ママさんナースとして家庭と仕事を両立して働くには

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#1739 2022/02/27UP
ママさんナースとして家庭と仕事を両立して働くには
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近年男性看護師が増えてきていますが、それでも看護師は女性が多く働いている職種と言われています。そのため、女性のライフステージに合わせて働き方を変えていく必要があります。特に、女性特有のライフステージとして、出産・育児があります。ママさんナースが働くうえで、家庭と仕事の両立は大きな課題です。ではママさんナースとして活躍するためにはどういった働き方があるのでしょうか?様々な選択肢をお伝えします。

ママさんナースとして家庭と仕事を両立して働くには

ママさんのまま看護師を続けるには、コツが必要です。それはずばり「働きやすい職場の選び方」と「制度の活用」です。どうしても家庭と仕事を両立しようと思うと、時間的にも体力的にも負担が大きくなります。そのような状況で無理をして働くと、自分自身の健康を損ねてしまいます。無理をしなくていいように、情報を整理し、自分にあった職場・制度を見つけることが大切です。その方法をご紹介します。

1.どういった職場があるか

看護師として働くうえで選べる職場は多岐に渡りますが、ママさんナースとしての働きやすさはそれぞれ違います。それぞれどういった特徴があるのかみてみましょう。
・病棟
おそらく病棟勤務が看護師の勤務先としては最も多いのではないでしょうか。その分勤務しているママさんナースも多く、制度がしっかりしておりサポートする体制が整っていることが多いです。その反面、部署によっては残業時間があったり、夜勤があったりとそもそもの拘束時間が長い傾向にあります。また、病院の規模や救急度・介助度によってはかなり多忙になるため体力的負担も大きくなる可能性があります。
・外来
大きな特徴としては日勤のみの勤務だということです。夜勤がないということは人によっては大きなメリットかと思います。また、勤務日が平日のみなため、土日は家庭でゆっくり過ごすことも可能です。基本的に残業が少ないことがほとんどですが、受診患者の人数によっては残業が発生することもあります。
・手術室
手術室勤務は病院の救急度によって忙しさは大きく変わりますが、基本的に夜間の緊急手術に備えて夜間オンコール制度がある病院が多く、緊急手術があれば呼び出されることもあります。また、場合によっては手術時間の延長などで残業となることもあります。
・クリニック
クリニックは外来と同じく、日勤のみの勤務です。しかし、大きな違いは勤務日・勤務時間です。クリニックの場合は、基本的に土曜日・日曜日のどちらか営業していることが多く、どちらかは出勤する必要があります。そのため連休が取りにくく、お子さんと休みを合わせにくい可能性があります。また、クリニックによりますが、病院に比べて始業時間・終業時間が遅いため、夕食時間や睡眠時間がお子さんに合わない場合もあります。
・訪問看護
こちらも基本的に日勤帯のみの勤務です。事業所によっては、記録や出勤・退勤をすべて端末で管理し、本部へ寄る必要がないところもあります。就労規則によって異なりますが、利用者との契約時間外であればある程度自由な時間があることもメリットです。しかし、その日の訪問予定によっては急な休みはとりにくい傾向にあります。

2.ママさんナースに嬉しい制度・サポート体制

ママさんナースとして働くうえで活用できる制度はたくさんあります。病院によっては嬉しいサポート体制を敷いているところもあります。ママさんのまま働くには、それらをうまく活用して家庭と仕事の両立に役立てることが大切です。いくつか紹介します。
・託児所(院内保育)
病院内に託児所が併設されており、勤務中はその託児所にお子さんを預けることができます。お子さんになにかあれば部署まで連絡がきますし、場所が近いので託児所に様子を見に行きやすいです。利用時間によってはフルタイムでの勤務が難しいこともありますが、離れた場所の保育所・託児所までお子さんの送迎をしなくてよいというのは体力的にも時間的にもママさんナースになるには嬉しいのではないでしょうか。
・学童保育
民間もしくは公立で運営している施設です。小学生の放課後の保育をおこなってくれます。お子さんをまだ自宅に1人にはできない場合安心できます。
・短時間制度
フルタイムでの勤務が難しい場合、勤務時間を短くすることが可能です。これはママさんナース以外にも活用できる制度です。利用できる期間やどの程度時短できるかは職場によって異なりますが、終業時間をはやくしてお子さんのお迎えに行ったり、始業時間を遅くして朝お子さんとゆっくり過ごすといった活用方法があります。
・育児短時間勤務制度
3歳までのお子さんがいる場合、1日の所定労働時間を6時間にすることができる制度です。細かな条件はありますので、自分が該当するのか確認が必要です。
・育児時間制度
似たような名前の制度が続きますが、こちらは1歳未満のお子さんがいる場合、1日の中で1時間、育児のために時間を使えるという制度です。1時間を2回に分けて、30分ずつ使用することも可能ですし、まとめて1時間使用することも可能です。勤務中にお子さんの育児のために中抜けしてもいいですし、始業時間を遅くする、終業時間をはやくすることに使用することも可能です。

