オペ看護師ってどんなお仕事?そしてなる方法とは

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#1674 2021/12/25UP
オペ看護師ってどんなお仕事?そしてなる方法とは
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看護師の仕事のなかでも「オペ看護師」について知る人は少ないかもしれません。日頃はあまり人目のつかない手術室という密室での仕事が大半なので、その実態もなかなか知ってもらえる機会がありません。オペ看護師っていったいどんな仕事をしているできるの?できるの?メリット・デメリットは?などの疑問にお答えしながら、オペ看護師になる方法をまとめてみました。

『オペ室看護師の仕事ってどんなことをするの』


外来や病棟勤務の看護師と違って、「手術室」という特別な空間で看護業務をしているオペ室看護師ですが、具体的にどのような仕事内容なのでしょうか。

テレビドラマでは医師にメスを渡しているシーンが良く出てきますが、実際はかなり多岐にわたる仕事内容です。オペ室看護師の仕事は、手術中は大きく分けて2つの役割があります。

1.器械だし担当:これこそが皆さんがイメージするオペ室看護師の仕事ではないでしょうか。手術をする医師に、メスやクーパーなどを必要に応じて次から次へと手渡していきます。この器械だし担当の看護師のことを「直接介助」とも呼びます。ドラマでは医師に指示された器械を手渡していくシーンがありますが、実際は担当する術式やの手術の流れを理解していなければなりません。言われてから手渡す、というのでは遅いときもあります。看護師自身が手術の流れをみながら予測して仕事をしています。医師それぞれのやり方もあるので、常にコミュニケーションをとりながらの作業になります。この器械だし看護師と医師の円滑なコミュニケーションと絶妙なコンビネーションが手術をスムースに進行することにつながります。
手術室勤務になって最初はこの器械だし担当の業務から行うことが多いのは、この業務から手術に関する必要な知識と技術を学ぶという理由からです。ますは器械だしをマスターしてから次の外回り担当へ、という流れです。

2.外回り担当:「間接介助」とも呼ばれる外回り担当の看護師です。器械だし以外の業務を担当します。患者さんのケアはもちろんのこと、手術の記録や環境整備なども外回り担当が行います。動く範囲も仕事範囲もかなり広くなります。それぞれのサポートにも入るので、手術室全体を見て動けなければなりません。
また手術中だけでなく、患者さんへの術前訪問も行います。この術前訪問では、患者さんの情報収集をしながら手術を受けるにあたっての不安や質問に答えていきます。患者さんが安心に手術を受けることができるようにする大事な業務になります。このような場面では患者さんとのコミュニケーションをうまく図るスキルも必要になってきます。
また、病棟や外来といったところへの申し送りも行います。この外回り担当は、オ手術に関する業務をオールマイティにこなしていくといったイメージでしょうか。

『オペ室看護師になるための資格とは』


オペ室看護師になるために特別な資格は必要ありません。看護師の資格があればだれでもオペ室看護師になることは可能です。ただし、手術室がある病院に就職することが前提になります。手術件数が多い病院ほどオペ看護師が必要となるので、オペ室看護師になりたい場合は病院のホームページなどを確認して、年間どれくらいの手術を行っているのかを調べてみるとよいでしょう。手術件数が多いほど、オペ室看護師になれる可能性は大きくなります。

オペ室看護師として経験を積んだ後はスキルアップとして日本看護協会が認定している「手術看護」の「認定看護師」として熟練した看護技術と知識を有するエキスパートを目指すのもおすすめです。

『オペ室看護師に向いている人』


オペ室看護師に向いている人はどんな人でしょうか。看護師ならば誰でもなれるのですが、やはり向き不向きはあります。

・コミュニケーション能力にたけている人

たまにコミュニケーションが苦手なので麻酔中の患者さん相手のほうが気楽だという理由から、オペ室看護師を希望する人がいます。しかし手術室では、正確かつ迅速に業務を遂行する必要があるので、患者さん以外にも医師、看護師、助手、技師などのスタッフとかなりしっかりとコミュニケーションをとる必要があります。言葉によるコミュニケーションだけでなく、周囲の様子を感知し適切に動くことも必要です。
決して自分だけをだけを黙々とこなしているわけではありません。実際の手術室の場面では、かなりの会話がなされています。時には病棟よりもかなり賑やかかもしれません。看護師という仕事である以上、コミュニケーションはオペ室看護師でも必須のスキルであることに変わりありません。

