最近は医療の専門家が進んでいるために、看護士の仕事も専門性が求められるようになってきています。看護師は患者と最も接点がある医療従事者であり、重要な役割を担っています。志望動機では看護師を目指したきっかけをはじめ、その病院で自分はどれだけ患者に向き合って看護をしていきたいのか、具体例を挙げた書き方をするのが大切です。
【口先だけの転職の志望動機はNG!】
転職の志望動機構成がおかしいと、熱意は伝わらない
看護師の転職志望動機の書き方①資格取得に至ったきっかけ
志望動機は志望度と熱意を評価されているを表した図
看護師の志望動機の書き方の1つ目のポイントは、「なぜ看護師になろうと思ったのか」、そのきっかけについて述べることです。
きっかけを含んだ志望動機を伝えることで、志望者が「どれくらい看護師になりたいのか」が分かり、志望意欲や熱意が評価されやすく、より内定へ近づくことができます。
看護師になりたいという強い気持ちをアピールする
看護師の資格取得に至ったきっかけの例
・母親が看護師で、患者さんと常に向き合っている話を聞いていて影響を受けた
・自分がけがや病気で来院した際に、治療だけでなく精神的にもケアしてくれたことに感動した
・看護の体験をしたときに患者さんに感謝されて、もっと関わりたいと思った
看護師は専門職だからこそ、転職の際は、なぜその資格取得に至ったのかを志望動機では明確にしておきましょう。看護師は医療の知識と、判断力、そして体力が必要とされる一方で、賃金はそれに見合わず人手不足です。それでも看護師になりたいという、強い気持ちを志望動機で表現する事が大切です。
きっかけの話から仕事への熱意がチェックされている
看護師を目指した理由には、それぞれ異なった事情があるでしょう。病院側は看護師を目指したきっかけの話から、仕事への志望度や熱意をチェックしています。看護師を目指す理由を、決してひとつに絞る必要はありません。
看護師を目指した理由は、自分で考え、自分の言葉でまとめておきましょう。
例えば、「看護学部だから看護師を目指した」という理由と、「自分の怪我に寄り添って手当をしてくれた看護師にあこがれて、看護師を目指した」という理由では、後者の方が看護師としての仕事への熱意が伝わるでしょう。
また、決してサイトの志望動機を、そのまま引用するなどの行為はしないようにしましょう。そのまま引用はせず、自分の言葉で作り上げましょう。自分が看護師になりたいと思ったきっかけを、具体的なエピソードを交えて伝えることが大切です。
「熱意」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「熱意」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。
【面接で熱意をアピールする方法】
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看護師の志望動機の書き方②精神的・肉体的に適している
看護師は「精神面」と「肉体面」の両方の適性が求められるを表した図
看護師は患者さんにとって最も近い存在です。大学病院などの勤務においては夜勤などもあり、体力も必要とされます。
そして病気やけがで精神的に不安定な患者さんはもちろん、家族のサポートも看護師の仕事のひとつです。
看護師の志望動機の書き方における2つ目のポイントは、あなたが精神的にも肉体的にも看護師に適しているというのをアピールする事です。
これまでのエピソードを看護師の志望動機に交えると良い
看護師を志望するに至ったエピソードの例
・小児科で実習をした
・看護師にサポートしてもらった
・母の出産に立ち会った
自分が看護師として向いているのをアピールするためには、未経験者ならば「家族を看護したエピソード」や、「病院での看護体験」などをもとに、看護によってその病状が回復した時の喜びを志望動機に入れましょう。
また看護師は常に人と接する仕事です。学生時代の部活動やアルバイトなどの経験を述べた上で、「人と接すること」や「人の喜びが自分の喜びになる」というのを看護師の志望動機で述べましょう。
辛いことに耐えたエピソードも効果的
看護師には肉体的・精神的な強さが求められますし、それらをアピールするためにも辛いことに耐えたエピソードを述べるのも効果的です。「辛かったこと」「大変だったエピソード」を述べ、「それにどのように耐えたのか、乗り越えたのか」をアピールしていきます。
何が大変だったのかを伝えるのはもちろん、それをどのように乗り越えたのか、その過程が重要視されています。乗り越えた過程が見えることで、本当に看護師としてやっていけそうか判断することができます。
