる

以上のような点があげられます。
病院で求められるスキルとは、全然異なるスキルが求められることもあるため、中には「合わなかった」という人もいるようです。

メリットにあげられる、美容に関する知識が増えることに関しては、嬉しいと感じる人も多いのではないでしょうか。美容医療に関する正しい知識が身につくため、興味がある人にとってはとても良いと思います。
また、病院だと重症患者を診るため、死と隣り合わせの、精神的負担がとても大きいですが、美容分野において瀕死の患者は来ないため、そこの精神的負担の軽減はとても大きいと思います。
その他、友人は、「夜勤がなくて朝遅いから、朝にジムに行ったりモーニング食べたり、朝活できるようになった。」と楽しそうに話していました。夜勤がないと生活リズムが整うため、無駄に寝てしまうなど自分の時間をダラダラと使うことも減るのかもしれません。

逆に、デメリットにあげられる、看護技術が落ちる、転職に不利に働く可能性がある、という点に関してですが、これは確かにあるかと思います。
技術に関しては、採血や点滴投与のための抹消ルート確保、オペの介助や処置の介助などは行うようです。しかし、病院のように人工呼吸器管理などの技術は身に付きません。
また、転職時の募集要項に、臨床経験〇年以上(美容クリニックでの経験は除く)と書かれているところもあるため、看護師経験として認められず、不利に働いてしまうことは実際あるかもしれません。
その他、自分の容姿にとても強いコンプレックスを持った患者さんが来院することもあるため、高度な接客スキルや精神的なカウンセリング技術を求められることもあるかと思います。美容ナースを目指すのであれば、そういったスキルも、身に着けていく必要はあるかと思います。

ママナースさんに関しては・・・
美容クリニックは朝の開始時間が遅め、夜の終わり時間が遅めに設定されているところが多いです。しかし、ママナースさんだと、「夜勤がないのはいいけれど、夜遅くなるのは困る・・・。」という方が多いと思います。大きな組織であれば、時短制度などを導入しているところもあるようなので、探せばママナースさんも働きやすいところがあるかもしれません。
また、上記をふまえて、美容ナースに向いている人、向いていない人には、このような点があげられます。

【向いている人】
・美容の分野に興味・関心がある人
・コミュニケーション能力の高い人(接客スキルの高い人)
・カウンセリング能力の高い人
・病院とは違う経験をしてみたい人

【向いていない人】
・ノルマがあると嫌な人
・営業トークが苦手な人(コミュニケーション能力に乏しい人)
・病院で培ってきた看護技術・知識を落としたくない・さらなる向上を目指したい人
・自分の身だしなみにかまわない人
・看護師としてのキャリアを積んでいきたい人

病院の看護師より営業色はどうしても強くなるため、コミュニケーション能力が高い方が仕事をこなしやすいのではないかと思います。ただ、多少不安があっても、頑張りたい!やってみたい!という意欲があれば、仕事をするうちに先輩からいろんなことを吸収して、順応できるのではないでしょうか。
逆に、極端に営業トークは苦手な人や、看護師としてのキャリアを重要視する人には、あまり向かない分野と言えるかもしれません。

以上のように、美容の分野にも、メリット、デメリットがそれぞれあります。
自分のやりたいことや、家庭や給与など、何を優先するのか、ご自身の性格によっても、合う、合わないは出てきてしまうと思います。しかし、クリニックの中でも規模や扱っている美容分野(美容外科なのか、美容皮膚科なのか等)でも仕事内容は異なってくるため、合うものを探すのも手かもしれません。

最近は世間の美容医療の需要も高まり、クリニックも増えてきています。そのため、今後どんどん美容ナースの需要も高まると考えられます。
私自身も、自分の周囲に美容ナースとして転職する人が増え、その待遇からも最近とても人気な転職先であると思いました。
これからは、美容ナースを転職先の選択肢の1つとして考えるのも、良いのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
看護師には数ある転職先の選択肢がありますが、その中で最近美容分野に人気が出てきているのかもしれません。もちろん、美容クリニックにもメリット、デメリットがあり、向いている人もいれば、あまり向いていない人もいるかと思います。
しかし、美容医療の需要が高まってきている今、美容ナースの需要も高まってきています。そのため、転職先のひとつとして、視野に入れてみるのも良いのではないでしょうか。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop