未経験だけど訪問看護に興味がある人必見!病院勤務から訪問看護師になる方法

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#1681 2022/01/01UP
未経験だけど訪問看護に興味がある人必見!病院勤務から訪問看護師になる方法
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医療の世界は日進月歩で進んでいますが、看護師の働き方も多様性が出てきています。訪問看護師はその中でも近年注目を集めている働き方です。
自宅や地域で過ごす人のもとに訪問し、その生活を支える訪問看護師とはどのようなものなのか。働くうえでのメリットやデメリットも交えながら解説します。

入院生活といえば数か月、長いと数年というイメージがありましたが、現在は入院が必要な治療が終わったら退院へという流れに変わってきています。
しかし、退院しても医療的なケアを必要としている人は多くそのような人のもとに訪問しケアを行ったりアドバイスを行ったりすることが訪問看護師の仕事になります。
病院とは違った働き方をするため、メリットやデメリットもまたちがったものになります。

【メリット】

・一人の利用者とじっくり関わることができる

病院で働いているとナースコールや緊急の案件に追われ一人の患者にじっくりと関わる機会が持てないことも多いです。ですが、訪問看護をしているあいだは決められた時間一人の利用者に対応することになるため基本的にほかの業務に追われるということはありません。
訪問件数が多いとスケジュールの管理が重要になるため、だらだら仕事ができるということではありませんが、利用者の要望を一つ一つ丁寧に聞き取り関わることができるのは訪問看護師として働くメリットの一つです。

・プライベートと両立が行いやすい

訪問看護を利用している人は、状態が安定していることが多く急変や緊急の対応を行うことが少ないです。そのため決まった時間に勤務が終了することも多くプライベートと両立が行いやすこともメリットと言えるでしょう。
事業所によっては午前のみ、午後のみの勤務形態で求人募集をしていたり一日1-2件の訪問で勤務を組んでもらえたりするため決められた時間だけ働きたいといった希望にも柔軟に対応してもらえることが多いです。

・今後さらに発展していく業界である

入院日数が短縮される流れは今後も変わらず、高齢者の数はさらに増えていくなかで退院してからも医療ケアを必要な人の数も増えていくことが予想されます。
その中で、住み慣れた自宅や地域で生活を送りたいという希望を叶える手段として訪問看護が選ばれる場面も増えていくと考えられます。
様々な需要にこたえるために、訪問看護も多様性を持ち始めるでしょう。このように、今ある訪問看護よりさらに発展していくことが予想される業界であります。
好奇心の旺盛な人、業界の変化を実際に体感してみたいひとには非常におすすめできる業界です。

【デメリット】

・看護技術が身に付きにくい、手技の能力が落ちる

訪問看護師が行う処置は清潔ケアや排せつケアが多く、注射や点滴などの医療処置は病院やクリニックに比べ行う機会が少ないです。そのため、いざそれらの処置を実施しようとしたときに未経験だと困ってしまうということが考えられます。
また、以前は注射など繊細な手技が得意だったという人も長くその機会から離れているうちに技術が落ちるということもあります。
医療的な手技、能力を落としたくない人には向かない職種かもしれません。

・夜勤ゼロではない

プライベートと両立をしやすい訪問看護ですが、夜勤がないわけではありません。
オンコール対応という利用者から時間外にかかってくる問い合わせに対応する勤務が当番制であり、当番中は深夜や早朝でも電話に出る必要があるため夜勤と似た勤務をすることになります。
夜勤のように常に業務に追われることはありませんが、いつ呼ばれるかわからない状況にプレッシャーを感じることもあるかもしれません。

訪問看護師に求められる能力

訪問中は自分一人で判断をすることも多い訪問看護の現場。そこに対応できる能力が求められてきます。
また、人の家に上がり看護を提供するため社会人として基本的なマナーを身につけることも大切です。

