看護師の就職時の面接でどのようなことを聞かれるか・重視しているか解説

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#1673 2021/12/24UP
看護師の就職時の面接でどのようなことを聞かれるか・重視しているか解説
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看護師の就職・面接時に、どのようなことを聞かれるか気になる方は多いと思います。
以下に質問されることの多い内容について記載します。
また、面接官はどのようなことを求めているのか・情報を得たいと思っているのか、なぜそのような質問をするのかを解説していきます。

1.「どうして看護師になりたいのか、理想の看護師像や意欲はあるか」等といった質問

定番の質問かもしれませんが、就職の面接時に採用側はどの程度看護師としてモチベーションを持っているか、看護師を目指す動機は何かを知りたいのです。
看護師は離職率が高い仕事として有名です。ベースにどの位やる気・意欲があるかでこの大変な仕事を続けられるか、忍耐力が左右されます。
例えば、「あなたはなぜ看護師を目指そうとしたのですか」、「どの様な看護師になりたいと思いますか」といったようなざっくりとしたものです。
ここでは印象が残るように、具体的なエピソードを用意すると良いでしょう。

また、経験者の転職では、「あなたの看護観について教えてください」、「前の病院を辞めてなぜこの病院に就職したいのですか」など聞かれることが多いようです。
看護観というのはある程度経験値がないと語れない事であると思うので、新卒採用時は聞かれることは少ないと思いますが、経験者は自分がこれまでどのような経験をし、どのような看護師を理想といているのか、何を大切にしているのかを話せればよいと思います。その看護観と今回就職しようとする病院の理念や仕事内容を関連付けて話すことができると尚良いそうです。注意したいのは絶対に前の病院のマイナスポイントを話さない事です。あくまで、自分のスキルアップや成長のためというスタンスでいくと良いと思います。

2.「この病院(または施設・企業・クリニック等)を選んだ理由を教えてください」という質問

どの病院も理念や力を入れていることがあります。その理念をしっかり理解して自分の就職動機に結び付けられるようにしましょう。
採用側も、しっかり病院のことを調べてきているな、と思ってくれるので印象は良くなるそうです。
例えば、大学病院であれば教育や研究を支援しているなど、クリニックであればそれぞれの特色や得られるスキルなどについてです。
ホームページなどからどのようなことをその就職先が目指しているか、理念などはあるかチェックしてから面接に臨み、それを自分の言葉や自分の動機へと関連付けられるようにある程度準備しておくとスムーズです。

3.「ストレスへの対処力やどう乗り越えられるか、挫折経験がある場合どう乗り越えたか」といった質問

看護師はどうしてもストレスが溜まってしまう仕事なので、自分でそのストレスをうまくセルフコントロールできるかどうかが問われているそうです。
ストレスが溜まったときの自分の対処方法、発散方法を話せるようにしておきましょう。
また挫折経験を問われることがあります。
挫折といっても、学生時代であればそこまで挫折してきた経験は多くはないと思いますが、どんなことでも良いのです。
例えば部活動でレギュラーになれなかったが、サポートの方でスタメンを支援したとか、バイトで辛かった時に挫折しそうになった話や、英単語を覚える量が膨大で挫折しそうになったが自分で工夫して全部暗記した、など小さく思えるようなものでも良いのです。
なにか自分が一回追い詰められた時に、どうそこから自分なりに考えて前向きに切り替え行動することができたか、成長できたか、そういった自分の経験を話せるとよいです。これは看護師になるとどうしても日々挫折しそうになったり、辞めたくなったり、辛い事があったりするので、どう立ち直れるのかをみています。

私は実習中に患者さんに「死にたい」と言われ、学生の自分にできることがなく、途方に暮れて看護実習を挫折しそうになったエピソードを話しました。
できれば面接官が共感したり感情を揺さぶられるような話ができたら印象に残っていいと思います。
自分の弱みや過去の失敗談など人に話すのは普段あまりしないことですが、一つでもエピソードとして持っておきましょう。

4.「あなたにはコミュニケーション力・チームワーク力はありますか」等、コミュニケーションやチーム医療について問われるもの

医療ではこれらが日常的に大事なものとなってくるので、どの程度大きなチームの中で行動できるか判断する材料となるようです。
また患者さんに看護師として対応するときの話の聞き方や態度についても評価されるようです。

<チームワーク力について>

チーム医療という言葉がある通り、看護師は多職種との連携が日常的に必要となります。また、一人で対応するのではなく、何名かの看護師と業務を共有して活動することも多いです。病棟だと、清潔ケア、移乗、処置、体位変換など様々なことを看護チームで行う事が多いのです。そのためチームワーク力は必須です。自分の仕事だけではなく、チーム全体が仕事を円滑により良い看護ができるように日々努める必要があるのです。
自分がチームワークの大切さを痛感した出来事や、実際に過去の経験で集団の中(学生時代やアルバイトなど)で自分が担った役割等を通してその大切さについて話せると良いかもしれません。