3.病院選びの時のポイント

もし、あなたがママさんナースとして働こうと職場を探しているのであれば、以下の4つのポイントにも注目してみましょう。入職してから、「思っていたのとは違う!」といったことにならないよう事前に情報収集しておくことをおすすめします。
・働いている看護師の年齢層
年齢層が高めの職場だと、もしあなたが看護師経験の浅いママさんナースの場合、ママさんナースとしての配慮を受ける前に「新人さん」「後輩」といった立ち位置になってしまい、なかなか休みを言い出せない雰囲気になることもあります。また逆に年齢層が若めの職場では、あなたがある程度の経験年数を持っている場合チームリーダーや指導者などの頼まれることがあり、多忙になることがあります。同じ年齢層のスタッフがいるか(特にママさんナースがいるか)、確認しましょう。
・夜勤免除ができるか
シングルマザーや核家族など周囲に頼れる方がいない場合、夜勤が困難なこともあると思います。クリニックや外来勤務であれば日勤のみがほとんどなため問題ありませんが、病棟勤務の場合は夜勤免除ができるか確認しておきましょう。
・2交代・3交代
こちらは病棟勤務で夜勤を行う場合に重要になってきます。2交代の場合は、日勤・夜勤で勤務交代をしていくのですが、3交代の場合は、日勤・準夜勤・深夜勤で勤務交代をしていきます。3交代の場合は、深夜に出勤・退勤する必要があるため、お子さんの生活リズムに影響する可能性もあります。また、日中に睡眠時間を確保しておく必要があるため家族の理解を得ることが重要になります。お子さんの用事やイベントによっては日中の睡眠がとれないこともあるため、自身の体力面の不安がある場合は、相談が必要になってきます。今までのあなたの勤務形態によって慣れもあると思いますので、合っているか確認しましょう。
・勤務時間が調整できるか
お子さんの年齢によってはフルタイム勤務が難しいこともあります。上記の制度でも紹介した通り、様々な制度があり、勤務時間を調整することが可能です。それ以外にも、その職場の始業時間・終業時間で難しければ、早出・遅出など変則勤務でシフトを調整できることもあります。給与にも関わることなので、就労規則としてしっかりとした制度があるのか確認しましょう。
・有給の消化率
どうしてもお子さんのトラブル・体調不良などで急にお休みをとる必要があるかと思います。週休だけでは賄いきれないこともあるので、有給が消化できる職場かどうかを確認しておきましょう。よくあるのが、年度末には有給日数が足りない、もしくは有給消化できないなどといった理由で、欠勤扱いになることです。そうすると、給与に影響しますので、有給の日数・消化率は重要です。

病院やクリニックなど看護師が働く場所は多岐にわたり、勤務形態も多種多様にあります。ママさんナースをサポートする制度も多くあり、独自のサポート体制を敷いている職場も多くあります。こういった取り組みから、家庭と仕事を両立は可能になってきています。看護師不足が叫ばれる中、ママさんナースは貴重な働き手なのです。「育児しながらは働けない・・・」と尻込みする前にママさんのまま働くにはどういった制度や職場があるのか確認してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?初めてママさんナースとして働こうと思うと、時間的制約や体力的負担などマイナスの面ばかりに目が行ってしまい、働く自信がなくなってきてしまうと思います。ですが、看護師という職種において、ママさんナースの存在はとても頼りになる存在なのです。そのようなママさんナースをサポートするために、様々な職場・制度がうまれています。「働きやすい職場の選択」と「制度の活用」をうまくおこなって、無理せず家庭と仕事の両立を目指してください。

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