・利用者の状態を判断する力

入院治療が終了し症状が安定しているとはいえ、状態が安定していると判断するために利用者の状態を観察し情報を収集しなければなりません。その人に起こり得るあらゆる変化を予測し、得た情報をもとに正常・異常を判断できる能力は訪問看護の現場で必須です。
また、異常であると判断した場合も急を要するのか、それともしばらく様子観察とするのか。様子観察としたならばどのような対応をその場でとるのかも判断しなければなりません。
これは、病院のようにいつでも医師に連絡がとれる環境ではない訪問看護ならではのことかもしれません。

・基本的な看護技術

病院のように物品や機器が揃っている環境ではない訪問看護ですが、求められる基本の部分は共通しています。例えば、清拭や摘便などは訪問中よく行うケアですし内服介助やインスリン注射なども少なからず行う機会はあります。ちょっとした創傷処置は現場の判断で行うこともあるため、状況に応じて基本的な対応が取れるだけの技術は持ち合わせておく必要があります。
とはいえ、実際には訪問前に必要な知識や手技が分かっていることも多いため事前に学習しておき訪問の準備を整えることも可能です。

・提案力

訪問の時間は長くても1時間程度までで、それ以外の時間は利用者本人や介護を行う家族が状態の管理を行うことになります。そのため、訪問が行われている以外のときに行ってほしいことや異常が起きたときのトラブル対応の方法について看護師がわかりやすく説明できることが望ましいです。
長く療養生活を送ってきた利用者の中には自己流のケアを行っている人も多く、それが状態の悪化に繋がりかねない状態になっていることもあります。そのような現場を発見したときに、頭ごなしに否定するのではなく利用者の考えを受け入れたうえで上手に改善を促せるような提案力もときに必要になってくるでしょう。

・相談力

訪問看護の現場は一人ですが、判断を自分一人で行う必要はありません。わからないことは分かったふりをせず正直に言ったほうがかえって信頼感を利用者に与えられます。
自分の力量を正確に見極めて必要時にはほかの人に相談することができる力を持つことで、多彩な背景をもつ利用者に柔軟に対応していけます。

・人間力

これは一言で表すことが難しいのですが、訪問看護師は医療ケアを提供するだけではなく利用者の生活そのものを援助する存在でもあります。
利用者のなかにはがん末期だったり、難病を抱え生活したりしているひともいます。また、その利用者を支える家族もさまざまな立場の人がいます。
利用者やその家族の数だけ生活の価値観も存在するため、そのケアを行う看護師にもその価値観を理解できる力が求められます。治療や療養だけにとどまらず、ときに看護師の人生経験を全力でぶつける場面もでてくるでしょう。
そこには、本を読むだけでは得られない看護師自身の人生経験や価値観も多分に影響してくるかと思われます。
多様な価値観を受け入れるために、看護師自身の懐の深さも求められるのかもしれません。

訪問看護師になるには

訪問看護師に興味があるけれど、どのような方法をとればいいかわからないひともいるでしょう。学ぶ意欲は必要ですが、決して難しいことではありません。
利用者の状況を正確に判断できる能力と、社会人として基本的なマナーを身につけることで訪問の現場に参加することも可能です。
訪問間を利用している人の中には言葉にできない悩みを抱える人や、話し相手を求めている人もいます。そのようなニーズにこたえるためにも人の話を聞ける人が向いているかもしれません。
求められる知識は幅広い世界ですが、ひとつずつ学ぶ心構えでいることで自分がレベルアップしていけます。訪問看護師になりたいと迷っているなら飛び込んでみるのも一つの方法ではないでしょうか。

まとめ

訪問看護に興味をもつけど、やっていけるか不安というかたに向けお話をさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
医療の在り方が変化することに伴い訪問看護の需要は上がってきています。
需要の上がりを受け、訪問看護の分野はこれからも発展を続けるでしょう。
近年は、看護師免許取り立ての新人を一から育てる訪問看護の事業所も出てきているため未経験者から挑戦しやすい環境が整ってきています。
利用者一人一人と深く関わることができる訪問看護は、看護の魅力にあふれた世界です。興味がある人は、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。

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