<コミュニケーションについて>

当然患者さんに対するコミュニケーション力もとても重要ですので、「共感的であるか」「話を聞ける(傾聴)か」「表情や目線、言葉に気を配れるか」もポイントとなります。相手は面接官ですが、その面接官はあなたが患者さんに対してどう対応していくかを見据えて評価しています。
ですから、面接官の質問にしっかりと耳を傾け、落ち着いた心・笑顔で会話することができれば、面接官も、この人は患者さんに好印象だろうと評価してくれます。
面接の最後まで気を抜かずに、自分のコミュニケーション力を評価してもらえるように心がけると良いと思います。
看護師は医療者であるゆえ、確かな情報を伝える力も必要です。聞かれた質問から大きく逸脱しないように心がけることも大切です。

ちなみに、集団面接の場合は、自分以外の受験者に気を配ることができているか、周囲との調和がとれるか、集団行動ができるかなどを見ていることが多いようです。
例えば、他の人が通る際にドアが閉まらないように押さえる・書類を回すときの気配り・お互いの挨拶やコミュニケーション風景などです。
緊張して自分だけの世界に入ってしまいがちですが、ここも面接官に見られていると思って、面接に来ている方々に配慮できるように意識している様子を自然体でアピールできると良いようです。

5.スキルアップは考えているか

これは比較的大きな病院で質問されることが多いようです。
大きな病院では、専門看護師や認定看護師の資格をとることを支援していることも多いです。
そしてその病院も当然、スキルアップを考える意識の高い看護師を採用したいと考えています。
専門看護師や認定看護師になるには新卒後すぐにはむずかしいですが、ある分野での〇年の病棟勤務経験が必須になることがあります。
自分がもし専門・認定看護師になりたいと思っている場合はその該当する病棟を希望としても出せますし、面接時の発言によって絶対にその専門・認定看護師にならなければならないという約束ではないので、ある程度自分の興味のある分野で専門性の高い看護師へのスキルアップについて調べておき、面接時に伝えられると良いと思います。
実際にスキルアップして認定看護師等になった場合、またその病院で活躍したいという意欲も付け加えると尚良いです。
病院としても専門看護師や認定看護師が在籍している方が当然よいですので、そのような方を採用したいのです。

6.ライフワークバランスについてどう考えているのか

これは就職後どれくらい長く勤めてくれるのかの確認、もしくは、人員配置で注意すべきことを知りたいためです。
例えば、結婚を機に転勤・退職してしまわないか、産休に入る予定がありそうか、そうなった場合にどの配属先なら調整可能かなどを、あらかじめ把握したいようです。
決して病院側もそれらによって勤務へ支障が出ないよう強制しているわけではないですが、どうしても女性が多い職場ですので、管理者は把握する必要があるのだそうです。
かなりプライベートかつプライバシーにかかわる話ですので、ここで情報を伝えすぎる必要はないのですが、新婚・結婚を考えている方、妊活を考えている方はどこまで面接時に伝えるか慎重に考えておくと良いと思います。
実際、過去に中途採用後4か月後に妊娠発覚して産休に入った方がおり、管理者も困っており、周囲のスタッフからも少し風当たりは強かったと記憶しています。
また、家庭を持っている方は子供の年齢(幼いと夜勤が組めなかったり熱を出したときに早退するなど調整が多くなるので)や、家族からのサポート状況も知りたいようです。管理者が安心して採用できるようにあらかじめ答えを考えておくとスムーズかもしれません。
これらの質問は詳しく面接時に聞かれないかもしれませんし、聞かれなければ自分から伝える必要はないと思いますが、できるだけ早めに伝えた方がお互いにとって良いと思います。

7.あなたの人間性はどのようなものか

これについては、かなり抽象的な質問で答えに困るかもしれませんが、面接官は長所や短所を聞いてくることが多いようです。
長所や短所は少し考えてから面接に臨まなければ案外難しい答えとなります。
採用側が求めるのは、自分のことを客観的にどう把握し、短所もどう自分なりに受け止めて対処しているか、というようなことです。
もちろん長所はアピールポイントなので自由でいいと思いますが、調和がとれる、勤勉さがある、性格の明るさや優しさ、などが伝わると良いと思います。
短所は伝えない方がいいものも多くあります。例えば時間管理が苦手などはあまり言わない方がよいです。タイムスケジュールが組めるかは多重業務が日常的な看護師ではとても重要です。あとは短期・人の話を聞けない・忘れっぽい・共感できない・ストレスをためやすいなども当然避けた方がいいです。
短所では例えば、物事に集中しすぎるとか、感受性が強く自分も相手のように悩んでしまうとか、裏を返せば長所ととれるような、さらには看護の場面で大事になるようなものを用意できれば良いと思います。

まとめ

以上、よく聞かれる質問や面接官が重要視しているポイントについての紹介でした。
難しく考えすぎず、こんなことを聞かれる傾向にあるのだな、とか自分はこう聞かれたときに困りそうだからある程度答えを用意しておこう、と思っていただければよいと思います。また、面接前には必ず練習をすると本番での安心感や緊張感が全然違いますので、面談の模擬練習もおすすめです。
ぜひ、これから就職する際のご参考にしてみてください。

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