転職の際に気になる人間関係とその現状とは

実際転職をするときには人間関係は気になる要素として上位に上がる事柄でありながら、内部の人間関係を知ることはとても難しいことです。
ここではそんな転職する際の人間関係について紹介したいと思います。

転職をするときには、その病院やクリニックの人間関係は気になるところですね。しかし、求人情報を見ただけでは人間関係を知ることはできません。
もしも転職サイトの担当者が、以前にも人材を紹介したことがあり、人事部とやり取りした経験があるといった場合は、その地域や病院のことをよく知っている場合もあります。しかしそれも多くはないでしょう。

・人間関係はうわさから知る？

例えば地元に住んでいる病院やクリニックの求人をチェックしたとき、「あーこの病院は、看護師が素っ気ないといううわさがあるところだ」とか「ここの受付は愛想がないんだよな」と思ったことはないでしょうか。

自分がその地域に長年住んでいたら、そのようなうわさや評判を耳にしたことは少なからずあるはずです。そのようなところは求人が出ていたとしても、自然と候補から外してしまうこともあるでしょう。また自分は何も知らなくても、家族から「ここの病院はこうだよ、だからやめたほうがいい」といわれてしまうこともあるかもしれません。

実際どんな病院でも個々が受ける印象から評判やうわさが広がるもの。そのため、必ずしも実際はそうであるとはいえません。しかしながら、その場所で自分が働くとなれば少し警戒はしたくなりますね。

素っ気ない、愛想がないという評判は、自分が入職して受け入れてもらえるだろうか、仕事でも厳しいのかな、丁寧に教えてもらえないのかなという不安につながることがあります。

やはり自分が入職して働く、その病院やクリニックの一員となる場合には、快く受け入れてもらいたいですね。また早く即戦力になれるよう、丁寧な指導も受けたいですね。そのためには、やはり人間関係というのはとても重要になってくるのです。

ただ巷で流れる病院の話は、あくまでうわさやその人が受け取った印象にしかすぎません。求人情報からでも見えにくい病院の人間関係ですから、面接をした時に直接聞いてみる、また病院見学で自分の目で見てみるということも必要になるのではないでしょうか。

・人間関係ばかり気にするとなかなか求人を選べなくなる

地元だからこそ聞こえてくる病院のうわさや評判。そればかり気にしていると、本当に求人を選べなくなるので注意が必要です。

求人において人間関係は重要な要素であると述べましたが、他にも重要な要素になるものがあります。例えば労働条件や給料といったこと。もしも労働条件や給料がものすごくよければ、人間関係はあまり気にならないという看護師もいるほどです。

看護師というのは、チームワークが大切ですし、人間関係はたしかに重要だといえるのですが、実際はシフト制で勤務することも多いですし、転職後慣れて夜勤を始めたらみんなとはすれ違いになることも多く、人間関係はあまり気にならないという人も少なくありません。

また外来や訪問看護ステーションで勤務する場合には、毎日日勤であるため、いつも同じメンバーで顔を合わせることになりますが、これも自分の持ち場や受け持ちのところで集中して勤務するので、実際に顔を合わせて話をするのは昼休憩や更衣の時だけという場合も多いです。

そのため、看護師間の人間関係は外からではわからないし、求人を選ぶ時にはそれほど重要視しないという人も少なくありません。それよりも他の条件が良ければ、それに期待したいと感じているのです。

・転職回数が多い人ほど人間関係に悩む人も多い

地元で転職をくりかえしていると、いろいろな病院に知り合いが必然的にできてしまうことがあります。たった3か月、6ヶ月と短い期間働いただけでも、その印象は強く残るものです。

そのため、転職を数回したことがある人は、もう地元では働くことはできないと感じることも。そして誰も知らない所で働きたいなら、自宅から遠く離れたところしかないと転職の求人が限定されてしまうのです。

それでも勤務体制や給料が魅力的であれば、多少遠くても働く価値はあります。また勤務を続ける上でモチベーションを保ち続けることもできます。しかしながら、人間関係のしがらみを逃れて、少し離れた場所での転職を決めた場合、通勤に時間がかかる、夜勤のシフトがあるのでゆっくり休むことが出来ないとだんだんと疲労もたまりますし、働くモチベーションが下がることがあるのです。

また自分を知っている人がいない所で転職を決めたとしても、新しい場所で人間関係を構築していくのはどこでも同じです。そのため、自分が心を開いて新しい環境に飛び込んでいかなければいつまでたっても人間関係を構築することはできないのですね。

転職回数が多い人は、人間関係の悩みで退職を決意したという経験を持っていることがあります。それが一番の退職理由ではないものの、やはり気になるところです。

面接の時にも、転職が多い場合は「また短い期間で辞めてしまうのでは？」「果たしてここの職場になじんでくれるだろうか」と採用者側は不安になります。お互いに人間関係の不安というのは勤務を始めてからも続くことが予想されます。

これまで著者の私は看護師を15年以上続けてきましたが、人間関係の問題で悩む人はずっと悩み続けることが多く、反対にあまり気にしない人は我が道を行くという看護師が多いです。
また看護師というのはまだまだ女性が多い職場。そのため、少なからず人間関係の複雑さがあるといえるのではないでしょうか。

働く上で人間関係はとても重要な要素の一つです。しかし、それ以前に私たちは資格を持った専門職。それを生かせる職場が病院でありクリニックなのです。そのため、まずは看護師としてしっかりと自分を生かせる職場を選択することが重要なのではないでしょうか。

もしも転職して人間関係がうまくいかないなと思っても、だんだんとその職場の特徴や人間関係がわかってくれば、少しずつ馴染んでいけるはずです。また馴染んでいけなくとも、知識や技術力があれば周りが認めてくれるので看護師として居心地は悪くないでしょう。

・周りの人に認めてもらうにはスキルアップを

人間関係は努力してもどうにも改善しないしない場合もあります。それは性格的なものも関与するからです。

では、どのようにすればよい方向へと転換させることが出来るでしょうか。その一つ方法が、人間関係だけにとらわれず、まず看護師としてのスキルを磨くことに専念するのです。
上記でも触れましたが、やはりスキルが高い人は、注目をされますし頼りにされることが多くなります。

スキルを磨くためには、自分で努力をすることも可能ですが、積極的に研修を受けることで知識を深めていくこともできます。研修によっては費用もかかりますし、時間も拘束されます。勤務の合間に研修のために時間を捻出することは簡単ではありません。

そんな時病院で研修制度やスキルアップ制度があると活用することが出来ますね。またスキルアップをサポートする支援制度があるとさまざまな面でメリットがあります。例えば研修の時には有休を使うことが出来るといったこと。また有名講師の講義を聞くことが出来るといったことなどです。

病院によっては、研修は自分の時間とお金を使ってというところもあります。スキルアップを本気でしたいならそれでもいいという看護師もいますが、いつもそうである場合、やはり経済的な負担は大きいです。そこで転職を考える時には、スキルアップを支援してくれる病院やクリニックを選ぶことが重要になるのです。

そしてスキルアップは看護師としての能力を高めてくれますし、自然と人間関係に影響をもたらしてくれるでしょう。

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