また辛いことに耐えるためにおこなっていた努力や工夫を伝えることで、より好印象につながりやすくなります。ただひたすらに耐えたとアピールするのではなく、自分なりに工夫をしたから耐えることができたと述べることで、アピール内容に信憑性も出ます。エピソードを伝える際には説得力が大切ですので、取り組みの姿勢なども重点的に語っていきましょう。
「失敗したエピソード」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「失敗したエピソード」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。
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看護師の志望動機の書き方③その病院である理由と将来やりたいこと
看護師のキャリアプランを表した図
看護師の志望動機の書き方で重要なのは、「なぜその病院で働きたいのか」そして「将来自分はどうなりたいのか」を伝えることです。
志望理由を明確にすることで、「その志望先でなければならない」といった意欲が伝わりやすいです。また将来的なキャリアプランを述べることで、「自身の成長意欲」をアピールすることができ、就職後の成長力を期待され、評価されやすくなります。
看護師としての社会貢献と向上心を述べるのが大切
看護師としてやりたいことの例
・自分がお世話になった病院だから、そこで恩返しがしたい
・地域の中でも信頼が高く医療設備も整っている病院で、少しでも多くの患者を助けて地域医療に貢献したい
・病棟看護師として、患者さんとじっくり向き合い、その回復に努めていきたい
・看護師の業務に携わりながら、保健師や助産師の資格を取得して、もっと医療の知識を深めて患者さんの役に立ちたい
キャリアプランを明確にアピールすることも大切
ただ看護師として働くのではなく、働きながら「どのように成長したいのか」を述べることも大切です。資格を持っているとはいえ、新人看護師はまだまだ即戦力としては働けないことが多いです。そのため就職時の能力よりも、就職後の成長力が見られており、自身のキャリアプランから、成長意欲を伝えることが重要になります。
成長力の高さをアピールすることが、高評価を得るポイントになるので、明確なキャリアプランを提示して、成長意欲を伝えていくことが大切です。単に就職できればいいと考えるのではなく、就職後の姿をきちんと思い浮かべておく必要があります。
キャリアプランが明確であればあるほど成長意欲はアピールしやすいですし、具体的に語ることが大切です。
「キャリアプラン」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「キャリアプラン」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。
【キャリアプランの答え方】
上手に答えるポイントや例文を紹介
看護師の志望動機の例文6つ
看護師の志望動機の例文6選を表した図
つぎに、看護師の志望動機の例文をご紹介します。「小児科病棟」や「大学病院」「クリニック」など、合計6つのパターンで解説しています。
働きたい場所が下記にある場合に、看護師志望の方は参考にして志望動機を書いてみましょう。
①小児科病棟における志望動機の例文
私は子供たちが過ごしやすいような雰囲気づくりを心がけている貴院に魅力を感じ、志望いたしました。
小児科で実習を行い、まだ言葉を話せない赤ちゃんを看護する難しさ、保護者との関わり方を学びました。そこで子供たちの成長を見守りながら看護師として働く事にやりがいを感じました。
子供たちが充実した病院生活を送れるようサポートしたいと考えるようになりました。看護師として小児看護についてもっと深く学びたく、貴院を志望いたします。
例文では、「小児科病棟」を志望した理由が述べられています。小児科病棟のように、専門性の高い医療機関を志望する場合は、なぜその分野を選んだのかが伝わる内容にしましょう。
また、その中でもなぜ志望する病院を選んだのかが伝わる内容になっていると、さらに良いでしょう。
②専門的な治療を行う病院の志望動機の例文
私は、緊急時にも冷静に対応できるようなオペ室看護師になりたいと考えており、そのため外科を志望しております。私の祖父が数年前に手術を経験したのですが、その際、手術をスムーズに進行させるために働く看護師がいることを知りました。
まとめ
最近は医療の専門家が進んでいるために、看護士の仕事も専門性が求められるようになってきています。看護師は患者と最も接点がある医療従事者であり、重要な役割を担っています。志望動機では看護師を目指したきっかけをはじめ、その病院で自分はどれだけ患者に向き合って看護をしていきたいのか、具体例を挙げた書き方をするのが大切です。
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