訪問看護師になるときのステーションの選び方

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#1697 2022/01/17UP
訪問看護師になるときのステーションの選び方
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訪問看護師になるためには、どんな方法、どんな手段があるのでしょうか。同じ看護師でありながら、病院と在宅という働く場所が異なるので実はわからないことが多いです。そこで今回は、訪問看護師になるために必要なポイントを紹介していきます。

訪問看護師は、在宅生活を支える看護師です。
病院で働く看護師は、病院外に出て働くことはほとんどありません。訪問看護師は、その退院後のケアをする役割を担っているのです。高齢化が進み、自宅での生活を望む人が多くなる一方で、訪問看護師の需要も高まっています。 ではどうやって訪問看護師になることが出来るのでしょうか。
その方法と注意したいことをご紹介していきます。

 

・訪問看護師の求人を探してみよう

訪問看護師になるためには、まず求人を探してみなくてはいけません。その前提として自分が住んでいる地域には、どんな訪問看護ステーションがあるのかをチェックしておくことがおすすめです。
訪問看護ステーションというのは、常勤換算で2.5人の看護師がいれば運営することができます。
そのため、その人数ぎりぎりの看護師で運営している小規模の訪問看護ステーションもあれば、常勤や非常勤看護師、さらに理学療法士なども在籍するようなマンパワーが充実している大きな訪問看護ステーションもあります。
もちろん大きな訪問看護ステーションであれば、スタッフが乗って移動する車を街中でよく見かけたり、実際に利用したことのある人やその家族から評判を聞くこともあるでしょう。反対に小さな訪問看護ステーションであれば、ステーションで保有する車自体の数も少ないですし、街中で移動中の車を見る機会も少なくなるため、これはどこにあるステーションなのか?見てもわからないこともよくあります。
訪問看護師になりたいと思った時には、まず自分の地域には大小合わせてどれくらいの訪問看護ステーションがあるのか、そしてどんなところが求人情報を出しているのかをチェックすることが重要です。

・効率よく探すなら転職サイトを利用しよう

求人情報を探すことが重要であることは理解できたけれど、どのように求人情報を探したらいいのかわからないということもあるのではないでしょうか。
例えば人材紹介会社を経由して探すことも可能です。また新聞や求人広告などをチェックすることもできるでしょう。また転職サイトを利用することもできます。これまで著者は転職の経験がありますし、いずれの方法も利用した立場からすると、効率よく求人情報を探すならやはり転職サイトを利用する方法が一番おすすめです。
なぜなら、忙しい合間を縫って、自分の好きな時間に求人情報をチェックすることが出来ますし、さまざまな口コミをチェックし、自分なりに求人を比較して選択することが出来るからです。

・転職サイトを利用するうえで注意したいこと

転職サイトを利用するメリットはご紹介しましたが、一つ注意したいこともあります。それは、大きなステーションは意外と求人情報が多いけれど、小さなステーションの求人情報は少ないということなのです。
もちろん地域性もあります。また一つの事業所が小さくても、全国展開しているようなステーションであれば求人情報が出ていることもあります。
しかし、独自で立ち上げた小さな訪問看護ステーションの場合は、求人を出していないこともあるのです。
それはなぜでしょうか。
それは転職サイトで看護師の求人情報を掲載し、実際に転職で受け入れることが決まったら、紹介手数料などを支払う必要があるからなのです。この紹介手数料というのは、決して安い価格ではありません。契約するときの基本給なども関連して決める価格であるため、一律な紹介手数料ではなく、数十万円に及ぶこともあります。転職サイトによっても、この価格は異なるので、小さな訪問看護ステーションでは、その費用がとても負担になることもあります。そのため、紹介手数料がかかることを見越して、始めから転職サイトには掲載をしていないこともあるのです。 この紹介手数料というのは、もしも入職した看護師がすぐにやめてしまった場合でも数%は支払う必要があります。 転職で訪問看護師になりたいという希望をもって来る人の中には、強い熱意をもって訪問看護師を極めたいと入職してくる人もいれば、これまでに何度か転職を繰り返してきた訪問看護師にたどり着いた人もいます。 転職を繰り返してきた場合、ここでもすぐにやめられたら困るな、長く働いてくれたらいいなという希望をもって採用するのですが、もしも短期間で辞めてしまった場合。あとで残されるその数%の手数料の支払いが事業所にとって負担になってしまいます。そのため、やはり小さな事業所ほど、転職サイトからの採用には慎重になるといえます。

・訪問看護師になりたいなら、自分自身で動いて探すのもおすすめ

著者は訪問看護ステーションで勤務していますが、求人に関する電話がかかってくることもあります。その相手は、求人サイト、転職サイトの担当者である場合も多いですが、訪問看護師になりたいという看護師が直接電話をかけてくることもあります。 上司の対応を見ていると感じるのは、転職サイトを経由して電話がかかってきたときの対応よりも、訪問看護師を目指す本人からの電話の対応のほうが良いということ。なぜなら、それだけ訪問看護師になりたいという意志が見て取れるからではないでしょうか。 また自分自身で電話をかけてきた人は、比較的土地勘があって、居住区がステーションから近い所に住んでいる人が多いのです。訪問看護ステーションを知っているからこそ、興味を持ち電話をかけて来てくれるのですね。
また訪問看護師になりたいと言って直接電話をかけてきてくれる、当訪問看護ステーションを選んでくれたということは、私たちのとても誇りに思えることです。
訪問看護ステーションで働いている看護師にとっては、居住区が近いというのは大きなメリットがあります。 な
ぜなら訪問看護ステーションの利用者は、比較的ステーションから近いところに住んでいる人が多いです。
やはり近いところが利用者や家族にとって利用しやすい場所ですから。また私たちも訪問しやすいので、依頼を受けたときに介入することが自然と多くなるのです。 それらの理由から、訪問看護師の自宅がステーションに近い場合は、待機勤務の時も、すぐにステーションや利用者宅に駆け付けることが出来るメリットも大きいです。 実際、転職サイトから看護師の求人の問い合わせがあり、通勤までどれくらいかかるかと聞いたときに、「45分かかる」と回答され、お断りしたというケースがあります。やはり緊急時に利用者の自宅に駆け付ける時、45分かかってしまうと生命にかかわることもあるからです。
・常勤で訪問看護師になるということは、土日勤務や待機勤務ができることが条件になることも 訪問看護師になるには、常勤か非常勤か選択することができます。
常勤で訪問看護師になる場合、勤務に慣れてきたら、土日勤務や待機勤務をするように打診されることもあります。
その回数は、各ステーションのマンパワーの関係もありますし、各スタッフの家庭の事情もあるので、月に何日と決まっているわけではありません。
しかしマンパワーが少ない場合は、やはり少ない看護師で訪問件数をこなしていく必要があるので、ある程度転職して仕事に慣れてきたら、土日勤務や待機勤務をすることが期待されるのです。
もちろん面接の時には、土日勤務や待機勤務の交渉もあるでしょう。しかし、もしもそれが受け入れられない場合は、常勤採用を断るというのも一つの方法です。非常勤で入職して、利用者にもステーションにも慣れてきた段階で、改めて土日勤務や待機勤務ができるかどうかということを検討するといいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。訪問看護師になるために、考えておきたいポイントを紹介しました。 訪問看護ステーションから自分の居住区が近いこと、土日勤務や待機勤務ができることは何となく想像が出来たとしても、自分で動いて探すほうが訪問看護ステーションにとってメリットが大きいということは実は知られていないことかもしれません。是非参考にしてみてください。

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