・精神・身体的に強い人

手術に携わる時間は短かい手術で30分ほどのものから、大きな手術では10時間以上もの長丁場になることも少なくありません。また基本的にずっと立ったままの作業になります。手術中は集中力と緊張も加わり、かなり精神的にもに身体的にも負担が大きい時間です。看護学生時代に手術室実習がありますが、かならず一人は気分不良で倒れてしまう学生がいるくらいですから、精神的にも身体的にも強くないと厳しいものがあります。手術中は食事やトイレなども我慢しなければならないこともあります。ただよっぽどでないかぎりこれも慣れるので、それほど心配することではないかもしれません。

・常に最新の知識を学び続けられる人

医療は日々アップデートしています。手術に関しても同様です。かなり専門性の高い業務が多いので、自ら常に勉強し続けるという姿勢が必要になってきます。また手術に関する機器もかなり多岐にわたるので、そのひとつひとつを安全に使いこなせなければなりません。自ら貪欲に学び続けることができる人はオペ室看護師に最適です。

『オペ室勤務のメリット・デメリット』


どこの部署でもメリット・デメリットを知ったうえで目指すと挫折は少ないものです。オペ室勤務におけるメリットとして
・日勤業務で土日祝が休みの場合が多い
基本的に手術は平日の昼間に予定されています。そのため子育て中のママさんや介護をしながらの看護師でも、比較的働きやすい勤務形態になっています。ただ手術の延長や緊急手術が入ったり、待機当番をしなければならないこともあります。

・やりがいを感じることができる

患者さんとのコミュニケーションをとる機会は病棟ほど多くはありませんが、チームとして働くので達成感ややりがいといった仕事に関する満足感を得ることができます。また専門知識を常に勉強できる環境なので、学ぶことが好きな人には最適な環境です。

ではオペ室勤務のデメリットは、

・患者さんとのコミュニケーションが少ない
麻酔中の手術業務が大半なので、どうしても病棟に比べると患者さんとのコミュニケーションの時間は少なくなります。患者さんとのやり取りにやりがいを感じていた人は少し寂しいかもしれません。

・夜勤がないのでそれほど給与は高くない
これはどこの部署にもいえますが、日勤のみとなると夜勤手当等がないので高給とは言えないこともあります。また基本的に土日祝が休みなので休日手当等もありません。そのため病棟勤務に比べると年収は少なくなる傾向にあります。ただ専門性が高い、オンコール対応、夜勤業務がある場合は給与も変わってきます。

『オペ室看護師になる方法とは』


オペ室看護師になる方法ですが、まず手術を行っている病院に就職することが前提になります。そこで勤務場所を「手術室」と希望します。ただどこの病院でも、必ずしも自分の希望通りの勤務場所というわけにはいきません。もしも手術室勤務以外の場所で働くことになっても、経験を積んだうえでオペ室看護師になるという希望を上司に伝えておきましょう。はじめは外科や整形外科などの部署での勤務も、術前・術後の様子を知っておくことは手術看護を行ううえでも大切なことです。

自分の看護師としてのキャリア形成を考えるなかで「オペ室看護師」を希望するということをしっかりと意思表示しておきましょう。

まとめ

なかな実態の分からなかった「オペ看護師」についてまとめてみました。疑問に思っていたところを分かっていただけたでしょうか。ドラマの中だけではない実際のオペ看護師を経験することで、自分の看護のスキルも飛躍的に向上します。この機会にぜひ「オペ看護師」を目指してみては。やってみると案外やみつきになる部署かもしれませんよ。

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